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BLADE of ARCANA
〜 嵐来る 〜

シーン13目覚める者
シーンタロット 【 コロナ 】−正位置−
GM
トリエル湖の方角から声が聞こえてくる。何かに呼びかけるような、そんな声である。
荒れ狂う風の中、隣に立つ人間との会話すら難しいというのに、その声ははっきりと伝わってくるのだ。
レイン
ヴェイクスの声ですか。
GM
そのようだね。
ヴェイクス
「今やお前を縛るものはなくなった! 暴風の使徒よ、破壊の力よ! 今こそ目覚めるのだ!」
GM
では、対決ステージに移行します。
対決ステージ嵐の中で
シーンタロット 【 アングルス 】−逆位置−
GM
君達がトリエル湖畔にたどり着くと、そこにはリゼルが立っている。強風の中だというのに、彼女の髪はそよぎもしていない。君達の姿を認めた彼女は、冷たい笑みを浮かべながら、次のように宣言する。
ヴェイクス
「遅かったな……今、最後の詠唱を終えたぞ、聖痕者ども。
さて、仕上げといこうか。10年前に果たせなかった想いを、今、果たす!!
甦れ、“嵐の獣”シャジオフよ!
GM
と、高らかに宣言するね。
ラック
「未練がましい亡霊め!」
レイン
う〜ん……お約束の台詞を言うべきか……「リゼルを、実の娘を利用してまで……貴方はそれでも父親か!」
GM
「ふぅはははぁ! 実の娘ぇ? たわけがぁ! すべては我が道具に過ぎんわ!」
ラック
もしかして、シナリオ集に台詞が用意されていたの?(笑)。
GM
おうっ! しっかり用意されていたぞ(一同大爆笑)。
フェイム
だからそんなにスラスラと言えたのか(笑)。
レイン
さて(笑)。PLは爆笑しているが、PCは怒り沸点突破って感じだろう。
GM
“嵐の獣”シャジオフは眠りから目覚めた。額に1本の角が生えた巨大な黒狼、それがシャジオフの姿であった。
魔獣の出現と同時に、リゼルの身体から黒い霧のようなものが湧き出し、魔獣の身体へと吸い込まれていく。リゼルはその場に力なく崩れる。
獣の咆哮と怨霊の呻きがないまぜになった大音響で、“殺戮の宴”が宣言される。
ヴェイクス
シャジオフ
「吹き荒れよ、殺戮の嵐! 汝らすべては我が贄なり!」
GM
[宴] 判定だ。
全員
ころころころころ。
フェイム
うぎゃあああ! 全部逆になった!(笑)。
GM
では戦闘ラウンドに入ろうか。
戦闘経過
 
GM
君達とシャジオフは……10m離れているということでいいだろう。
ラック
サンキューサンキュー(笑)。大破壊(ラヴェイジ)〜(笑)。
GM
リゼルは……退場ということにしておこう。
レイン
ラック、台詞はないのですか?
ラック
いや、今考えている……。
レイン
では魔剣をスラッと抜いて「貴方の思惑通りにはさせない!」
ヴェイクス
「ふははははぁ無駄無駄無駄無駄ァァ!!
レイン
お前、ヴェイクスじゃなくてDIOだろう!(一同爆笑)。
ラック
だめだ、俺達に勝ち目はない(笑)。
フェイム
つか、ディオじゃないから(笑)。
ヴェイクス
「我が精魂込めた“嵐の獣”の力、その身に思い知るがよい!」
ラック
では言おう。「スレイドが、そしてフリードリッヒが守ったこの街を、僕は必ず守ってみせる!」
ヴェイクス
「10年前と同じになると思うなよぉ!」
フェイム
フリードリッヒ?
ラック
たった今付けた、10年前に死んだ友人の名前だ(笑)。
GM
では戦闘ラウンドに入ろうか。
 
 PC側のダイス目不調も合わさり、予想以上に苦しい展開となった今回の戦闘。
 っていうか、本来ならPC5人用のシナリオをそのまま3人でプレイしたら、こうなるのは当然っちゃ当然か。

