プレイヤーA(以降GM) :それでは、なんだかいきなりだけど『真・女神転生TRPG』を始めます。
一同 :おー!
GM :では自己紹介から。
プレイヤーB(以降瀬崎) :はーい、デビルサマナーの瀬崎凍夜です。年齢は20歳。現在木漏れ日探偵事務所という所のケチな探偵の下で働いています。所持する特技は【ハイテク/コンピューター】です。
デビルサマナーなんで、それはあくまで表の顔、裏の顔は……といったところです。
GM :オーケイ。
プレイヤーC(以降佐久間) :佐久間俊介、学生。造魔のサクラ(GMが用意したNPC)の主人だ。特技は【魔界魔法/ザン】だ。
プレイヤーF(以降斉藤) :元ボクサーの斉藤です。一時はどっかの級でチャンピオンに輝きました。今はただのおっさん。特技は当然【格闘/ボクシング】。一人だけ年の離れた32歳(笑)。
GM :それじゃあそろそろ始めるけど、俺は君らの関係を知らないんだが?
斉藤 :難しいなぁ(一同笑う)
GM :年齢差があるんだ(笑)
斉藤 :俺との接点が難しいぞ(笑)
佐久間 :俺、学生ッスよ一応(笑)
GM :じゃあ知り合いってことでいいか。
† 世にも奇特な現代人 †
GM :とある時、君ん所の上司が留守の間に一人の依頼人が来ました。名前は栗山です。
瀬崎 :来たんなら一応オフィスに通しますよ。
GM :でね、栗山が依頼内容として、 ギデオン・バルクの人形 を回収して欲しいといった。
瀬崎 :まあ一応詳しい事を聞いてみますけど。つぅか俺、それの知識無いでしょ?
GM :無いです。オカルト研究家『佐久間 法山』の家にそれがあるはずだそうだ。
瀬崎 :佐久間? なんか聞いた事あるような名前だな。
GM :勢いよく重なったが、これは気にしない方がいい。
佐久間 :えっ? 俺関係ないの?
GM :関係ない関係ない(一同笑う)。で、依頼人は栗山昭二。佐久間の甥に当たる不動産屋。
佐久間 :どっち〜? どっちの甥〜(笑)
GM :……お前じゃ無ぇよ(一同爆笑)。お前はシャットアウト。
彼はね、伯父の死後その館を相続したんだけど、館に悪魔が住み着いたとか言ってね。処分したくても処分できない状態にあるんだ。取り壊しもロクに出来ない。そこで、悪魔退治を依頼してきた。その条件に、館の中に『ギデオン・バルクの人形』ってもんが隠されてるんだ。それもついでに回収して欲しいとのこと。
瀬崎 :形状を聞きます。
GM/栗山 :「伯父が話していたものだが、イタリアの錬金術師の名前だと言っていた。彼の作った人形は、非常に価値が出るだろう。実際にアンティーク人形なら結構価値があるとかで、是非とも回収して欲しい。」そう言って金を出した。依頼金40万。「悪魔退治の値段としては十分だろう。」
斉藤 :30万じゃないと半端だな。
瀬崎 :俺が20万もらう。おぬし等には報酬30万だと言って(一同爆笑)
NPCのことを忘れちゃいないか?
GM :で?
瀬崎 :受けるよ。「ま、この探偵瀬崎に任せて下さい。」と胸を張ろう。
GM/栗山 :「よろしく頼む。」と言ってそのまま帰った。
瀬崎 :「コンゴトモヨロシク。」とは言わないの?(笑)
GM :そうは言わないな(一同笑う)。住所は聞いてある。
瀬崎 :住所は聞いた。必要事項は聞いたと。
まず佐久間ってことで、「あいつ関係あるんじゃないかな?」と、まず佐久間ん家に行きます。
佐久間 :学校だよ(笑)
瀬崎 :学校!?
