■2007年10月号

今月の潮流
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バイオジャーナル

今月の潮流●西オーストラリア州政府、GM作物栽培禁止継続か


 西オーストラリア州農業大臣キム・チャンスが、GM作物栽培禁止を継続する「改正種子法」を州議会に提出した。この法律によって、GM作物種子の流通は禁止される、と大臣は述べた。また大臣は、州がGMOフリー政策を維持することで、欧州・日本・インド・中国の消費者が求めている非GMナタネを供給でき、農家がGMナタネをつくるよりも高い収益を得ることができる、と述べた。〔WesternAustralianBusinessNews2007/8/30〕

 一方、同州北部にあるオード川流域を灌漑し、そこでGM綿栽培試験が開始されようとしている。同州の環境保護団体は、GMナタネの栽培禁止継続と交換条件でGM綿の栽培試験を行おうとしていると反発している。オーストラリアではクイーンズランド州でGM綿がつくられているだけだが、同国での綿生産の約90%がGM綿になっている。〔WTS2007/8/5〕
 オーストラリア連邦政府農業大臣のピーター・マクガランは、GM作物は従来の作物と共存できる、とする新しい報告書を発表した。それは「GMナタネ及びGM作物の国内市場参入の枠組み」と題した報告書で、共存を可能とすることで、州政府に対してGM作物容認を加速させるのが目的と思われる。〔FederalMinisterforAgriculture,FisheriesandForestry2007/8/22〕