■2011年6月号

今月の潮流
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バイオジャーナル

今月の潮流●GM作物の悪影響、実験検証で明らかに


 GM大豆およびトウモロコシを与えた、19の動物実験を検証した文献研究(G illes-Eric Seralini et al)が発表された。文献を見直した結果、GM作物を食べると、肝臓および腎臓に問題が起きる可能性が示された。ラットに殺虫性GM作物を 90日間与えた実験は、慢性毒性を評価するには期間が短すぎて不充分だとしたものの、肝臓および腎臓の慢性疾患につながる可能性が示されており、より詳細な長期研究が必要であるとしている。〔Environmental Sciences Europe 2011/3〕

 アルゼンチン・ブエノスアイレス大学教授アンドレス・カラスコは、GM作物に用いる除草剤ラウンドアップがホルモンに悪影響を及ぼし、催奇形性や発がん性をもたらしており、人の健康被害との因果関係がより鮮明になった、と報告した。〔Miller-McCune 2011/4/24〕