■2010年1月号

今月の潮流
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今月のできごと


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バイオジャーナル

できごと(11月11日〜12月10日)報道媒体発表時



13日 ・東大ら、腸の働きを制御する新しい遺伝子を特定。
・厚生労働省、カナダから10月に輸入された亜麻に、未承認の遺伝子組み換え品種が混入していたと発表。
・受精卵が成長した胚の将来心臓になる領域で、心筋に変わる前駆細胞の表面だけにプリオンタンパク質があることがわかった。国立循環器病センター研究所らがマウスで発見した。
16日 ・理化学研究所と札幌医科大、東北大、九州大などの研究チーム、潰瘍性大腸炎の発症リスクを高める3種類の遺伝子を日本人患者約1400人の調査で初めて見つける。
・神戸大研究者ら、パーキンソン病の発症に関与する遺伝子を新たに2種類、日本人患者で見つける。国立精神・神経センターや順天堂大など9施設の患者計約2000人を調べた成果。
21日 ・三重県津市で、組み換え遺伝子を持ったブロッコリーとみられる植物が自生しているのを、遺伝子組み換え食品を考える中部の会が見つけた。輸入されて自生した遺伝子組み換えナタネが、同じアブラナ科のブロッコリーと交雑したとみられる。
22日 ・自治医科大や東京慈恵会医科大などの研究チーム、さまざまな臓器になるネコの「間葉系幹細胞」を、ブタの腎臓の基となる細胞「腎臓原基」に注入し、ネコの体内で腎臓の組織を再生した。
24日 ・国内82例目の脳死臓器移植手術終了。
・米国のワシントン大学などの研究チーム、トウモロコシの全遺伝情報(ゲノム)を解読。
25日 ・3遺伝子を導入してiPS細胞(人工多能性幹細胞)作る方法と、iPS細胞から心筋などの体細胞を作る方法の2つの特許を京大が国内で取得。マウスだけでなくヒトも含み、昨年成立した4遺伝子導入による作製法に加え、特許の権利範囲が広がった。
28日 ・中国農業省、発病した犬から新型インフルエンザのウイルスを検出したと発表。遺伝子配列を分析した結果、人の間で流行しているウイルスと99%同じ。
・出産後に廃棄されている「羊膜」中に、iPS細胞樹立に必須となる3種類の遺伝子が同時に発現している細胞が存在することが、横浜のバイオベンチャー企業と杏林大・国立がんセンターなどの共同研究で明らかに。
・中国陝西省咸陽市で、世界初となる人のディフェンシンを使ったクローン牛が誕生。実験に使われたディフェンシンは、皮膚表面に分泌されて細菌を殺す作用のある天然の抗生物質のこと。
12月1日 ・心臓の心筋細胞をiPS細胞などから安全に効率よく再生する技術を慶応大研究者らが開発。
2日 ・京大のグループ、成人や新生児のiPS細胞を本人の皮膚細胞で培養することに成功。
3日 ・米国立衛生研究所(NIH)、さまざまな組織や臓器に成長するES細胞(胚性幹細胞)13株について、連邦政府予算を使って研究することを認可。
6日 ・世界保健機関(WHO)、世界の新型インフルエンザによる死者数が11月29日時点で8768人に達したと発表。
・中国農業省、湖北省の華中農業大学が開発した病害虫に強い遺伝子組み換えコメ2品種の安全性を認めた。
7日 ・新型インフルエンザによる国内の死者、疑いも含めて100人に。
9日 ・鳥取大の研究グループ、iPS細胞技術で、難病デュシェンヌ型筋ジストロフィー患者に欠けているジストロフィン遺伝子を復元。