■2010年8月号

今月の潮流
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バイオジャーナル

今月の潮流●カルタヘナ議定書作業部会開かれる


 6月15日から19日にかけてマレーシア・クアラルンプールで、カルタヘナ議定書に関する作業部会が開かれた。この会議は、今年10月11日から15日に名古屋で開かれる生物多様性条約・カルタヘナ議定書締約国会議(MOP5)で「補足議定書」としてまとめられる予定の「責任と修復(救済)」問題の事前交渉で、共同議長フレンズ会合といわれている。

 「責任と修復(救済)」では、遺伝子組み換え作物等の輸出入など国境を越えた移動で、生物多様性に被害をもたらしたり、持続可能な利用(たとえば農業)に被害をもたらした際、誰がどのように責任を負うのか、またどのように修復したり補償するのか、を決める。
 今回の会議で、補足議定書案の全21条のうち、2つの条項、被害者が泣き寝入りすることがないような財政的保障、GM大豆から作った豆腐のような派生物の規定、を除き基本的合意がなされた。残された課題は、MOP5直前の10月6日から8日に名古屋で開催される次回の作業部会で行う。