収録開始まで

はじめに

とうとう、1999年3月から放送されてきたオンバトの最終収録を迎えました。
前回の通常収録最終回に引き続き、収録に応募し2回連続で審査員を務めることになりました。
当日は渋谷駅からではなく、用事のあった新宿方面から徒歩でNHK放送センターに向かうことにしました。
北参道駅・原宿駅を経て、北側(NHKホール側)から入り、ふれあいホール前を通過し、内玄関に到着しました。

17:00に審査員の受付が始まり、17:07ごろにCT102スタジオ(CT101スタジオのすぐ近く)に移動しました。
スタジオに入るとすぐ、井上先生から寄せ書きを書くように言われ、審査員が次々に寄せ書きを書きました。
17:30ごろに説明が開始されましたが、今回は黄緑色のボールがあることや、前半は1組ずつ計量・後半は3組一斉に計量することなどの説明にとどまりました。
その後、僭越ながら井上先生に当サイトのことが紹介され、私があいさつをしました。また、スタッフさんから花束をいただきました。(紹介については、もしかしたらと想像はしていました)

寄せ書きをバックに、審査員が記念撮影を行い、CT101スタジオに移動しました。
なお、今回控室として使用したCT102スタジオは、爆笑オンエアバトル第1回収録が行われた場所だったそうです。

前説、柴崎アナウンサー登場

スタジオ入りすると、ステージは白い幕で隠されていました。
また、今回ユリオカ超特Q、飛石連休藤井、ルート33、田上よしえなど、オンバトに貢献してこられた方々も番組の最後を見に来られていました。

18:30ごろからの後藤ディレクターの説明に続き、18:36ごろ、前説のコブラナッツ(奇抜な衣装の女性コンビ)が登場。
ネタは、「いろんな男の落とし方」。ジャッジペーパー:ベタなネタですけどインパクトがあって面白いです。
18:40ごろ、柴崎アナが登場。直前スペシャル(収録日の深夜に放送)で歴史を感じさせられたとのこと。

収録開始

11組の登場とルールの説明

18:43、収録開始。幕が開き、11個のバルーンが姿を見せる。柴崎アナの紹介で、年間ランキング10位から順にバルーンが割れて芸人が現れる。最後に、視聴者投票ポイント上位から選ばれたニッチェが登場。11組が1列に並んだあと、柴崎アナがともに司会を務めるタカアンドトシを紹介しようとするが、声が裏返ってしまう。
改めてタカアンドトシが紹介され、番組がスタートする。
当時は芸人同士がピリピリしていたことなどを懐かしがるが、挑戦者への激励としてタカ「俺たちのころのほうが面白かった」と。
11組がネタ準備のため退場し、始まるまでの間に柴崎アナとタカトシのトーク、および審査員へのジャッジペーパーの配布が行われる。

【ファーストステージのルール】
11組が次々にネタを披露(ネタ披露順はあらかじめ抽選されており、観客の前での抽選はありません)。1組ずつ審査・計量を行い、その時点での上位3組がステージ右側にそのまま残り、戦いの様子を見守ります。11組すべて終了すると、ファイナルステージに進出する3組が決まります。
実際には1組ずつ計量するため、9組目終了時から1組ずつ進出者が決まっていくことになります。

ファーストステージ

No.1/THE GEESE(赤) 入れた

ネタ:(コント)喫茶メロディ/766KB
ジャッジペーパー:音楽の選び方が絶妙!さすが無敗のコント師ですね!
トーク:(高佐)ドキドキしてた。1番目なので、みんながスベることを祈るばかり。(尾関)30回ぐらい出て、1度も1番がなかった。
→計量後(高佐)微妙ですね・・・

No.2/ニッチェ(白) 入れなかった

ネタ:(コント)従姉妹のけいこちゃん/394KB
ジャッジペーパー:本物のブラを出してきた時点でちょっとひいたかな・・・
トーク:(近藤)去年決勝トーナメントで最低キロバトルだった。2倍なのに200いくつ。(江上)ちゃんとしたネタをやればいいのに、すごい変なネタをやっちゃう。去年は終わった後1個もボールが流れてこず、「え!」とリアクションしたら8個流れた。

