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† 古代王国の魔力が篭った・・・車輪? †

──────── < 常闇通り : 『オーガーのため息』亭 > ────────
GM
では『オーガーのため息』亭に到着した。
ユエ
でも、どの部屋にいるのか分からないね。
GM
いや、それは盗賊ギルドでついでに教えてもらっている。
ユエ
さすが盗賊ギルドの情報。怖いくらいだね。じゃあ『とんとんとん』
ザイツ
(用心した感じで)「・・・・・・誰だ?」
アリスト
誰かいるよ?
アル
いや、こいつに会いに来たんだよ(一同笑)。
ユエ
警戒してるけど、こういう場合はどうすれば開けてもらえると思う?
アル
ガンガン叩いて、「開けろ! 中にいる事は分かってるんだ!」
アリスト
シーフが鍵を開ける。
グレン
(無視して)「近隣で起きている盗賊団について調査しているものです。被害者であるザイツさんに話を聞きに来ました。」
ザイツ
「そーか、入ってくれー。」
ユエ
ガチャ。
GM
見たところ、普通の身なりだね。
グレン
怪我とかしてますか?
GM
頭に包帯を巻いている。
グレン
おー、痛々しい。では挨拶は「お怪我の具合は如何ですか?」
ザイツ
「いやー最悪だよ。気分も最悪さ!」
グレン
「盗賊団に襲われたのはどの辺りでしょうか?」
GM
“オラン”周辺の地図とかってあるのかな?
アリスト
あることにしよう。
GM
まぁいいや。口頭の説明で通じることにしよう。
ザイツ
「ここの近くの森だ。街道沿いの森だ。」
グレン
街道沿いの森・・・・・・アルの故郷の辺りかな?
アル
どれだけ遠くで襲われたんだオイ(笑)。
 マエリムの森はマナール湖の南。“ファンドリア”の近くである。
グレン
「ちなみに、相手は?」
ザイツ
「・・・・・・誰も信じちゃくれないんだがな、相手は本当に木なんだ!
ユエ
「木なんですか?」
アリスト
「それって複数?」
ザイツ
「聞いてくれ、複数なんだ!」
ユエ
えっ!?
アリスト
「複数ってのは人+木ですか?」(笑)。
ザイツ
「いや、複数の木だ!」
グレン
ふ、増えてるー!(一同爆笑)。
ユエ
ホントだー!(笑)。
アル
ヤッベーなオイ(笑)。
アリスト
「何体いたんですか? 五匹ぐらい?」
ザイツ
「その通りだ。五匹だった。」
グレン
この先も増える可能性があるぞ(笑)。
ユエ
フェイリスさんが失くしたのって、実は五体だったの!?(笑)。
グレン
後で聞いてこよう。「ザイツさん、襲われた時の状況はどんなでした?」
ザイツ
「武器を運んでいる最中、木の群れに囲われたと思ったら後ろから頭を殴られたんだ。だからあまり良く覚えていないが、木だったのは確かだ!」
グレン
「ちなみに、被害は?」
GM
なら、ザイツは沈痛な面持ちになるね。
ザイツ
「商品を全部やられた・・・・・・。」
ユエ
うっ! かわいそう!
ザイツ
「だが、妙な話なのだが、それ以外は何も取られちゃいないんだ。」
グレン
? それは妙な話だな。取られたのは武器だけだってのか?
「所持金などは?」
ザイツ
「無事だった。でも俺の命より大事な商品が〜!」
グレン
かわいそうに。じゃあ俺のダガーを上げよう。
(所持品を確認して)あ、買い忘れてた!(一同爆笑)。
ザイツ
「武器〜! 武器〜!!」
アル
「まぁ、飲めや。」(一同笑)。
グレン
酒を飲まして誤魔化すな(笑)。
それにしても妙な話だ。フェイリスさんが変な命令したってか?
アリスト
確認しに行こう。
グレン
確認したいのは『人形の数は何体か』『起動実験時に変な命令をしていないか』
ユエ
止め方とか知らないかな。
アル
コンセントを抜くんだよ(笑)。
ユエ
ホント?
