■2011年10月号

今月の潮流
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今月のできごと


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バイオジャーナル

できごと(8月11日〜9月10日)報道媒体発表時



11日 ・米国ペンシルベニア大の研究チーム、患者から採取したT細胞を遺伝子操作で改変してキラー細胞にする新たな白血病治療法で、末期の白血病患者3人のがん細胞が死滅または激減。
12日 ・横浜市立大と神奈川県立こども医療センターらの研究グループ、ヒトの耳の軟骨を覆っている膜の中に、軟骨などのもとになる幹細胞を発見した。
・京都大、人工多能性幹細胞(iPS細胞)作製の基本技術に関し、日本と欧州に続き、米国で特許が成立。
13日 ・厚労省、血液を固まりにくくする薬剤「プラザキサカプセル」に関し、消化管出血など副作用が否定できない死亡例が5件報告されたと発表。
17日 ・国立障害者リハビリテーションセンター研究所と理化学研究所、ヒト網膜細胞由来の完全な遺伝子の約16万個のクローンを公開。世界中の研究者が利用できる。
20日 ・鳥取大とイタリアの共同研究チーム、デュシェンヌ型筋ジストロフィーの症状があるマウスを用い、幹細胞に遺伝子治療を施し体内に戻すことで運動機能を回復させた。
・理化学研究所や東京大などを含む国際チーム、有袋類のタスマニアデビルとカンガルーの全遺伝情報(ゲノム)を解読。
23日 ・タカラバイオと中国・天津医科大、難治性がんを対象にした遺伝子治療プロジェクトの2年以内の臨床試験開始を目指す。
25日 ・藤田保健衛生大学の研究グループ、どんなタイプのA型インフルエンザウイルスにも反応して働きを抑える抗体を発見。
27日 ・中国・吉林大学、リシン遺伝子組み換えのクローン乳牛を誕生させた。この技術によって牛乳に含まれる必須アミノ酸、リシンの含有量を高めることができるという。
29日 ・東京大のチーム、アルツハイマー病の原因の1つと考えられているタンパク質(ベータアミロイド)の蓄積を防ぐために、ベータアミロイド遺伝子を組み込んだ遺伝子組み換え米をマウスに与え、ベータアミロイドを攻撃する抗体を体内に作らせ、ベータアミロイドの減少と記憶力の改善を確認。
9月3日 ・米疾病対策センター(CDC)、米国内の子ども2人が新種の豚インフルエンザウイルスに感染していたとを発表。ウイルスは09年に発生し、世界的に流行したH1N1型インフルエンザの遺伝的特徴を持っている。
5日 ・東京大の研究グループ、みずから分裂して増殖する「人工細胞」を作りだす。
・米スクリプス研究所など、絶滅の危機に直面するサイとサルの体細胞からiPS細胞を作製。
7日 ・ハワイ産の遺伝子組み換えパパイヤ、12月にも日本へ輸出できる見通し。消費者庁は 8月 31日付で、遺伝子組み換え作物に関する食品表示の規則を改定し、対象の品目にパパイヤとその加工品を追加。規則施行日の12月1日に解禁となる。
9日 ・慶応大の研究者ら、アルツハイマー病のうち数%を占める「家族性」と呼ばれる遺伝子異常による患者の皮膚細胞を使って、遺伝的特徴を受け継いだiPS細胞を作製。
・酒類総合研究所と製品評価技術基盤機構、日本酒造りに広く使われる酵母のゲノムを解読。