■2011年4月号

今月の潮流
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今月のできごと


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バイオジャーナル

ニュース


●欧州事情
●飼料への未承認作物混入、欧州が容認

 欧州はこれまで、食品はもちろん飼料への未承認GM作物の混入をいっさい認めていない。そのため米国との間で摩擦を引き起こしてきた。欧州委員会とEU加盟国は協議を重ね、2月9日にいったんは結論を留保したが、2月22日に0.1%までの混入を容認した。各紙は一斉に、米国の圧力に屈したと報じた。 〔Food & Water Watch Europe 2011/2/23ほか〕

●GM汚染蜂蜜も認可制へ

 欧州司法裁判所は、GM作物の花粉に汚染された蜂蜜にも認可が必要、という判断を下した。EU規則では、EU域内で販売するGM成分が含まれる食品はすべて認可が必要だが、蜂蜜も例外ではないことが示された。 〔European Voice 2011/2/9〕
●北米事情
●米オレゴン州GM芝汚染の除去を求める

 米国のオレゴン州農務大臣は、アイダホ州からオレゴン州、カナダにかけて汚染を起こしたGM芝について、開発したスコット社に、汚染の除去と根絶計画の提出を求めた。 〔Capital Press 2011/2/10〕
 オレゴン州に接する、カナダのマルフア地方の運河沿いでもGM芝汚染が拡大している。排水溝を経由して拡大していると見られる。 〔The Argus Observer 2011/2/27〕


●バイオ燃料用トウモロコシを承認

 米国でバイオエタノール用GMトウモロコシが承認された。北米製粉協会は、GMトウモロコシの混入によって食品の品質低下のおそれがある、と懸念を表明した。
 米国農務省と、開発企業のシンジェンタ社は、懸念に対処するため、諮問委員会を招集し、情報の提供を行うことになった。 〔The New York Times 2011/2/12ほか〕

●GMアルファルファ栽培を拒否

 アルファルファの栽培地帯、カリフォルニア州インペリアル・バレーで、GMアルファルファを 栽培しないことになった。カルフォルニア大学で開催された、同地域のアルファルファ生産者と の公開討論で示された。これはForage GeneticsInternational代表のマーク・マッカースリンが 明らかにしたもので、同氏は「この地域にはGM作物は栽培すべきではない」と述べた。 〔Hay and Forage 2011/2/9〕

●メキシコ2州政府がGM作物規制法制定

 メキシコのミチョアカンとトラスカラの2州の政府は、生物多様性を保護し伝統的な品種を守る ため、GM作物を規制する法律を成立した。メキシコ政府が生物多様性保護に無関心なため、州独 自の法律を制定する必要がある、というのがその理由。〔Greenpeace International 2011/3/2〕
●南米事情
●アルゼンチンで住宅隣接地での農薬散布禁止

 アルゼンチンでは、GM大豆の作付け拡大に伴い、除草剤ラウンドアップの使用量が増加し、住宅街への飛散による健康被害が問題になってきた。サンタフェ州の裁判所はこのほど、住宅隣接地での農薬散布を禁止する判決を下した。判決は、他の州で係争中の同様の裁判に影響しそうだ。争いは2年間続いてきたが、健康を優先する画期的な判決となった。 〔GM Watch 2011/2/26〕

●アジア事情
●中国で60%の市民がGM食品に反対

 中国市民の間でGM食品に対する不信が強まっている。2月22日グリーンピース中国は、6都市に住む18歳から55歳までの市民1300人の調査結果を発表した。60%がGM食品に反対していた。とくに、GMイネから作るベビーフードには、大都市部の市民77%、小さな都市部の市民83%が反対だった。 〔People's Daily 2011/2/23〕

●フィリピン、GMナス栽培をとりまく反対の波

 フィリピン・レイテ州のバランガイ・パンガスガン地方議会は、ビサヤ州立大学で計画しているBtナス栽培試験反対を決議した。同地方は栽培試験場に隣接しているが、花粉の飛散による汚染に関して何のデータも受け取っておらず、地元の農作物への影響を懸念した。 〔Business World 2011/2/17〕
 グリーンピースは、フィリピン・ロスバノス大学で栽培試験中のBtナスをすべて引き抜いた。 〔The Philippine Star 2011/2/20〕
 そのような動きが強まる中、フィリピン政府農相プロセソ・アルカラは、GMナスが食品として安全だと立証されるまで商業栽培は行われるべきではない、と述べた。 〔Philippine Daily Inquirer 2011/3/2〕

●アフリカ事情
●南アフリカGM食品表示導入へ

 南アフリカ共和国政府はGM食品表示を導入することになった。現在日本で表示されない食用油などの食品も義務化されるが、5%までの混入を容認することになりそうだ。この点について、市民団体「バイオセーフティのためのアフリカン・センター」は、なぜ5%なのか根拠が曖昧だ、と批判した。 〔IOL South Africa 2011/1/31〕


●ケニヤがGM作物の商業栽培に道を開く指針作成へ

 ケニヤ政府は、2カ月以内にバイオセーフティに関する指針を発表すると述べた。同国では、2009年2月に大統領が署名しバイオセーフティ法が成立したが、商業栽培には指針を必要とし、指針がないままでは試験栽培しか承認されない。指針づくりが急がれた背景には、米国などからの圧力があったものとみられる。 〔Daily Nation 2011/2/28〕

●遺伝子組み換え花卉
●日持ちバラ開発される

 ノースカロライナ大学の研究者が、開花してから花弁が1カ月新鮮さを保つ、セロリの遺伝子を導入したバラを開発した。最終的には切りとった後も3〜4週間保つようにする予定。 〔The Daily Mail 2011/2/14〕