GM
信じんな(笑)。そんなもん、知るか。
アル
あと、『増殖の可能性』も聞こう。
アリスト
あとはその辺をウロウロしていれば、勝手に襲ってきてくれるよ。
グレン
「他には襲われた方はいませんか?」
ザイツ
「実は、盗賊団については一度『被害者の会』が結成されたんだが。」(一同爆笑)。
アリスト
なんだよそれ!(笑)。
ザイツ
「今じゃ俺以外はもう残っていない。
それに『木彫りの人形に襲われた』って言っても、誰も信じちゃくれないんだ!」(一同爆笑)。
アル
面白いなこの人(笑)。
ユエ
面白がっちゃかわいそうだよ(笑)。(←でも笑っている)。
アル
「まぁ、飲んで飲んで〜。」(笑)。
グレン
嫌な事は忘れちゃえって?(笑)。
アル
そうそう(笑)。
グレン
さて、まだこの人から聞くことはあるかな?
アリスト
この人からはこれ以上情報は無さそうだよ。
グレン
じゃあ帰るか。「ご協力ありがとうございました。」
ザイツ
「おーう! 犯人が分かったら教えてくれー!」
グレン
「ええ。後ほどファリス神殿にお尋ねください。」
やましい事が無いなら来てくれって感じかな(一同笑)。
ザイツ
「ゴホッゴホッゴホッ。」(一同笑)。
グレン
じゃあ・・・・・・。
アリスト
「おっじゃましました〜。じゃね〜。」
ユエ
・・・・・・・・・・・・坊ちゃん・・・。
アリスト
あんたらだってまだ20台前半のくせに、頭固いよ!(笑)。
アル
・・・・・・400歳近いからな〜(一同爆笑)。
──────── < オランの街 : フェイリス宅 > ────────
GM
もうそろそろ夕方になろう。
グレン
夕方ならまだギリギリ大丈夫だろう。
アリスト
行っちゃえ行っちゃえ〜!
ユエ
『コンコン』
アリスト
『ドンドンドンドン!』「た〜のも〜!」
ユエ
ええっ!?(笑)。
アリスト
「依頼を受けたアリストでーす! フェイリスさんに聞きたい事があって来ましたー!」
GM
ちょっと不審な目で見られながらも、
弟子
「じゃあ、こちらへどうぞ。」
GM
と客間へ通された。じきにフェイリスさんもやってくるよ。
グレン
じゃあリーダー、捜査状況を報告してくれ。
アリスト
僕が? 「木の群れに襲われたって商人がいまして、それが怪しいとニラんでいるのですが〜、どうやら複数いたみたいなんです〜。」
GM
じゃあ、フェイリスさんは苦い顔をするね。
フェイリス
『ヤバイ、動いてやがったか?』(一同笑)。
アリスト
「質問なんですが、木の人形は複数いたんですか〜?」
フェイリス
「いや、私が知っているのは一体だけだったよ。」
グレン
じゃあ・・・・・・増えたのか。
アル
きっとね、『仲間を呼ぶ』ってやったんだよ(一同笑)。
フェイリス
「う〜む、流石は古代王国の遺産。勝手に増殖するとは思わなかった。」
グレン
この人は(笑)。「それと、襲われた人は武器だけを奪われているのですが、その行為に何か心当たりはございますか?」
フェイリス
「何せ、私は動いているところを見た事ないからねぇ。」
グレン
「じゃあ、何も存じない?」
フェイリス
「そうじゃねぇ・・・・・・もしかしたら、じゃが。」
ユエ
「何ですか?」
フェイリス
「身体に刻まれていた上位古代語のルーンを解読してあるんじゃが、それが関係しているかも知れんな。」
グレン
「それ、教えていただけますか?」
フェイリス
「このオークには、他の樹をオークに変える能力がある、かも知れん。」(一同爆笑)。
アル
という事は、本体は1体?
