奥三河の花祭と国学者
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『奥三河の花祭と国学者』 花だより
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2025/08/18『奥三河の花祭と国学者』の発売日は、今日 2025年8月18日
 『奥三河の花祭と国学者』
2025/08/17 ●(参考)柳田国男との不和 脱稿後の文献資料に関連
 山田慶「目と耳と足で書いた民俗学者 早川孝太郎」『三河人物散歩』(愛知教育文化振興会・平成9年〔1997〕・75頁)
 「柳田国男との不和は、昭和七年の柳田国男著「女性の民間伝承」(岡書院刊)の編集や注をまかせられたときに柳田の不興を蒙ったのが最初だといわれている。彼が意図的に恩師に背こうとしてなったものだとは考えられない。その後の孝太郎のいわば軽はずみとでもいえる言動がうわさになり、それを弁解したり、詫びたりすることのできない内気な、非社交的な性格がいっそうの誤解を生んだと考えられる。」
2025/08/17 ●夜明け前
 島崎藤村の有名な小説に『夜明け前』がある。幕末から明治にかけて木曽の山村で本陣・名主を勤めた主人公・青山半蔵の郷土愛と苦悩を描く。
 前に書いた『江戸の裁判ー花祭の里の天保騒動記「議定論日記」』の末尾の方で、国学者中井大介の取組み、山村の人々の生活状況は「夜明け前」と共通したところがあるという趣旨でまとめたことがあります。
 島崎藤村の『夜明け前』は、YouTubeにより「夜明け前 昭和28年」で見ることができます。時代や社会が大きく変わっていく中での山村農民の生活の不安と貧窮、そして平田国学に心酔した主人公の苦悶と格闘、絶望、死・・・その時代の山村の風景とともに、リアルに表現されています。
 そのドラマと『奥三河の花祭と国学者』の世界とを重ねて想像してみます。
2025/08/10 ●折口信夫(おりくち しのぶ、号は「釈迢空」)の歌碑が、東栄町花祭会館の脇にあり。
 まつり日は おとゆたけしや 川の上に したら本江(ごう) はれわた流なり  迢空
2025/08/09 ●『奥三河の花祭と国学者』の本の新聞記事(2025.8.4付け)
 東愛知新聞に、『奥三河の花祭と国学者』の記事が掲載されました。
2025/08/05 ●『奥三河の花祭と国学者』の本の店頭販売時期
 出版社(風媒社)からの連絡では、「8日に取次に入りますが、お盆休みということで、書店の店頭には18日以降になると思われます。」とのことです。
2025/08/01 ●『奥三河の花祭と国学者』の本が、7月31日、印刷所から届きました。8月上旬〜中旬頃までに店頭に並びます。
風媒社から『奥三河の花祭と国学者』(定価2800円+税=3080円)。自費出版のため数量限定となります。
 本の表紙の写真は、中設楽の花祭に登場する猿田彦神(榊鬼)です。
 本書では、奥三河の花祭と花祭改革に関与した井真斎こと中井大介を中心に、東三河の「夜明け前」と「その後」をたどっています。
 ご購入希望の方は、電子掲示板『奥三河の花祭と国学者』 花だより末尾の購入方法をご覧ください。
2025/07/28 ●「東栄フェスティバル」(奥三河の花祭と国学者』262頁関連)
 11月上旬から始まる花祭シーズンに先駆けて、毎年11月3日に「東栄フェスティバル」として、花祭のダイジェスト版(+和太鼓、その他のショーり)が披露される。このはじまりは、昭和60年〔1985〕に町制30周年記念として開催された「東栄町観光フェスティバル」で、町内各地区の花祭が披露されたが、平成4年〔1992〕12月からは、花祭をはじめとする東栄町の魅力を発信することを目的に「東栄フェスティバル」として開催されるようになった。令和2、3年はコロナ禍で中止されたが、令和4年〔2022〕から従来どおり開催されている(「広報とうえい」396号等)。
