■2004年12月号

今月の潮流
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バイオジャーナル

今月の潮流●北海道でGM大豆栽培の動き


 北海道でGM大豆栽培の可能性が強まっている。空知管内長沼町「西南農場」(85ha)の宮井能雅が、本格的なGM大豆栽培を行うことを公言していたが(前号参照)、10月27日、JAながぬまや周辺農家のたび重なる中止要請によって、栽培を取り止めると発表し、一段落かと思われた。
 だが、その他にも栽培する可能性のある農家が複数いることが判明した。西南農場を訪れたコープ札幌に、北海道で5人が栽培すると宮井は語り、日本モンサント社も5人が栽培する可能性を示唆する発言をしている。
 バイオ作物懇話会に所属する十勝のNと北見のKは栽培を行わないと発言しているが、常呂のOは栽培を明言している。その他に栽培の可能性が伝えられているのが、空知、十勝、道東の3軒の農家である。

 北海道農政部は12月に栽培の可能性のある農家の洗い出し作業を行うことにしている。しかしすべてを掌握するのは不可能と見られ、そのため、来年3月施行に向けて検討がすすめられているGM作物栽培規制条例の中身が重要な意味をもってきたが、こちらも経済界や研究者の圧力に屈し、骨抜きにされてしまいそうだ。