■2005年6月号

今月の潮流
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バイオジャーナル

今月の潮流●EU、米国産トウモロコシの輸入を事実上禁止


4月15日、EUの行政機関・欧州委員会は、スイス・シンジェンタ社のGMトウモロコシ「Bt10」が、安全性が確認されないまま4年間も米国で違法に栽培されていた件で、GMトウモロコシの混入がないと証明されない限り、輸入を禁止する措置をとった。事実上、米国産トウモロコシは輸入禁止となる。
〔ガーディアン 2005/4/16〕

 一方、日本の農水省は、すでに認可されているBt11と同じ殺虫毒素産生遺伝子がBt10にも用いられているため、「安全性に問題はなく」「栽培面積も少なく影響はほとんどない」という見解を発表した。
 農水・厚労両省は、遺伝子組み換え食品いらない! キャンペーンが出した質問状に対して、4月27日に以下のように回答している。@シンジェンタ社が謝罪した、A現在のところ検査技術をもたないため検査していない、B米国・シンジェンタ社に対して輸出前検査の実施を求めた、C同社に日本政府の安全性評価を求めた。日本では輸入禁止措置が取られなかったため、いまなおBt10混入トウモロコシが入ってきている可能性は高い。