アリスト
だろうね。
グレン
「他には?」
アル
足を地面に刺して光合成をする(笑)。
フェイリス
「そのルーンは合計で5つ刻まれていたよ。あとは防護系のルーンがいくつか。」
グレン
じゃあ、5つが限度ってことなのかな。際限なくオークが作れると、一個小隊になっちまうからな。
「ルーンというのは、見れば分かるものなのですかね?」
フェイリス
「そうじゃのぉ。上位古代語の文字が青白くうっすらと輝いておったから、たぶん分かるじゃろ。もしかしたら、起動した事で全身が輝いているかも知れんの。」
グレン
「それ、<センス・マジック>が前提じゃないですよね?」(一同笑)。
フェイリス
「大丈夫じゃよ。」(笑)。
アル
セ、<センス・オーラ>じゃダメですか?(笑)。
GM
ソーサラーマジックには<センス・オーラ>があるのに、シャーマンマジックには<センス・マジック>は無いのであった(笑)。
グレン
まぁ、見分けが付くならいいか。
ユエ
「停止用のコマンド・ワードとかはありませんか?」
フェイリス
「無知とは恐ろしいものよ。」
ユエ
ええぇ。
アル
知らんという事だな(笑)。
グレン
「では、動いている上に停止方法が分からない以上、ぶっ壊させていただきますがよろしいですかな?」
フェイリス
「ううむ、人類の大切な遺産じゃが、致し方あるまい。」
アリスト
ホントかな〜(笑)。
アル
だったらしっかり管理しておけよ(笑)。
グレン
被害が起きたら、責任問題になってしまいますものね。
GM
おおお〜。フェイリスさん、目が泳いでる(笑)。
ユエ
ぶっちゃけ、もう起こってますけど(笑)。
グレン
全て片がついたら、この人には反省文を提出してもらおう。
アリスト
ええ〜、ぬるいよ。懺悔でしょ?(笑)。
アル
ファリス神殿の懺悔の間。絶対行きたくない(笑)。
グレン
とりあえず終わってから考えよう。
ユエ
木だから燃やしちゃおうか。
グレン
古代王国の遺産だから、燃えないんじゃないかな(笑)。
アリスト
そんな珍しい木なら、良い車輪が出来そうだ(一同大爆笑)。
グレン
すんな(笑)。
考えてみたら、夜中に向かっても擬似感覚を持っているゴーレムが有利だ。今日は休んで、明日の朝に出発しよう。
ユエ
それでいいよ。
 とはいえ情報収集はしようということになり、閉店(?)間際の魔術師ギルドに駆け込むのだった。
 しかし、めぼしい情報は無かった。

 武器のみを奪うという理解しかねる行動を不審に思った冒険者達は、黒幕を予想する。
 ・武器を集めている者(商人、貴族など)の手に渡った。
 ・盗賊団が使用している(武器しか奪わないのは、オークの頭が悪く、命令が上手く伝わらなかったから)
 ・フェイリスさん諸悪説
 ・オークに自我が芽生えた(笑)。
      etc etc......

 とりあえずもう一度盗賊ギルドに行く事にし、一行は宿を取りに向かった。
──────── < オランの街 : 『古代王国への扉』亭 > ────────
グレン
「マスター、2部屋頼む。」
ラウダ
「はいよ。空いてるよ。」
アル
よーし、じゃあ前祝だ!(笑)。
アリスト
このエルフ、一日中飲んでるよ(笑)。
ユエ
じゃあ、お財布(アリスト)を持って行ってきます。
グレン
あんまり裏も無いような気がするけど、武器を集めている奴がいないか聞いてきて。あと、最近潤っている盗賊団が無いかどうか。
ユエ
はい。りょーかい。
アリスト
じゃあアネさん、行きましょーか!
