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BLADE of ARCANA
〜 いつか帰る日のために 〜

対決ステージ1夜明けの騎士
シーンタロット 【 アダマス 】−正位置−
GM
では対決シーン。シーンプレイヤーはレインだ。【アダマス】だし(笑)。
レイン
そんな理由で(笑)。
GM
“安息の丘”に立つ巨木の下にギルガインは座っていた。このうえもなく穏やかな表情で、白み始めた東の空を見つめている。
ギルガイン
「来たか、“刻まれし者”達よ。」
GM
騎士はゆらり、と立ち上がった。
ギルガイン
「この剣が自害すら許してくれぬのでな。こうして、お前達の手を煩わせる事になった。」
GM
言いつつ、ギルガインは魔剣“ブラスフェミィ”を抜き放った。漆黒の刀身は、不気味なうねり声を発し始める。呼応するかのように、彼の体の周囲にも黒い霧のような『何か』が立ちのぼる。彼の楯に刻まれた3つの【アダマス】の [聖痕] も、激しく光を発している。
ラック
アダマス・レクトスか!
フェイム
なにそれ?
ラック
アルカナが全部【アダマス】なんだ。
レイン
では、反射的に“ライトブリンガー”を引き抜きながら。
「師匠、なぜこうなってしまったのですか?」
ギルガイン
「今は何も語らん。ただ剣によって語るのみ。」
GM
朝日が昇り、君達の影が丘に色濃く映し出されてゆく。そして、朗々たる声で、誇り高き騎士は [殺戮の宴] を宣言した。
ギルガイン
騎士ハウエル・エルンスト・ギルガインが“刻まれし者”達に決闘を申し込む! 我が勝利した暁には、貴公らの [聖痕]、そしてこの“ジーゲンブルグ”の支配者たるロヌハァラの [聖痕] を貰い受ける!
さぁ、存分に参られい!
ラック
「ようやく覚悟を決めたか、ギルガインめ。」
GM
それでは [宴] 判定だ。
ラック
頼むぜ【ステラ】!(コロコロ)ぐっがぁぁぁん!(爆笑)。
ヴァルト
(コロコロ)よっし成功! 正位置のまま!
レイン
(コロコロコロコロ)被害はない。
GM
ギルガインの傍らには当然カトラがいる。戦闘にも参加するから。
ヴァルト
おっけーだよ。
GM
ギルガインはカトラの方を苦々しい目で見てるね。あまり戦闘には参加して欲しく無かったみたいだ。
レイン
師匠らしいな。
ラック
「待ちわびたよギルガイン。この時が来るのを……。」
 
戦闘経過
 【アダマス・レクトス】であるギルガインは、想像通り鉄壁の防御力を誇っていた。更に、低くならざるをえない攻撃力を≪闇痛の印≫×3でブーストしており、攻防共に長けた恐ろしい殺戮者だ。