No.3/スーパーマラドーナ(黄) 入れた

ネタ:(漫才)学校時代の青春/762KB
ジャッジペーパー:テンポ・掛け合いが見事です!KB的には振るいませんでしたが・・・
トーク:(武智)いつもとは違う緊張感があったが、楽しくやらせてもらった。(田中)チャンピオン大会で漫才やれたのもうれしいが、タコトシさん(言い間違え)としゃべれたのが・・・(武智)順番は気にした。本当は9~10番あたりがよかった。

No.4/S×L(茶) 入れた

ネタ:(漫才)美容師/866KB
ジャッジペーパー:「俺いつも何て言ってる?」のくだりはいつも面白いです。
トーク:(加藤)緊張ですね。(酒井)直前練習で(加藤が)8か所間違えた。本番は何とか乗り切った。

No.5/うしろシティ(緑) 入れた

ネタ:(コント)捕虜/802KB
ジャッジペーパー:意表を突いたネタで面白かったです!
トーク:(阿諏訪)2組前ぐらいからこの状態(縛られた状態)で、腕が痛い。(金子)(ニッチェのときに視聴者投票枠で実力が劣るというタカのボケがあったが)年間10位なので、自分たちは実力的に劣る。

No.6/風藤松原(紫) 入れた

ネタ:(漫才)友達作り/878KB
ジャッジペーパー:松原さんの毒舌がいつも以上に効いてましたね。
トーク:(風藤)チャンピオン大会初めてなので・・・(松原)新鮮な気分で・・・ですえどネタは古いんで。(風藤)赤色の勝負パンツをおそろいで、スタイリストさんにもらった。着替える時に恥ずかしいんですけど・・・

No.7/学天即(オレンジ) 入れなかった

ネタ:(漫才)見た目が変/歌番組 /498KB
ジャッジペーパー:歌ネタがちょっとベタすぎた感が・・・
トーク:(奥田)チャンピオン大会は初めてだし、オンバトでオンエアになったのも今年(2013年度)が初めて。審査員の品定めの目がすごい。(四条)(柴崎アナに新人演芸大賞をとったことを紹介され)ボーナス店500KBもらえるんですね?

No.8/BLUE RIVER(ピンク) 入れなかった

ネタ:(漫才)特殊能力/302KB
ジャッジペーパー:へりくつ・説教のところがちょっと笑いにくかったかな・・・
トーク:(川原)今緊張が解けた。(青木)九州でやってて、こっちに来た。(川原)僕らだけ完全アウェーなんで、楽屋でも一人で・・・
→計量後(青木)春から上京するのに、こんなつまづき方で・・・

No.9/ジグザグジギー(黒) 入れた

ネタ:(コント)席替え/914KB
ジャッジペーパー:くだらない!!でもすごく面白かったです!
トーク:(池田)センスがあふれてたと思うんですけど。(宮澤)喫茶店で思いついたとき、会計せずに出そうになりました。(池田)つながってたら面白いねっていうだけです。
→計量後(池田)すごくうれしい。

No.10/ボーイフレンド(青) 入れなかった

ネタ:(漫才)ミュージシャンとして漫才をやりたい/418KB
ジャッジペーパー:キャラが空回り感があったかな・・・
トーク:(宮川)緊張がすごかった。(黒沼)普段バンバンたたかれるが、今日はツッコミが全く痛くなかった。楽しかった。(宮川)ラップみたいなのが多く、自分がふざけていくネタ。(黒沼)相方がふざけるのを見るのが好き。
→計量後(宮川)ずっと見てたオンバトの最後の最後に来れたのはうれしい。

No.11/ザンゼンジ(黄緑) 入れた

ネタ:(コント)コンビニ店員のファン/718KB
ジャッジペーパー:今どきのネタ設定で、個人的にはすごく面白かったです。
トーク:(三福)年間ランキング1位の肩書が今日で終わるのがとても悲しい。(武田)今期初めて勝たせていただいて、1位になって、これからやっとと思ったら・・・(三福)(11番目を)ひいちゃったなというのはあるが、横を見てると(同じ事務所の先輩の)S×Lが・・・ 翔平さんは手を振ってくれたが、ちっちゃいの(酒井)は手を振ってくれなかった。