──────── < 常闇通り : 薄暗い裏通り > ────────
GM
では、一層薄暗くなった裏通りを通ってギルドに向かった。
アリスト
暗いなー。
通行人
(グレンPL)向こうから『てってって、ドンッ』と、男がアリストにぶつかってきた。
アリスト
「いってーな、コラ!」
通行人
「おおっと、悪りィ悪りィ。すまねぇな、へっへっへ。」と去っていく。
ユエ
「待ちなさいって!」
アリスト
「お前、何か取っただろ?」
通行人
「な、何するんでぇ旦那!? あっしは何にも・・・・・・」
ユエ
「その手に隠した手提げ袋は何?」
通行人
(PL、素に戻って)えっ!? そんな物スッてたの?(一同爆笑)。
アル
どうやってスッたんだろう(笑)。
ユエ
「ほら、見逃してあげるから、行った行った。」
通行人
「ち、ちくしょうっ!」
アリスト
ちょっと待ってよ! 僕の手提げ袋をそのままにする気なの!?(一同爆笑)。
ユエ
もう取り返してるから。
アリスト
あ、もう取り返してたのか。
通行人
「い、何時の間にっ!」
ユエ
「さ、行くよ〜。」
アリスト
じゃあ、無事回収したって事で。この人はその辺のゴミ捨て場にポイで(笑)。眠ってもらおう、ゴスゴス。
通行人
「ひ、酷い・・・・・・。」(笑)。
通行人
「オグマ隊長すまねぇ・・・・・・。」(一同笑)。
アリスト
「お待たせっ! 行っこうぜ〜い。」
 もしスられたまま気付かなかった場合、どうするつもりだったのだろうか(笑)。
──────── < 常闇通り : 盗賊ギルド > ────────
GM
さっきとは違う人が座っているね。交代したみたいだ。
ルーオン
「いらっしゃい。」
ユエ
「情報を売って欲しいんだ。」
ルーオン
「さて、何が聞きたい?」
ユエ
アリスト、お金(一同笑)。
アル
話を聞いてからで良いんじゃないかな(笑)。
ユエ
「えっと、最近潤っている盗賊団や武器商人はいないか?」
ルーオン
「ふん。最近潤っている盗賊団か。いないな。」
ユエ
いないのか。
GM
潤うほど活動すると、警備隊が出てきて討伐されちゃうからね(笑)。
グレン
いやいやいやいやいや! それは一回でも被害が出た時点で動けよ警備隊!(一同笑)。
アル
ああいう連中は腰が重いから(笑)。
グレン
これは後でファリス神殿を通して自警団と掛け合う必要がありそうだな。
ルーオン
「ちょくちょく場所を変えながら、細々とやっている連中がほとんどだ。」
アリスト
「じゃあ、武器商人は?」
ルーオン
「盗品が流れる事は昔から良くあるが、特に目立った事は無いな。」
グレン
・・・・・・もういいや。何か目的不明で気持ち悪いけど、事件に裏は無いだろう。
アル
やっぱり自我が目覚めたんだよ(笑)。
ユエ
「今の情報、10にまけてくれ。」
ルーオン
「そういう事を言うとはいい根性してるじゃないか。30にしてやろう。」
ユエ
足りない(一同爆笑)。アリストー(笑)。
アリスト
「20でいいよねー。はい!」
GM
・・・・・・アリストの坊ちゃんっぷりを見て諦めた。
ルーオン
「・・・・・・20でいいよ。」
ユエ
私との差は何なんだよー!(笑)。
アリスト
これでぴったり900ガメルだ。
GM
そんな下らん理由かい(笑)。
 翌朝。目的地までは徒歩で1日ということで、食料などを真面目に買い込む冒険者達。
 保存食の1食7ガメルという価格に、早くも泣き出す者が一名(ユエ 「誰かお金貸して〜!」)。

 グレン 「そういえば、宿代出したの俺じゃん。これは全員で折半だろ(セコイ)。」
 ユエ 「うそっ!?」
 アル 「貧乏人の会話だな〜(笑)。」

 そうしてようやく支度を終え、冒険者達は目的地へと旅立つのだった。

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