■2010年3月号

今月の潮流
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今月のできごと


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バイオジャーナル

できごと(1月11日〜2月10日)報道媒体発表時



14日 ・理化学研究所植物科学研究センターなど日米の国際チーム、大豆のゲノム(全遺伝情報)解読。解読によると、ゲノムの大きさを示す化学物質「塩基」の数は約11億対で、イネの約4億対より大きかった。遺伝子は、最新の研究で約4万3000種類といわれるヒトを上回る4万6430種類だった。
・東大と石川県立大、韓国とデンマークの大学の共同研究で、白米の鉄含有量を従来の3倍に高めたイネを遺伝子組み換えで開発。
15日 ・厚労省は、17日に施行される改正臓器移植法で、脳死や心臓死になった場合、臓器提供者(ドナー)の書面の意思表示により、親族に臓器を優先提供できることになったのに伴い、ガイドラインを改正し、優先提供できる親族の範囲を配偶者と親子に限定した。特別養子縁組以外の養子縁組や事実婚は除外し、ドナーの自殺による優先提供も認めない。
21日 ・山形県庄内地方の養豚場で飼育されている豚164頭が、新型インフルエンザに感染。豚への新型インフルエンザ感染は、昨年10月の大阪府に続き国内2例目。
25日 ・国内86例目の脳死臓器移植手術終了。
28日 ・米スタンフォード大の研究チーム、マウスの皮膚の細胞に3つの遺伝子を導入し、神経細胞を作り出した。この細胞を「(人工的に)誘導された神経細胞」を意味する「iN細胞」と名付けた。ES細胞(胚性幹細胞)やiPS細胞(人工多能性幹細胞)のようにどんな細胞にも変化できる「万能細胞」を使わず、体細胞から直接、形質が全く異なる細胞を狙い通りに作製した。
・慶応大の研究チーム、大人のマウスの線維芽細胞に複数の遺伝子を導入し、神経細胞の元になる神経幹細胞を作り出した。導入した遺伝子は、米スタンフォード大の研究とは異なる。
30日 ・iPS細胞に関する特許を独医薬大手バイエルが申請し、権利を譲渡された米ベンチャー企業アイビエリアンが英国で取得。
2月6日 ・世界保健機関(WHO)、新型インフルエンザ感染による、世界で確認された1月31日時点の死者数は少なくとも1万5174人と発表。
9日 ・米ベンチャー企業フェイト・セラピューティクス社、体細胞を初期化する方法について米国で特許を取得。初期化は体細胞を受精卵のような状態に戻す操作。
・国立感染症研究所調査で、昨年7月以降のインフルエンザ脳症患者数が285人。昨年は年間50人前後。
・信州大学スポーツ医学グループによって、運動の健康効果が遺伝子タイプにより異なることがわかった。