■2006年3月号

今月の潮流
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今月のできごと


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バイオジャーナル

ニュース


●省庁動向
文科、厚労両省が生殖補助医療で合同会合

 1月20日、文科省で生殖補助医療の枠組みを検討する専門委員会が新たに立ち上げられた。総合科学技術会議生命倫理専門調査会が2004年7月にまとめたヒト胚最終報告を受けたもので、ヒト受精胚を取り扱う基礎研究ガイドラインの策定を行う。現在、厚労省でも生殖補助医療の臨床に重点を置いた専門委員会が設置されており、1月27日に両委員会による初の合同会合が開催された。

高リシン・トウモロコシの評価始まる

 1月18日、食品安全委員会GM食品専門調査会で、食品・飼料として申請された高リシン・トウモロコシ「LY038系統」の安全性評価が始まった。必須アミノ酸リシンの含有量を増やしたこのGMトウモロコシは、モンサントとカーギルの合弁ベンチャー「レネセン」が開発したもので、米国では承認されている。特定の成分が増えた場合、実質的同等とはいえなくなるため、どのように評価されるか注目される。

GMパパイヤ、再度評価始まる

 2月2日、GMパパイヤの申請が出され、食品安全委員会GM食品専門調査会で評価が行われることになった。このパパイヤは、リングスポット・ウイルスへの抵抗性を強めたもので、ハワイでは広く栽培されている一方、タイで違法栽培が広がり問題となった。また、アレルギーを引き起こす危険性等が指摘されている。1999年厚生省(当時)に申請され、追加資料の提出が求められていた。

青いバラの第1種使用(野外栽培)承認される

 1月20日、生物多様性影響評価検討会総合検討会で、サントリーの青いバラの第1種使用(野外栽培)が承認された。挿し木によって増殖する植物が承認されたのは初めてである。

今月のGMO承認情報

 表7 GM作物野外栽培承認(第1種使用規定)一覧
生物多様性影響評価検討会総合検討会
作物 性質 申請(開発者) 名称 認可日*
トウモロコシ  害虫抵抗性   日本モンサント MON89038 1月20日
大豆  除草剤耐性   日本モンサント MON89788 1月20日
バラ 生合成経路改変   サントリー WKS82/130-4-1 1月20日
バラ 生合成経路改変   サントリー WKS82/130-9-1 1月20日
*正式にはパブリックコメントの後に認可される。

 表8 WHOに報告された鳥インフルエンザ死亡者数
〔2006年2月6日現在〕
  2003 2004 2005 2006 総計
カンボジア 0 0 4 0 4
中国 0 0 5 2 7
インドネシア 0 0 11 5 16
イラク 0 0 0 1 1
タイ 0 12 2 0 14
トルコ 0 0 0 4 4
ベトナム 3 20 19 0 42
3 32 41 12 88