vs ギルガイン 詳しい戦闘経過
終局ステージいつか帰る日のために
シーンタロット 【 フルキフェル 】−正位置−
ラック
「終わったな。流石だレイン、継承者に見込んだだけの事はある。」
レイン
「くぅぅ……仕方なかったんだ……。」
ギルガイン
「……頼みがある……聞いてくれるか……?」
レイン
「師匠?」
GM
君の剣はギルガインの胸を貫いている。致命傷だ。だが、それでも彼は倒れる事なく言葉を続けていく。
ギルガイン
「……20年以上も前の話だ。あの戦場泥棒まがいの傭兵……名をバルロンと言ったか……。」
ラック
くくくくく……(笑)。
GM
胸を貫く剣を引き抜くと、彼は背後の大樹にもたれかかった。
ギルガイン
「当時、私は大聖堂にて封印するために、魔剣“カーネイジ”護送の任務に就いていた。だがバルロンによって魔剣は盗み出された。
奴は魔剣の魔力によって次々と武勲を上げ、地位を高めていった。罪無き人々を手にかけながら。
私はバルロンと“カーネイジ”の暴走を止める為に戦いを挑んだが返り討ちにあった。そして、奴の魔力によって操り人形にされてしまった。」
GM
ギルガインは話を続ける。おびただしい量の血が流れているのに、その口調にはまったく淀みがない。
ギルガイン
「どうかバルロンを……“傭兵伯”ゲオルグ・シュローダーを、そして魔剣“カーネイジ”を倒してくれ。奴らを放っておいては、“ハイデルランド”に平和が訪れる事はない……。」
ラック
「言われるまでもない。奴らは俺の獲物だ。」
GM
不意にギルガインの表情が緩むね。
ギルガイン
「もう一つ。この地が再び危機に晒された時……守ってやってほしい。いつか帰ってきた時に、故郷が無くなっているのは……辛いからな。」
GM
そこまで言い終えると、ギルガインは吐血し倒れ伏した。
レイン
「師匠! 今……」
GM
ちょっと待って。続きがあるから。
ギルガインの名を叫びながらカトラが駆け寄るね。
カトラ
「ギルガイン様!」
ギルガイン
「カトラ、光の道を歩め。つらくともな。」
GM
嗚咽しながらも深く頷いたカトラを見て、ギルガインは微笑んだ。
そして空を見上げる。陽が昇り、青い空が広がっている。そして、
ギルガイン
「ロヌ……ハァ…………ラ………………。」
GM
その言葉を最後に、騎士は息絶えた。
レイン
息絶え……? (PL、素に戻って)っておい、ギルガイン死んじまったのかよ(笑)。
GM
あっ! スマン(一同笑う)。
レイン
……まぁいいよ。
GM
悪いな(笑)。
静かな足取りで丘を登ってくる者がいる。ロヌハァラだ。彼女はギルガインの遺骸の傍らにひざまづき、その頬をいとおしそうに撫でる。
ロヌハァラ
「おかえりなさい。ゆっくりと休むのですよ、ハウエル。」
GM
彼女が何事か呟くと、周囲の草花が騎士の身体を覆い尽くしてゆく。
ロヌハァラ
「私達は、繋がっています。たとえ魂は闇に堕ちても、血と肉は塵に還っても、それでも私達はどこかで繋がっているのです。この、途切れることなく続く、果てしない空のように。」
GM
見上げれば、抜けるように青い空が広がっていた。
ヴァルト
(レインPLに)……なんだか、納得してないみたいね(笑)。
レイン
べつにー。気にしちゃいないよ。
GM
悪かったって(笑)。では [聖痕の開放] に伴って [束縛] が発生するよ。
レイン
(コロコロ)『19』とか振ってるし(笑)。さっきの【ウェントス】が無かったら堕ちてたかもね(笑)。
ラック
それは流石に困るぞ(笑)。
ヴァルト
困る困る(笑)。
フェイム
皆殺しにされるね(一同笑う)。
ヴァルト
そっちなのかよ!(笑)。
GM
今回、≪魔印≫は7つだ。
ラック
な、7つもあったのか(笑)。
GM
(コロコロコロコロ)おや?(笑)。
ラック
1……3……『23』点!? なんだその出目の低さは!(笑)。
ヴァルト
私は全快〜。
レイン
……DP『−13』となったが? [聖痕] の数にかなり期待してる(笑)。
GM
[聖痕] の数は10個だ。
ヴァルト
鼻血出てます。レインはそれでもマイナスなの?
レイン
下手したら“堕ち”るかもな。(コロコロ)『16』。フッ、全快!(笑)。
フェイム
高い目振るなぁ(笑)。
レイン
【ウェントス】様々だな。
GM
では、開放された [聖痕] は天に昇っていく。
レイン
GM、[聖痕] を入れ替えたいのだが。
GM
えっ!? 替えちゃうの!?
レイン
いや、【アダマス】の [聖痕] を師匠のと入れ替えるだけだ。ちょっとした演出だな(笑)。
GM
おお、そういうのなら問題ないぞ。
天に昇っていこうとした [聖痕] の一つが、そのままレインの許へと降りてくるね。
レイン
両手で受け止めよう。
GM
では、ギルガインの【アダマス】がレインの体に宿った。
ラック
自分の放り出さないと、殺戮者になるぞ(一同笑う)。
レイン
わぁっとるわ!(笑)。
ラック
さて、ロヌハァラさんに聞きたい事があるのだが、よろしいかな?
ロヌハァラ
「何でしょうか?」
ラック
「ギルガインの死を、街の人には何と伝えるおつもりかな?」
GM
これは難しいな(笑)。……う〜む……。
ロヌハァラ
「……街の者には、ハウエルは旅に出たと伝えようと思います。」
GM
当然、墓は立てるぞ(笑)。
ロヌハァラ
「死んだ事を告げる必要は、どこにもないでしょう?」
レイン
住民にとっても、英雄の存在は必要だと思う。
ラック
「そうだな。それでいいだろう。」
GM
そして、誰の物とも知れない名もなき墓が、“安息の丘”に建つのであった。
 