 平成4年〔1992〕に「地域伝統芸能などを活用した行事の実施による観光及び特定地域商工業の振興に関する法律」(通称「お祭り法」)が制定され、その地域活性化政策の一環として行われていると理解される。研究者からは観光と商業振興の祭りに郷土の神事芸能が取り入れられることには批判もあるが、過疎高齢化と山村経済の低迷が深刻化する中で、苦渋の選択だったと考えられる(渋谷美紀『民俗芸能の伝承活動と地域生活』農山漁村文化協会・2006年)。
2025/07/26 ●奥三河の花祭と国学者』260頁  カタとココロ
 上野誠『芸能伝承の民俗誌的研究 カタとココロを伝えるくふう』世界思想社・2001年から。  「カタにこだわれば形骸化し、ココロだけを優先すると止め所なく祭りは変容し伝統を失うことになる。つまり、伝承も伝統も担い手がいなければ消えるのであり、その意味では、伝承も伝統も新しく作り出す文化といえるだろう。」
2025/07/23 ●『奥三河の花祭と国学者』260頁 「花祭の舞」には「型・形(カ)」が重視されることに関する参考資料
 法律学に関する話であるが、「形式は事物に存在を与える」(新日本法規出版:法苑198号)では、柴田光蔵『ことわざの法律学』(自由国民社、一九九七年)中の「ラテン語のことわざ」から、要旨次のような解説を紹介しています。
 「日本の伝統・文化では「形式」が尊重される気風、文化があり、能、歌舞伎、茶道、華道などの伝統芸能では形(定型的な所作)が中核となっている。剣道、柔道等の古来のスポーツでも、カタチ(形式・型)そのものに相当な意味が込められている、とする。こうしたカタチを重視する国柄が、明治以後異国の法制度を受け入れる土壌にもなり、早期に先進国の仲間入りを果たした・・・
2025/07/192025/07/19記事に関連 ●脱稿後の文献資料
『奥三河の花祭と国学者』235頁末行
「柳田國男からは、出版を今や遅しと待たれていた」に、次の(注)を追加します。
(注) 『花祭』刊行前後の早川と柳田との関係、刊行後は「一種の絶好状態になっていった」ことについて、福田アジオ「早川孝太郎ーその研究と方法」『日本民俗学のエッセンス』(平成六年〔一九九四〕)二〇一頁、牧田茂『柳田国男』(昭和四七年〔一九七二〕)一二四頁、三隅治雄「早川孝太郎」『日本民俗文化大系 七』(昭和五三年〔一九七八〕)七四頁参照
2025/07/18  『奥三河の花祭と国学者』の本が、2025年8月上旬頃、風媒社から発売されることになりました。
 「奥三河の花祭」がどのようなものかは、「実務の友」サイトの花祭の世界を参考にしてください。


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 なお、東栄フェスティバル(11月3日(文化の日)に開催予定)または各地区の花祭の見学、あるいは観光旅行のため東栄町にお越しの際、本郷の「宝文堂書店」でお買い求めすることもできます。

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著書掲載の[著者紹介] 山本正名(やまもと・まさな)
昭和23 年(1948 年)生、愛知県北設楽郡東栄町出身
愛知大学法経学部法学科卒業
裁判所職員を経て、平成11 年(1999 年)簡易裁判所判事に任官
東京、大阪、名古屋等各簡易裁判所勤務、平成30 年(2018 年)定年退官
令和6 年(2024)まで名古屋簡易裁判所司法委員(非常勤)、郷土史家
(著書)
『江戸の裁判‐ 花祭の里の天保騒動記「議定論日記」』(風媒社・平成30 年〔2018〕)
『コートマネージャとしての裁判所書記官』(新日本法規出版・令和元年〔2019〕)
『坂柿一統記(抄)‐ 花祭の里・村医者が子に語る仁の道』(風媒社・令和2 年〔2020〕)
『簡易裁判所における交通事故訴訟と和解の実務』(新日本法規出版・令和4 年〔2022〕)