■2002年12月号

今月の潮流
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バイオジャーナル

今月の潮流●遺伝子組み換え小麦、いよいよ商品化へ


 遺伝子組み換え小麦が、商品化に向けて動き始めた。米モンサント社の最高技術責任者ロバート・T・フラレーは、10月9日、日本で記者会見し、除草剤耐性小麦「ラウンドアップレディ・コムギ」を、年内に米国農務省、食品医薬品局などに承認申請することを明らかにした。 〔日経バイオテク2002/10/21〕

 米国内での導入時期を2005年とする当初の予定に変化はないという姿勢を貫いたといえる(本誌5月号)。すでに同社は、昨年6月にGM小麦商品化に向けて小麦関連企業を組織した諮問委員会を設置して準備を整えている。日本でも北海道で作付け実験を進めており、米国で承認後すぐに日本の販売体制に着手するものと見られる。
 小麦は、世界中の人の主食であることから、これまで出回ってきたGM作物と異なり、人々の拒否反応が予想される。