エンディング1想いを継ぐ者
シーンタロット 【 クレアータ 】−逆位置−
GM
ではフェイム、君のエンディングだ。君のだけ唯一エンディングが用意されている。
ヴァルト
良かったね(笑)。
フェイム
やたーいっ(笑)。
ラック
俺は例によって最後だ。
GM
ここは街の入り口。君の目の前にはカトラがいるね。
カトラ
「私は行く。いつまでも立ち止まってはいられない。泣いているだけでは、ギルガイン様に笑われてしまう。」
GM
そう言い残して、カトラは君に背を向け、いずこかへと歩み始めた。ギルガインの後を追うのではなく、自分の意思で行く先を決めて。
気のせいだろうか? 彼女の身体に、3つの輝きが見えたのは。
フェイム
うわーいっ(笑)。
ヴァルト
……それだけなの?(笑)。
フェイム
どうしろとっ!?(笑)。
レイン
こう、去りゆくカトラに「待ってくれ、愛しいカトラ!」とか(一同爆笑)。
フェイム
お前ならできるのか!? お前なら!(笑)。
レイン
んな馬鹿らしいことやってられるか(一同爆笑)。
それは置いておいて、さぁやってみろ(笑)。
フェイム
誰かこの馬鹿を黙らせろ(一同笑う)。
GM
残念だなぁ(笑)。ではカトラが、
カトラ
「いずれまた、どこかで会うのを楽しみにしているよ。あなたのことは、ギルガイン様の次に気に入っているからな。」
GM
と、君に告げるね。
フェイム
お前もそんな演出をするな!(爆笑)。
ヴァルト
マスター、ノリノリだよぉ!(笑)。
GM
違うっ! シナリオに台詞が書いてあるんだっ!!(一同爆笑)。
フェイム
ぐわっ!
GM
……では、君のエンディングはこれでお終い……だね(いつも通りか……)。
 
エンディング2放浪者達の故郷
シーンタロット 【 アクア 】−正位置−
GM
ここは“ジーゲンブルグ”を見渡せるテラスだ。君はロヌハァラと共にいるね。
ヴァルト
何でしょうか?
ロヌハァラ
「ハウエルの事は、非常に残念な結果になってしまいました。」
ヴァルト
「そうですね。」
ロヌハァラ
「貴方はまた、旅立つのでしょうか?」
ヴァルト
「はい。一つの場所に留まるのは性に合わないものですから。」
ロヌハァラ
「そうですか……【ウェントス】の [聖痕] を持つ者は、そういう定めを持っていますからね。」
ヴァルト
は、はぁ……(笑)。
ロヌハァラ
「ですが、この街は故郷だと思って、いつでも寄ってくださいね。この、ハウエルと……貴方達が護った街に。」
ヴァルト
「ええ。また必ず来ますよ。」
ロヌハァラ
「楽しみにしていますよ。」
GM
では君はまた旅立っていった。
 
