■2012年2月号

今月の潮流
News
News2
今月のできごと


今号の目次へ戻る
ジャーナル目次へ戻る












































バイオジャーナル

できごと(12月11日〜2012年1月10日)報道媒体発表時



11日 ・京都大と東京大の研究チーム、ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から、血液成分の血小板を大量に作製できる方法を開発。
12日 ・世界トップレベルのDNA解析研究機関で、ヒトや動植物、微生物のゲノム解析研究を手がける中国のBGI(広東省)が日本法人「BGIjapan」を神戸市に設立。同社の海外拠点は3カ所目。
15日 ・厚労省の調査で、牛の肝臓の内部から、食中毒の原因となる腸管出血性大腸菌O157が検出されていたことがわかった。
16日 ・医薬基盤研究所とバイオベンチャー「リプロセル」、ヒトのiPS細胞から作製した肝臓細胞の製品化に成功。2012年春から販売する予定。心筋細胞と神経細胞はすでに商品化しているが、肝臓細胞は初めて。
17日 ・文科省、遺伝子組み換え生物の管理が不十分だったとして、大正製薬総合研究所に対して厳重注意した。14日同研究所内で遺伝子組み換え大腸菌100検体を紛失、誤って産業廃棄物として処理したと判断、同省に報告した。
18日 ・中国・内モンゴル農業大学生命科学学院などの共同研究チーム、モンゴル族の遺伝情報を決めるすべてのDNA配列を解明。
22日 ・文科省、遺伝子組み換え生物の不適切な管理があったとして、武田薬品工業湘南研究所に対し厳重注意した。11月30日同研究所の廃液タンクから、遺伝子組み換え大腸菌などを含む廃液(1立方メートル)が施設内に漏れた。
・またも食品衛生法に基づく安全性審査を受けていない遺伝子組み換え微生物を利用した添加物2種が見つかり、厚労省は安全性が確認されるまで、これらの添加物の輸入、販売を取りやめるよう同社に指示した。
 安全性審査を受けていなかったのは、着色料や栄養強化剤として清涼飲料水やたれなどに使用される「リボフラビン」と、製パン改良剤に酵素として使われる「キシラナーゼ」。いずれも化学薬品メーカー「BASFジャパン」(東京都港区)が輸入。
24日 ・厚労省研究班の調査で、体外受精で生まれた赤ちゃんの体重が凍結保存など人工的な操作を加えるほど重くなることがわかった。
28日 ・東京工業大と国立遺伝学研究所などの共同研究チーム、シーラカンスのゲノム(全遺伝情報)を解読。「生きた化石」と呼ばれる古代魚シーラカンスは、哺乳類や爬虫類などの陸上動物と同じタイプの遺伝子を持ち、魚類が陸上動物に進化する途中に位置していることがわかった。
31日 ・中国広東省深せん市のバス運転手の男性、毒性の強い鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染し、12月31日午後、死亡。感染経路は不明。深せん市に隣接する香港では20日、香港政府がニワトリの死骸からH5N1型のウイルスを検出したと発表していた。
1月7日 ・米オレゴン健康科学大霊長類センターの立花真仁研究員ら、一つの体に異なる遺伝情報をもつ細胞が混在する「キメラ」のアカゲザルを作製。世界で初めて成功した。
8日 ・米国ワイオミング大学の研究者、鋼鉄よりも強度に優れたクモの糸を生む遺伝子組み換えカイコを作製。
10日 ・英国・グラスゴー大の研究チーム、染色体末端部の「テロメア」の長さが寿命と関係があることを小鳥の「キンカチョウ」を使った実験で突き止めた。