■2013年4月号

今月の潮流
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今月のできごと


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バイオジャーナル

できごと(2月11日〜3月10日)報道媒体発表時



19日 ・厚労省、再生医療のための新法方針で、人工多能性幹細胞(iPS細胞)などの加工を外部委託できるようにする一方、リスクに応じて承認方法を3種類に分けて規制する。iPS細胞や胚性幹細胞(ES細胞)などは第1種とし、国が認定する「地域倫理審査委員会」(仮称)の了承と厚労相の承認を得る2段階審査に。現在行われている骨髄などの幹細胞を使った治療は第2種とし、「地域倫理審査委員会」の了承を経て厚労相に届け出る。リスクが低いがん患者の免疫療法などは第3種とし、医療機関内部の倫理審査委の了承を得た上で厚労相に届け出る。
・東大と明治大、膵臓ができないよう遺伝子操作した雄の白ブタ胚をクローン技術を使って多数準備。正常な雌の黒ブタ胚の細胞を注入し「キメラ胚盤胞」を作製。仮親の胎内に入れ、黒ブタの膵臓を持つ雄のキメラの子を誕生させた。
20日 ・英国でSARS(重症急性呼吸器症候群)ウイルスに似た新型コロナウイルス感染者が死亡。このウイルスによる死者は6人目。
22日 ・中国貴州省で、鳥インフルエンザ(H5N1型)に感染した31歳の男性が死亡。同市では13日にも女性が死亡している。
・厚労省発表、昨年12月までの1年間に新たに報告されたエイズウイルス(HIV)感染者は1001人で、2年連続で減少。しかし相談件数自体が減少しており、「実態は横ばい状態」。
26日 ・厚労省、マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に男性が感染し、2005年秋に死亡していたと発表。国内の死亡確認は5人目。
27日 ・カンボジアで、鳥インフルエンザ(H5N1型)に感染した男性が死亡。2013年に入って同国の感染死者は8人目。
28日 ・厚労省発表、2009〜12年に抗インフルエンザ薬「リレンザ」を吸入した患者3人が副作用とみられるアレルギー性ショックを起こし、うち1人が死亡。
・理化学研究所と先端医療センター、iPS細胞を使った目の病気の治療の臨床研究について、厚労省に実施計画を申請。国が承認すれば、来年中にもiPS細胞を使った世界初の臨床研究が行われる。
3月1日 ・国際稲研究所(IRRI)のバイオ技術専門家、GM稲「ゴールデンライス」の商業生産が「フィリピンで今後2年以内に開始される可能性がある」との見通しを明らかにした。
4日 ・米ジョンズ・ホプキンス小児センター、HIV感染を持って生まれた乳児の治癒に初めて成功。
8日 ・理化学研究所発生・再生科学総合研究センター、6世代が限界だったクローンマウスの作製に25世代まで成功。
・米疾病対策センター(CDC)発表、抗生物質の切り札とされるカルバペネムに耐性を持つ腸内細菌の検出率が過去10年で約4倍に増加。
・子宮頸がんワクチン「サーバリックス」を接種した女子中学生に、歩行障害などの重い症状が出ていたことが明らかになった。厚労省によると、昨年8月末の時点で、全国で接種した延べ663万5千人のうち956人に副反応が起きている。副反応の発生率はインフルエンザワクチンの10倍。
9日 ・札幌医科大学、脳梗塞患者の骨髄から取り出した幹細胞を使った新しい治療法の治験を近く始める。治療に使う幹細胞は、薬事法に基づく医薬品としての承認をめざす。