■2011年2月号

今月の潮流
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今月のできごと


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バイオジャーナル

できごと(12月11日〜2011年1月10日)報道媒体発表時



11日 ・バイオ燃料の原料となるナンヨウアブラギリの全遺伝情報(ゲノム)を、大阪大やかずさDNA研究所などの研究チームが解読。
14日 ・米シンシナティ子ども病院医療センターの研究チーム、胚性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞(iPS細胞)を試験管内で培養し、腸管に近い組織を作製。
17日 ・東京大と明治大の研究グループ、ヒトのiPS細胞をブタの胎児に移植し、ヒトの膵臓を作る計画を明らかにした。
18日 ・ES細胞研究に関する捏造論文を発表し、詐欺・横領罪などに問われた元ソウル大学教授・黄禹錫被告、ソウル高裁も有罪判決。
21日 ・三重大の研究グループ、心筋梗塞の発症にかかわる2つの遺伝子を特定。
28日 ・米フロリダ大学などの国際研究チーム、野イチゴのゲノムを解読。またフランスのチームが、カカオの高級品種「クリオロ」のゲノムの大半を解読。
・鹿児島県出水市に飛来したナベヅル3羽の死骸から強毒性の高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)を検出。
31日 ・政府はiPS細胞など再生医療の実現を急ぐため、一体的に支援する「再生医療実現化ハイウェイ構想」をまとめた。内閣官房に新設する「医療イノベーション担当室(仮称)」を司令塔に、文科省と厚労省、経産省が連携して研究を加速させる。
1月1日 ・神奈川県、「遺伝子組換え作物交雑等防止条例」施行。
2日 ・国内116例目、改正臓器移植法施行後、家族の承諾のみでの29例目、脳死と判定され臓器提供の手続きに入る。
4日 ・独立行政法人・産業技術総合研究所の北海道センターなど、遺伝子組み換えで動物の遺伝子を組み込んだ植物で、犬用歯周病の薬を生産する。年内に認可を農水省に申請する。
5日 ・治療が困難な眼病患者に対し、iPS細胞を使った臨床研究を先端医療センターなどが2013年度に始める。iPS細胞の臨床応
用例は世界初。
・米国で1979年に発生した事件で犯人とされたテキサス州の男性、DNA鑑定で事件に無関係とわかった。01年以来、DNA鑑定を導入して再審を行う同州では41人が釈放されている。
6日 ・独立行政法人医薬基盤研究所、独自の遺伝子導入技術を使い、iPS細胞を効率的に肝臓細胞に分化させた。
・東京大や横浜市立大などのグループ、胃がんの増殖を助ける遺伝子を特定。
7日 ・農水省、「平成21年度遺伝子組換え植物実態調査」の結果を発表。ナタネ類については生育範囲の拡大は見られず、遺伝子組み換えダイズとツルマメの交雑体も見つからなかった。
 ナタネ類は1188個体を採取、うち組み換えられた遺伝子を持つセイヨウナタネは80個体、そのうち1個体は2種類の除草剤耐性遺伝子を持っていた。カラシナまたは在来ナタネと遺伝子組み換えセイヨウナタネとの交雑体はなかった。ダイズ及びツルマメについては、ツルマメと遺伝子組み換えダイズとの交雑体はなかった。採取した29個体のうち、組み換えられた遺伝子を持つダイズは2個体だった。
9日 ・農水省、韓国で大流行している口蹄疫ウイルスの遺伝子配列の99%以上が宮崎の口蹄疫ウイルスの遺伝子配列と一致すると明らかにした。