■2012年7月号

今月の潮流
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バイオジャーナル

今月の潮流●オーストラリアでGMナタネ巻き返しをはかるモンサント


 オーストラリアでは、ヨーロッパや日本の市場がGMナタネを拒否しているためGMナタネを栽培する農家が減少し、モンサント社は必死でGMナタネ栽培農家を増やそうと、種子の無料配付や損失補填を始めている。
 世界市場では非GMナタネの需要が高まり、買い付け業者は非GMナタネに、1トンあたり40〜45ドル(6〜8%)もGM品種より高い値をつけている。前号(2012年6月号)でお伝えしたように、ニューサウスウェールズ州では、非GM品種とGM品種との買い取り価格の差が1トンあたり10ドル以内になるよう、それ以上の差額をモンサント社が補填。また、西オーストラリア州では、モンサント社のGMナタネ「ラウンドアップ・レディ」の種子を3袋買うと、もう1袋が無料でもらえる。オーストラリアでは現在、西オーストラリア、ヴィクトリア、ニューサウスウェールズ、クイーンズランドの各州でGMナタネ栽培が許可されているが、南オーストラリア、タスマニア、オーストラリア首都特別地域、ノーザンテリトリーの各州では栽培が禁止されている。 〔The West Australian 2012/4/25〕