■2012年9月号

今月の潮流
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バイオジャーナル

今月の潮流●GM飼料を用いた動物実験で、悪影響が明らかに


 ロシアの遺伝子安全のための全国会議(NAGS)は、ロシアのグループが行った、GM飼料を食べさせた動物に深刻な影響が見られた研究結果を記者発表で明らかにした。研究報告によると、GM大豆ミールを与えた実験動物に、発達・発育の遅れ、1度に出産する仔の数の減少などが見られたという。〔All About Feed 2012/6/19〕

 またGM食品の影響を調べる動物実験が国際的なプロジェクトで進行している。対象はラット、マウス、豚、鮭で、研究者は、ハンガリー、オーストリア、アイルランド、トルコ、オーストラリア、ノルウェー出身者で構成されている。プロジェクトの一環として行われたラットを用いた90日を超える給餌実験では、耐病性のGMトウモロコシを与えた群は、非GMトウモロコシを与えた対照群に比べやや肥満だった。また、GMトウモロコシを食べた魚を与えたケースでも、同様の結果が生じた。この現象は注目される、と実験を行った研究者は述べている。 〔Science Nordic 2012/7/17〕