vs シャジオフ 詳しい戦闘経過
終局ステージ妄執の最後
シーンタロット 【 アルドール 】−逆位置−
GM
魔獣を倒すと、その巨体は徐々に灰と化して崩れ去る。後には黒い霧、ヴェイクスの怨霊がおろおろしているのみである。
ヴェイクス
「馬鹿な……そんな馬鹿な! このままでは、あの闇の中で……うわあああああ〜!!」
ラック
「貴様はもとより一度朽ちた身なのだ。
 食らえ、虚ろわざる雷撃よ!」バキバキ!
ヴェイクス
「いやだ、こんな冷たい場所で、永遠に縛られるのはいやだあぁぁぁ……。」
GM
ヴェイクスの闇は、ラックの一撃を受けて霧散していくね。
ラック
うむ。虚ろになって消えてしまえ。
GM
そして長く続いた雨は止み、太陽が姿を現した。
フェイム
終わったね。
GM
リゼルは起き上がり、実の父親が消え去った空間を瞬きもせずに見つめている。顔は包帯と髪の毛で隠されており、どんな表情をしているのかは分からない。
そしてヴェイクスと魔獣によって縛られていた聖痕は天に昇っていく。聖痕の解放が起こるね。
ラック
先に魔印を解放してくれ。
GM
そうだね。(コロコロ)全員『16』点DPを回復させてくれ。そして、聖痕が3つなので3点回復だ。
レイン
今回はDPに問題は無いようですね。
GM
そして天に昇ろうとする聖痕ですが、それが……。
ラック
リゼルの焼け爛れた目の中に入っていくと。
GM
良く分かってらっしゃる(笑)。
レイン
なぜそんなに詳しい?
ラック
だから、俺はリメイク前のシナリオを読んだんだって。
フェイム
卑怯者め(一同笑う)。
ラック
読んじまったものは仕方ないだろ!(笑)。
レイン
しかし、GMの台詞を取るなよ(笑)。
ラック
(気を取り直して)そしてリゼルに近づいて言うのだ。
「リゼル、君は父親の様にはならないだろう。僕はそう信じている。」
GM
答えるべき台詞が思いつかない(笑)。ここは沈黙を答えとしよう。
 
エンディング1帰るべき場所
 
GM
君達は全員リザベートに呼ばれる。リザベートは君達の戦いをたたえ、感謝の言葉を贈る。
リザベート
「貴方達さえよければ、いつでもこの街を訪ねてきて。貴方達には帰れる場所がある。その事だけは忘れないでね。」
GM
と、君達に礼を述べます。
リザベート
「特にフェイム。この度は無理を聞いてもらって、本当にありがとう。」
フェイム
……。
レイン
嵐はもう去ったのですか?
GM
窓の外は晴天の空だよ。
ラック
勝った。しかし心の中では、「また犠牲を出してしまった。」という念で一杯なのだ。
 
エンディング2別れの言葉
 
GM
リゼルは君に自分の意思を告げる。自分に聖痕が宿った意味を確かめる為に世界を回りたいらしい。
レイン
一人で? 大丈夫なん?
GM
聖痕者は強いから(笑)。
リゼル
「レインさん、ありがとうございました。」
レイン
「道中、十分に気をつけるのですよ。」
GM
そして小高い丘から“ケルバー”を振り返り、リゼルは
リゼル
「さよなら、父さん。」
GM
とつぶやく。それが、どちらに向けられた言葉なのかは、誰にも分からない。
レイン
スレイドでしょう。
フェイム
両方じゃないの?
レイン
ヴェイクスは最初から最後までリゼルを利用しようとしていた。幾ら何でも、あそこまで酷い扱いをされてなお親だとは思えないだろ。
GM
『誰にも分からない』って事だから(笑)。
ラック
レイン、付いて行かなくていいのか?
レイン
私には“お館さま”の為に働くという義務があるから。まぁ、頼まれれば引き受けますけど、1人で行くのでしょう?
GM
では、リゼルは君に別れを告げます。
レイン
後姿を見送りますよ。「いつかまた、どこかでお逢いしましょう。」
リセル
「うん、そうですね。」
 
エンディング3新たな英雄
 
GM
ではフェイムのエンディング。特に無いが(一同爆笑)、君は“ケルバー”を守った英雄として称えられるだろうね。
フェイム
銅像を建ててくれても良いですぞ(笑)。
GM
へっ、望むなら建ててやろう(笑)。
ラック
どうせだから俺が <元力:虚> をかけてやろう。
フェイム
どうなるんだ?
レイン
ぼやけて見えなくなるんだよ(一同爆笑)。
ラック
「なんだかモヤモヤしてて良く見えないな。」
フェイム
うわーい(笑)。
 
エンディング4残された英雄
 
ラック
俺のエンディングだ。
GM
どうしたい?
ラック
丘の上にいるのだ。そしてフリードリッヒの隣にはもうひとつ新しい墓ができているのだ。
GM
おお、おお。それは良いぞ。
レイン
もうひとつ建ててやろうか(一同笑う)。
ラック
俺のはまだいらん(笑)。
GM
まぁ、元英雄だからな。それなりに立派なのが建つだろう。
レイン
丘の上だから、街も見渡せる感じ。
ラック
「さぁスレイド。もう飲み過ぎで身体を壊すなんて事はないだろうからよ。」と、酒をバシャバシャかけてやるんだ。
GM
スレイドは酒飲みだったのか(笑)。
レイン
しっ。腰を折るな(笑)。
ラック
「この街は、お前らが守ったが……俺は守れなかった。」
レイン
(コロコロ)登場しました。「貴方は今回も、この街を守ったじゃないですか。」
ラック
「レインか……しかし、仲間を守れなかった。」
レイン
スレイドの墓に花を供える。「スレイドさんは残念でしたが、私達は生きていますよ。」
うん、ガラじゃないから恥ずかしい(一同爆笑)。
GM
では、君が立ち去ろうとした瞬間、「では、達者でな。」という声を聞いた気がした。
ラック
では、振り向かずに手だけ振ろう。
レイン
「どうかしましたか?」
ラック
「いや、何でもない。」
GM
それでは今回のアクトはこれで終了です。
一同
おつかれ〜。


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