■2011年11月号

今月の潮流
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今月のできごと


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バイオジャーナル

できごと(9月11日〜10月10日)報道媒体発表時



13日 ・米国の研究チーム、遺伝子操作により、猫のエイズを引き起こす猫免疫不全ウイルスに耐性のある細胞を持つ「緑色に光る」猫を生み出した。
・東京大の研究チーム、難治性の血液がん「骨髄異形成症候群(MDS)」の原因となる遺伝子を突き止めた。
16日 ・東京大の研究チーム、免疫細胞「Th17」の誘導活性を持つ腸内細菌の一種であるセグメント細菌「SFB」の全ゲノム構造を解明。
17日 ・愛媛大のグループ、高血圧に関与する遺伝子28種を特定。
26日 ・米バイオ企業のアドバンスト・セル・テクノロジー社、胚性幹細胞(ES細胞)を用いた臨床試験が英国で認められたと発表。ES細胞を用いた臨床試験は、米国に続き2国目。
27日 ・文科省は来年度から全国5つの拠点で、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った難病発症の解明や治療薬の開発をめざす。
・慶応大の研究チーム、人のiPS細胞を使って脊髄損傷のマウスを治療。
・厚労省まとめ、今年3-6月の新たなエイズ患者報告数136件。これまで最も多かった前年同時期の129件を上回り、四半期ベースで過去最多。
28日 ・総合科学技術会議生命倫理専門調査会、iPS細胞やES細胞を分化して作った精子と卵子から、受精卵や胚を作製する研究の是非についての審議を開始。現在の国の指針は、精子と卵子、そのもとになる細胞を含む生殖細胞の作製は認めているが、個体に成長する可能性がある胚の作成は禁止している。
29日 ・名古屋大の研究グループ、人の肝臓の細胞(肝細胞)を体外で培養し、その主要な機能を維持することに成功した。
10月4日 ・2011年のノーベル医学生理学賞、生物が細菌などの異物から体を守る免疫システムで業績を上げた3氏が受賞。
6日 ・米ニューヨーク幹細胞財団研究所とコロンビア大の研究チーム、人の卵子に皮膚細胞の遺伝子を入れ、さまざまな組織に成長する「万能細胞」を作製。
9日 ・米スタンフォード大の研究チーム、マウスの肝臓細胞に3種類の遺伝子を導入し、神経細胞に直接変えることに成功。同チームは昨年、同じ3種類の遺伝子をマウスの皮膚細胞に導入して神経細胞に変え、「誘導神経(iN)細胞」と名付けており、その後多数の研究チームが人で作製に成功している。