■2010年7月号

今月の潮流
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今月のできごと


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バイオジャーナル

できごと(5月11日〜6月10日)報道媒体発表時



5月11日 ・京大大学院の研究チーム、淡水にすむ緑藻ボルボックス(体長0.5ミリ)の雌だけが持つ遺伝子を発見。進化の考え方では雌を原形とし、雄が性にかかわる遺伝子を獲得して分かれたと考えられていたが、雌も雌らしさを獲得していた証拠と指摘。
12日 ・遺伝子組み換えナタネが輸入後、愛知県知多市の埠頭から同県弥富市にかけての国道沿いなどに自生しているのを、GMナタネの調査に取り組む市民団体が新たに確認。
14日 ・米スタンフォード大の日本人講師ら、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から音の聞き取りに重要な耳の有毛細胞を作ることに、マウスで成功。
・文科省、遺伝子組み換え生物の取り扱いに不適切な点があったとして、北海道大学と製薬会社エーザイを厳重注意。
・慶応大先端生命科学研究所、納豆菌のゲノム(全遺伝情報)を解読。納豆菌に含まれる約4000の遺伝子のうち、納豆を作るのに最低限必要な十数個がゲノムに存在することを確認。
17日 ・カラカラに乾燥しても生き延び、高温や超高圧の極限環境に耐える微小動物「クマムシ」のゲノムを東大大学院の研究チームが解読。
21日 ・米民間のJ・クレイグ・ベンター研究所、細菌をほぼ人工合成することに初めて成功。
24日 ・内閣府の消費者委員会、パパイヤにも現行の遺伝子組み換え表示のルールを適用する方針を決め、早ければ今夏にも組み換えパパイヤの輸入が認められる見通し。
25日 ・国立感染症研究所によると、犬や猫の口内に常在する細菌が、かまれたり引っかかれたりした人に発熱や腹痛などを引き起こす「カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症」で、2002〜09年の8年間に14人が発病し、うち6人が死亡した。
26日 ・日本と中国の研究チームがそれぞれ同時期にイネの収量を増やす遺伝子を特定。
28日 ・国立がん研究センターの研究チーム、人の皮膚や胃の細胞に3種類の遺伝子を導入し、肝臓の幹細胞を作製。
6月2日 ・理研免疫・アレルギー科学総合研究センターのチーム、マウス実験で、iPS細胞から強力な抗がん効果のある特定のリンパ球のみを大量に作製。
7日 ・筑波大の研究チーム、花粉症やアトピー性皮膚炎といったアレルギーの発症を強く抑える働きがある細胞表面のタンパク質(受容体)を見つけた。
9日 ・東京大の共同研究グループ、脂肪細胞内で中性脂肪の塊を溶かすタンパク質を発見。このタンパク質は「AIM」と呼ばれ、動脈硬化への関与などが知られている。
10日 ・ボストン大学の研究チーム、エボラウイルスに感染したアカゲザルの特定のウイスルタンパクのみを“ノックアウト”するために遺伝子の働きを抑制する特別な薬を使用し、治療に成功。
・厚労省の厚生科学審議会疾病対策部会臓器移植委員会、7月17日に全面施行される改正臓器移植法に係る省令とガイドラインについて、いずれの案も了承。
・宮崎県で家畜伝染病の口蹄疫に感染した疑い、285例目。牛・豚・山羊・羊の処分頭数は計19万1843頭に。