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ニュース
●欧州事情
●独誌がGM作物の危険性をデータベース化
ドイツの「テスト・バイオテク」誌は、GM作物の危険性に関するデータベースを作成し、公表した。対象は、4種類の大豆と9種類のトウモロコシ計13種類のGM作物である。それらのうち、EUで認可されているのは1種類で、10種類が認可を待っている。〔Test
biotech 2011/12/15〕
●フランスで飼料工場占拠
フランス・ブルターニュ地方で、家畜飼料工場が市民団体によって一時占拠され、一日半にわたり200人の労働者が工場内へ入れなくなった。占拠参加者はGM大豆の輸入に反対しており、GM飼料で飼育された動物製品への表示を求めている。2日目に警察が強制排除に乗り出し、反対行動は終結した。逮捕者は出ていない。〔La
Soja Mata 2011/11/17〕
●スウェーデンでGM樹木栽培拡大
昨2011年、スウェーデンではGMハコヤナギとリンゴ・西洋ナシなどのGM果樹が3.8ヘクタール栽培された。ハコヤナギは成長が早く、旱魃に耐性を持つように改変され、果樹は強い根を張るように改変されたものである。
〔GENET News 2011/12/9〕
●アジア事情
●インドでGMO推進法可決へ
インドでは、まもなく可決する見通しのバイオテクノロジー規制局設置(BRAI)法案に対して懸念の声が強まっている。法律が施行されれば、インド国内におけるGM作物導入の最終決定権を持つあらたな規制組織になるが、この組織はGM作物研究に資金を提供するバイオテクノロジー省(DBT)の人間で構成されることが定められている。そのため消費者保護や農家の権利が軽視される可能性が高い。
〔PolicyMic 2011/11/25〕
●インドで多品種のGM植物研究進行中
インドでは現在、72種類のGM植物が研究・開発されていることがわかった。これはハリシュ・ラワト農相が、インド農業研究会議(ICAR)の報告に基づいて述べたもので、綿、大豆、稲、トウモロコシ、小麦といった主要作物以外に、モロコシ、ナス、ブラックグラム、ヒマワリ、コーヒー、ショウガ、チリなど多くの作物が対象になっている。
〔The Economic Times 2011/12/20〕
●フィリピンの住民、再開するGMナス試験栽培に懸念
フィリピン大学ミンダナオ校周辺の住民が、GMナス試験栽培の再開に反対を表明した。大学では2010年に試験栽培を開始したが、農業省植物産業局(BPI)および科学技術省が定める要件(地元自治体との事前協議など)を満たしていないとして、市長命令でGM作物はいったん引き抜かれ、BPIも試験栽培の中止を命じた。その後、2011年8〜9月に大学のバイオセーフティ委員会が情報公開などの規定に応じたため、BPIが中止措置を解除し、試験栽培が再開できることになった。これに対して、地元の有機栽培農家のネットワークなどが懸念を表明している。
〔Business World 2011/11/13〕
●北米事情
●ハワイ住民がパイオニア社を提訴
米ハワイ州ハワイ島北部ワイメアの住民が、GM作物の野外実験に反対して、実験に用いる殺虫剤散布の危険性を理由に、第5巡回裁判所に提訴した。訴えた相手はパイオニア・ハイブレッド・インターナショナル社で、同社の実験で用いる農薬は住民に健康被害をもたらし、環境を破壊している、と理由を述べている。〔The
Garden Island 2011/12/14〕
●米ニューメキシコ州でGMチリ反対強まる
米ニューメキシコ州で、土着の唐辛子であるチリを作付けしている農家たちが、伝統的な品種の種子保存を訴えて、GMチリ開発に反対を強めている。反対運動の参加者は、同州ではチリは単なる食べ物ではなく、文化の問題だと訴えている。
〔The Associated Press 2011/12/3〕
●中南米事情
●キューバがGMO大国へ
キューバでGM作物の作付けが進んでいる。昨年末、バイオテクノロジー・ハバナ国際会議が開催され、同国がGM作物の開発や作付けに積極的で、サンクチスピリツス州にある試験圃場以外の一般圃場でも、すでにGMトウモロコシを栽培していることが判明した。しかし、一般の消費者は何も知らされていない。〔Havana
Times 2011/12/16〕
●EUとアルゼンチンで貿易紛争か
EUとアルゼンチン間で、GM作物やクローン家畜をめぐる貿易紛争が起こる可能性が高まっている。アルゼンチンは現在、GM作物の一大生産国であるばかりでなく、最近ではクローン家畜を開発し、販売を進めようとしているが、輸出先であるEUがそれらを拒否しているからだ。開発されたクローン家畜は、豚、牛、羊だという。
〔The Wall Street Journal 2011/12/1〕
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