■2007年4月号

今月の潮流
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バイオジャーナル

今月の潮流●8年間隠されてきたロシアGMジャガイモ実験


 1998年にロシア医科学アカデミー栄養学研究所で行われた、モンサント社が提供したGMジャガイモを用いた動物実験で、ラットに異常が起きていたことが判明した。実験に用いられたジャガイモは、モンサント社のニューリーフ(Bt)ジャガイモで、実験ではGMジャガイモを与えた群と、対照群として設定された非組み換えジャガイモを与えた群、ジャガイモ以外の飼料を与えた群とを比較している。
 実験の結果、GMジャガイモを与えた群だけ臓器や組織に損傷が生じていることがわかった。この実験は8年間隠されてきたが、ロシアのグリーンピースと消費者団体による長い法廷闘争によって、ようやく公開された。
 同時期、英国ロウェト研究所のプシュタイ博士によるGMジャガイモを用いた動物実験結果によって、ラットに異常が発生していた。この実験結果が、ロシアでの情報隠蔽につながったものと見られる。〔The Independent 2007/2/17〕