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今月の潮流●東北大学が新たなGMイネの試験栽培実施へ
今年、宮城県鳴子温泉にある東北大学の圃場で、新たなGMイネの試験栽培が行われる。4月上旬に種をまき、定植が5月上旬の予定。試験栽培は3年間行われる。
このGMイネは、遺伝子組み換えによって紫外線(UVB)への抵抗性と感受性を高めたもので、紫外線抵抗性と紫外線感受性のイネの2種類。使われる品種はササニシキで、10月上旬に収穫される。収穫後は、非組み換えの親株のササニシキと比較して、紫外線による収量への影響を評価するという。
目的は、当面は特許取得にあり、将来的には収量増量イネの開発にあると思われる。また、提出された資料によると、もっとも近接した農地との距離は300メートルだという。北海道が行った交雑実験では600メートル離れた地点でも交雑が確認されており、汚染が懸念される。
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