GM :ケータイに電話すりゃいいじゃん。
佐久間 :学校内だから圏外だよ(笑)
瀬崎 :……まず、一応こいつの家に行きました。居ない。
佐久間 :誰も居ないよ。
サクラはどうしたんだ。家におらんのかい。
瀬崎 :居ないんで、俺としては学校知らないから、ここではオロオロと困ります。そこで、私はハッと閃いた。
GM&斉藤 :はい。
瀬崎 :そうだ、あいつの先輩で、しかも知り合いの斉藤さんがいるじゃないか。
GM :斉藤さん。平凡な名前だ。
斉藤 :そこでシャドーやってる(一同爆笑)
GM :ってか、引退したんだろ? シャドーやって何になるんだよ(笑)
斉藤 :趣味ンなってんだ。
瀬崎 :じゃあ、着いた事にしていい? (棒読み)「やあ、斉藤さん。いい所で会った。」
佐久間 :会ったっていうか、来たんじゃん(笑)
瀬崎 :「実はコレコレカクカクシカジカと言う事で、佐久間と連絡がとりたいんですよね。」
斉藤 :「あい。」じゃあ電話帳で調べる。
瀬崎 :じゃあ「佐久間ナントカと言うのはお前の親戚か?」というのを電話で確かめる。
佐久間 :「今授業中だよ後にしてよ〜(一同爆笑)。先生に怒られるじゃん。昼休みまで待ってよ。」(笑)
瀬崎 :「抜け出せ! 腹が痛いと言え!」(一同笑う)
佐久間 :とりあえず早退します。
瀬崎 :ここでどうやって二人を仲間にするかが問題だな。普通、悪魔退治に一般人は巻き込まないじゃん。
斉藤 :俺、金をくれれば やるぜ。
瀬崎 :じゃなくて、一般生活してる連中にいきなり『悪魔退治』なんて言ったら、『こいつ頭あったかいな』って思われる(一同爆笑)
GM :お正月は終わってるんだよ(一同爆笑)
佐久間 :(笑)とりあえず、バレバレの「骨にヒビが入った。」という嘘をついて早退します。
瀬崎 :「今すぐ、お前の先輩の斉藤さん所来い。」
佐久間 :「あ〜、家知らないっすよ。」(一同爆笑)
瀬崎 :こいつ話を進める努力がねぇよ(笑)。じゃあ「駅前で待ってろ。」と言って「斉藤さん、貴方も来ますか?」って一応誘う。
斉藤 行きますよ。
瀬崎 :シャドーボクシングしながら(一同爆笑)
斉藤 :うおお! シッ、シッ(空を切る拳の擬音)(笑)
果てしなくノリのいい男だ。
瀬崎 :じゃあ駅前で合流します。
GM :喫茶店ということで。
瀬崎 :喫茶店ね。「お前の親戚で、佐久間うんたらかんたらと言うのはいるか?」と聞いてみますけど?
GM :佐久間法山。
佐久間 :いるの?
瀬崎 :(んな訳ないだろ)いないよ。
佐久間 :「いないね。」(一同笑う)
瀬崎 :「んだよ、無駄骨かよぉ!」ってテーブル蹴飛ばす(笑)
佐久間 :マナーの悪い人だなぁ、全く(笑)
瀬崎 :で、ここで瀬崎はハッと閃いた。『こいつらを安月給で使ってしまおう』キュピーン。
斉藤 :安月給(笑)
瀬崎 :「斉藤君。君、いつも鍛えてるボクシングだけど、その実力を試してみる気はないかい?」(棒読み)
斉藤 :(今となっては懐かしい、むじんくんの発音で)「いいねぇ〜。」(笑)。なまっちゃってる(一同爆笑)
瀬崎 :「瀬崎君、キミ、先輩が協力して欲しがってるけど?」(あくまで棒読み)
佐久間 :瀬崎君って言わなかった? それ自分の名前(笑)
瀬崎 :ああっ!(恥)。佐久間君だ(笑)。
佐久間 :「学校あるんスよ〜。」
GM :オカルトマニアだし。
斉藤 :来ないとオカルトマニアの風上にも置けない(笑)
瀬崎 :「佐久間〜、今回の探偵事件なんだけどなぁ、なかなか禍禍しいものとか色々あるらしいんだけどよぉ。そん中の物なぁ、もしかしたら一個や二個ちょろまかせるかもしれんぞ。」
佐久間 :「学校があるけど全然オッケーッスよ(笑)。」
瀬崎 :「学校って何だい?」(笑)
佐久間 :「知りません。」(笑)
う〜ん、こいつらこれでいいのだろうか……結局『悪魔』については一言も言っていないし。
瀬崎 :あ、もう着いちゃって大丈夫?
