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今月の潮流●茨城県鹿島港でGMナタネの遺伝子汚染発覚
ナタネの陸揚げ港である茨城県鹿島港周辺で、こぼれ落ちた種子による深刻な遺伝子汚染が起きていることが分かった。調査したのは財団法人・自然環境研究センターなどで、半径5q以内で交通量の多い交差点など13カ所の地点に、2年にわたり歩道の幅×50mの調査枠を3〜5カ所、計48カ所設置した。
6月29日農水省発表の調査結果によれば、2002年5月の調査では、48カ所の内25カ所でセイヨウナタネの生育が確認された。このセイヨウナタネは分析不能を除き、16点中15点が輸入カノーラだった。また、種子20点中7点、植物体7点中2点が、遺伝子組み換え品種だった。
2003年2月の調査では、48カ所(2カ所は前年と異なる)の内23カ所でセイヨウナタネの生育が確認された。確認された23カ所の内重複する17カ所ではGM品種が自生している可能性があるが、確認できなかったため、調査は継続されることになった。
現在、環境省でも調査を進めているが、おそらく遺伝子汚染は関東一円に広がっており、神戸港など他の陸揚げ港周辺でも遺伝子組み換え植物が自生している可能性がある。農水省は、このような事態は想定したものであり問題はない、とコメントしている。 |
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