エンディング3師弟の誓い
シーンタロット 【 イグニス 】−正位置−
ヴァルト
知り合いが死ぬのは2度目だね(笑)。
GM
君の手からは、色々なものが零れ落ちていくなぁ(笑)。
ラック
そう、それがカルマ!!
レイン
最後に死ぬのは私自身?(一同笑う)。
GM
ではレイン、君が旅支度をしていると、扉を開けてロヌハァラが入ってくるね。
ロヌハァラ
「もう行かれるのですか。もっとゆっくりしていらしても良いですよ。」
レイン
「いえ。もう随分とご厄介になってしまいましたので。」
ロヌハァラ
「……ハウエルの事で気に病んでおられるのでしたら、それは誤りですよ。」
レイン
「いえ、大丈夫です。師匠は救いを求めていた。私は今までの恩を返しただけの事です。」
ロヌハァラ
「……そうですか。」
レイン
しかし、言う事はできても納得は出来ていないレイン君、動揺を見せまいとして足早に外へと向かうのであった。
ヴァルト
急に解説風になってますけど?(笑)。
レイン
え〜ロールプレイは無理(一同笑う)。
フェイム
何を今更(笑)。
レイン
あ!
GM
何?
レイン
あの魔剣、どうなったんだろ!(笑)。
ラック
その演出なら俺に任せろ。
レイン
ああ。では、師匠の眠る丘を一目振り返ってから、逆の方角へ向かって歩き出そう。
GM
ロヌハァラに見送られて、君は“ジーゲンブルグ”を後にした。
 
エンディング4翳りゆく心
シーンタロット 【 レクス 】−正位置−
ラック
私のシーンはあそこだ。“ジーゲンブルグ”の丘だ。“ブラスフェミィ”を抱えて登っているのだ。
GM
君の手には魔剣“ブラスフェミィ”が握られている。あのドサクサに紛れて持ち出してきたのだ。魔剣は、君の手の中で苦しそうに暴れているね。
ラック
「魔剣“カーネイジ”の分身、魔剣“ブラスフェミィ”……僕がこの手で引導をくれてやろう……。」
魔剣
「ま、待てっ!」
ラック
問答無用!
そうだな、剣の腹をギルガインの墓石に叩きつける。
GM
ふむ、では思い切り叩き付けられた“ブラスフェミィ”は、刀身の半ばで真っ二つに折れてしまったね。
ラック
まだまだっ!「虚ろわざる雷撃よっ!」
レイン
墓には当てるなよ(一同笑う)。
ラック
わかっとるわぁ!(笑)。
GM
君の雷撃を受けた“ブラスフェミィ”は、跡形もなく消し飛んだ。
ラック
終わったな。それでは傍らに話しかけるぞ。
GM
待て、確認しておくが、“ペナンス”は登場してるんだな?
ラック
当然だ。
レイン
“ペナンス”は随分とフットワークが軽いな(一同笑う)。
ラック
うるさい、俺のエンディングだからいいんだっ(一同笑う)。
そうしたら、少し壊れた口調になって、
ああ“ペナンス”もうすぐだよ。もうすぐそこで“カーネイジ”が待っているよ……君を使える後継者を見つけたんだ…………僕には分かる……あと少しで“カーネイジ”に逢えるんだ。あぁ……“ペナンス”。」と言いながら傍らの……。
GM
(遮って)“ペナンス”、この場に出たくないんだけど(一同笑う)。
ヴァルト
すっかり殺戮者だよ(笑)。
GM
“ペナンス”が出るのなら言うことは一つ。
ペナンス
「お主、怒りで心が曇っておろうぞ。」
ラック
「怒りじゃないよ。楽しみなんだ、“カーネイジ”と逢うのが……。」
ヴァルト
最後、堕ちないでね。
ラック
いや、“堕ち”はしないが(笑)。
ペナンス
「一族を虐殺されし恨みを忘れろとは言わぬが、魂が闇に傾いておろうぞ。」
ラック
それに対しては何も答えない。そして気が付くと目の隈が少し広がっているのだ(一同爆笑)。
GM
イラストを書き足すな!(笑)。
レイン
ははははは(爆笑)。【希望】も最初から10しかないし(一同笑う)。
ラック
そして、カメラの目線が大木をなぞる様に上昇していき、ラストは青い空と太陽を映すのだ(一同爆笑)。
フェイム
そこまで演出するかぁ?(笑)。
レイン
いやぁ、最後に笑わせてもらったわ(笑)。
ラック
笑わせたつもりはない(笑)。
GM
ではこれにて終了!


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