GM :えっ? もう行っちゃっていいの?
斉藤 :情報収集?
GM :瀬崎、お前自分の特技を何も活かしてないな。
佐久間 :そう、【コンピューター】
瀬崎 :ネットで何調べんだよ。法山さんがHPで踊ってるのか?(一同爆笑)
普通、そんなもん載せなくね? まぁいいや、ネットつないで、人形の作者関係で調べてみる。
GM :それを待っていた(笑)。でも、ギデオン・バルクについては何も出ない。
瀬崎 :なんだよ。冗談半分で、佐久間とだけ入れてみる。判定はダイス必要?
佐久間 :俺の流したウィルスくっついちゃうよ(笑)
GM :判定はあったっけ?……OK! 振って。
瀬崎 :俺の【コンピューター】技能は……(コロコロ)成功。
GM :佐久間法山についての情報を集めたところね……
瀬崎 :誰が載せたんだ、そんなもの。
GM :通信仲間から集めたんでいいだろ。
瀬崎 :俺の仲間、何でそんなマニアックなの知ってるんだ(一同笑う)
佐久間 :君の友達だから(笑)
GM :佐久間法山は非常に変わり者のオカルト研究者でね、何冊かの著書がある。オカルト関係の本を何冊か出していて、基本的には錬金術や魔道の研究をしているらしい。最近死んだという噂が流れてる。佐久間法山は生命の秘密を追い求めてね、不死の術や若返りの薬を手に入れたと言っている。ネット情報だけじゃこの程度だね。
斉藤 :この程度って、じゃあ何? 聞き込み?
佐久間 :聞き込みはちょっとツライっすね。
瀬崎 :御近所とかってあるの? ある? じゃあ、40代前半あたりのおばさんに聞く。
GM :地元の主婦ね? 地元の主婦は青い顔で「あの高台へ行くのはよした方がいいわ。怪物が出る。」と言う。
瀬崎 :じゃあ、一般人も目撃者多い?
GM :みたいだね。佐久間法山の家は街の外れにある。
この後、パーティはお爺さんやら何やらに片っ端から声をかけていく。獲た情報は、
○ 明治時代に建てられた建物。
○ かつて華族が住んでいたもの。
○ 強盗に襲われて、一家全員無残な死を遂げた。その後、幽霊屋敷になった。
○ 家の周りでも、家族の幽霊を見たという噂。
○ 法山は昔から幽霊屋敷だったのをわざわざ買い取った。
○ なんか外人が冷蔵庫を運び込んでいた。
○ 死んだはずの佐久間さんが窓際に立っているのを見た(佐久間「死んでないよ〜」瀬崎「お前違うわ!」)
○ 法山は館を確り管理していて、法山が生きている間、幽霊は出なかったらしい。
○ 時々、館の中から悲鳴が聞こえる。 以上。
瀬崎 :(声色を変えて)え〜、それはですねぇ、プラズマといいまして(一同爆笑)
佐久間 :分かります(笑)。全てプラズマで解決すると(笑)
GM :(語り:低い声で)「その犬が振り向いたんですよ……人の顔をしてました……。(真顔で)プラズマです。」(一同爆笑)
今となってはかなり古いネタなので、わからない人はちょっと古いガンガンコミックを読み漁ってください。
GM :(しばらく笑って)それじゃあ行く?