ファーストステージの結果とセカンドステージの抽選

この結果、ジグザグジギー・風藤松原・S×Lがファイナルステージに進出。
彼らを紹介する際、柴崎アナが「1位、ザ・・・」とザンゼンジと間違えそうになった。

【ファーストステージの結果】
1位: 914KB/ジグザグジギー
2位: 878KB/風藤松原
3位: 866KB/S×L
4位: 802KB/うしろシティ
5位: 766KB/THE GEESE
6位: 762KB/スーパーマラドーナ
7位: 718KB/ザンゼンジ
8位: 498KB/学天即
9位: 418KB/ボーイフレンド
10位: 394KB/ニッチェ
11位: 302KB/BLUE RIVER

3組のコメント。
(池田)1位とかなったことがないんで、この場でもうれしい。
(風藤)さっきのジグザグジギーの感じのネタだったらあれだと・・・
(酒井)1本目緊張したんで、ここからは楽しんでいきたい。

ファイナルステージの順番は、ファーストステージの上位から選択できる。ネタ順が決まり3組が退場した後、「ファイナルステージを見守るのは、(タカと柴崎アナ)俺だ俺だ・・・」を収録しようとするが、タカがそのことを忘れてしまい、柴崎アナだけが「俺だ俺だ・・・」と言いそうになる。

ファイナルステージ

20:39ごろから休憩に入るとともに、審査員のボールが回収される。休憩中にボールの再仕分けが行われ、ファイナルステージ用のボールが配布される。20:55に柴崎アナが登場し、カウントダウンと「あなたたちです!」の練習をする。20:58に収録再開。

【ファイナルステージのルール】
3組順番にネタを披露し、審査は1組ごとに行われるが、計量は3組まとめて行われる。

No.1/S×L(茶) 入れなかった

ネタ:(漫才)ラブラブなカップル
ジャッジペーパー:最初のネタ入りが微妙な雰囲気だったかなあ・・・
トーク: (酒井)ネタ選びを迷ってた。こっちのネタを1本目にやろうと思ってたが、手堅くさっきのネタを1本目にした。(加藤)(相方が)ずっとやりたがってたんですよ。

No.2/風藤松原(紫) 入れた

ネタ:(漫才)風藤を主人公にした小説を映画化
ジャッジペーパー:今までの風藤松原にはなかったタイプのネタですごく斬新でした。
トーク: (風藤)けっこう楽しんでできたかな。当初予定のネタができなくなって、このネタになった。(松原)このネタは、おとついに決まった。

No.3/ジグザグジギー(黒) 入れた

ネタ:(コント)卒業
ジャッジペーパー:ゴリ押しな感はあったけど最後にふさわしいネタだったと思います。
トーク: (池田)センスはあふれてなかったので・・・(宮澤)最後のくだりがね、今日ならではの・・・(池田)最後これでいくと決めてて、3番目でいきたいと思ってた。

計量そしてチャンピオン決定

チャンピオン決定

3組、そしてファーストステージで敗退した8組がステージに集結。会場全員のカウントダウンで、一斉に計量。結果は・・・

S×L: 698KB
風藤松原: 822KB
ジグザグジギー: 882KB

というわけで、ジグザグジギーが第4代チャンピオンに決定!
タカアンドトシからトロフィーとチャンピオンベルトが渡され、インタビュー。
(宮澤)チャンピオンになれたので・・・(泣こうとするが、涙が出ない)(池田)優勝や1位をとったのは初めて。
また、2位の風藤松原と3位のS×Lにもインタビュー。
・(松原)こいつら(S×L)に勝ててよかった。(風藤)(ボケて)来年頑張ります。
・(酒井)オンバトに出たくて芸人を始めた。最後まで戦えてよかった。(加藤)(トシを指して)すごい!すごいです!

そして、最後の「あなたたちです!」収録を行うが、柴崎アナが最後の最後でかんでしまい、撮り直しに。
10組の退場、そしてジグザグジギー、タカアンドトシが退場して21:31に収録が終了。

最後に

チャンピオン大会の収録は3年ぶりでしたが、今回は番組自体が終わるということで、特別な気持ちで臨みました。
井上先生に紹介までしていただき、感無量な気持ちでした。
爆笑オンエアバトル・オンバト+は、シビアなシステムではあるものの、日本のお笑い界にとって多大な貢献をしてきた番組だと思います。
終了したのは残念ですが、またこのような番組が復活することを心より願っています。