怖さについて考えてみた!

一時、私がよくのぞく某所の掲示板にて、怖さについての見解、解釈、尺度が人によって異なるという話で盛り上がりまして、私も当サイトの掲示板やさるさる日記にて色々と記載いたしました。
なお、掲示板であれ、さるさる日記であれ、日数が経過すれば記載した内容は表示されないようになりますので、この際コラムコーナーに記録を残しておこうと思います。
また、このコラムコーナー、今回の更新でちょうど「13回目」にもなりますので(笑)

怖さについて考えた

まずは、さるさる日記の内容を編集して、記述してみました。

リンクをはっている某所で、「怖い話」がちょくちょく出てくる。
このことについては、色々思うことがあるのでまとめておこう。そこで書いて色々論争じみたことが起こったりすると申し訳ないので、自分のところに書く。

私にとって怖さとは、「わけの分らなさ」や「理不尽さ」、そして「分ってはいるが避けられないもの」になると思う。
人が暗いところを怖がるのは、視覚という事象を観察、予測するためのファクターが潰されているからだし、神・悪魔・妖怪・霊魂などという物事に対する怖さは、信仰上の事もあるのだろうが、「理解不能」な存在からの日常への侵食を怖れてのこともある。もともと、そういったものは、「わけの分らない」あるいは「理不尽な」現象に対しての説明の為に、「発明」された概念であろう。ただ、よく「お化けのからんだ怪談は怖くない」というが、それはあくまでも「フィクションとしてのからくり」が分っているから出てくる意見であり、現実としてそうした「理不尽な侵食」(現象があるかないかは別の話だろう)に日常を徹底的に侵食されたなら、また違う意見が出てくる筈だ。しかし、人間というのは、タフな生き物なのでそれが日常なら、それなりに生活のプログラムに取り入れるかもしれない。そう、雨の日には洗濯物を取り込み、お出かけには傘をさすがごとく・・・人間とは、それくらいにタフな生き物かもしれない。
もうひとつ「避けられないもの」・・・これについては、例えば「家庭の医学」などがあるだろうか。ひょっとしたら・・・という知識の範囲内にあっても、自分ではどうにも出来ない事象。

私自身は、というと、あくまでも「怪談」ということであれば、「理不尽なもの」あるいは「わけの分らないもの」に心惹かれる。
例えば、有名な「山の牧場」「くだん」、そしてうろ覚えだが、こういう話


これからは追加部分

一方で、人間は「自らの想像の中にあるもの」を怖れる、という意見もありました。
これには、なるほどと思いましたね。
「死」に対しての恐れなど、まさにそれになるのでしょうね。また、幽霊であれ、神であれ、悪魔であれ、そうしたイメージも人間自身が生み出したものであることは間違いないですね。この場合、その存在の有無についての議論はカンベンしてください(笑)
だから、想像の埒外にあるものについては、うかうかと手を出してしまう。結局、人間の進歩を促した根源のひとつにそれがあるのかもしれませんね。
しかし、やはり人間は「無駄なことを考える」生き物ですから(笑)、想像が多少なりとも及ぶ部分には、恐れをかんしてしまう。夜の闇に怯えるのは、その典型でしょう。
闇の世界に、人間はさまざまイメージを喚起されるため、そこに恐れが生じるといえませんか?
田中芳樹さんの「夏の魔術」シリーズでこういう台詞がありました。

(以下、ウロ憶えですみません)

「(モンスターは)最後まで姿を現すべきではなかったんだ。姿を現すと、途端に存在の安っぽさを露呈してしまう。」

確か、そんな台詞だったと思います。明確なビジョンとしてのイメージがない状態では、人は無意識のうちに自分の想像しうる最悪のビジュアルを想定するのでしょうね。
もちろん、ギーガーのようにそうしたイメージを明確に拾い上げる天才的なビジュアリストも存在しますが。

基本的に私は怖がりですので、これからもライトな(?)ホラーに徹したいと思います。

もうひとつ、その話の存在自体がやばいというものもあります。
いわゆる「禁忌の話」というものは、確かにあるようで、「山の牧場」や「くだん」なども、そうしたお話らしいですね。これは、話の内容とはまたべつのもので、伝えるという行為自体がもともとは禁忌であり、怖れるべきことという意味での「やばさ」です。

多少、話はそれますが、私が「山の牧場」を恐れる理由のひとつとして、こういう体験談があるからです。
「山」という大自然の象徴のひとつには、有無を言わさぬ怖さも感じます。

以前、職場に昼間は山で仕事、夕方以降は私お勤め先という方がいまして、その方は、山で暮らす人とも仲がいいんですね。その人から聞いた話だと、山で暮らしていると、どんなに憶えた山の中でもたまさか迷うことがあってそういう時は、必ずといっていいほど、同じような樹木のところに戻っているそうです。正確には、戻っているというより、木々が追いかけてきているという感じなんだとか。こういうことを、山の人は、山が笑う」というそうな。


単なる錯覚というのは、たやすいでしょうが、こういう感覚というのは、一方で大事にしたいなとも思いますね。

最後に怖い話が好きな人の為に、そういう話を集めたサイトをご紹介しておきますね。
死ぬほどしゃれにならない話・・・2chなどに寄せられた投稿を集めたものです。一応、実話ということになっていますが、真偽のほどはカタカタ言わない!(笑)
現代奇談・・・都市伝説101夜などを紹介しているサイト。「三本足のリカちゃん人形」などの話がしょうかいされています
おっさんの怖い話・・・タイトルどおり(笑)多少、ネタが他サイトとかぶるところはありますが、こちらには「怪奇スポット」訪問レポートがあります。但し、いまのところ九州限定のよう。他の地域にもこうしたサイトはあるでしょうね。
こちらで紹介したサイトに関して、怖いの怖くないの、というお話はカンベンしてくださいね^_^;

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