■2007年12月号

今月の潮流
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今月のできごと


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バイオジャーナル

ニュース


●GM汚染
●GMと非GMトウモロコシの混入加速

 南アフリカで消費されるトウモロコシの半分以上がGM品種になった。その結果、GMトウモロコシと非GMトウモロコシを分けることが困難になった、とブライト・ブレイテンバッハ・モンサント社南アフリカのトウモロコシ・ヒマワリ担当管理者が述べた。その理由として、倉庫を別々にすることができない上に、他家受粉が広がっているからだという。 〔Cape Times 2007/10/22〕

●ドイツでも食品へのGM汚染深刻に

 ドイツの『フォーカス』誌が33の非GM大豆製品をそれぞれ3サンプルずつ購入し検査したところ、1つ以上の製品にGM大豆が混入していた食品が3分の2にのぼったという。もっとも高い濃度で検出された食品は、牛乳アレルギーの乳児のための粉ミルクだった。 〔Focus 2007/9/24〕
●企業動向
●モンサント社が史上最高の売上

 モンサント社の今年6月から8月の第4四半期の売り上げが16億ドルに達し、史上最高を記録した。バイオ燃料ブームがもたらしたGM種子の売上げが好調で、前年同期の13%増となった。2007年度(2006.9.07.8)の総売上げも過去最高の86億ドルに達し、前年度に比べて17%増となった。同社によると、米国内でのGMトウモロコシと大豆、アルゼンチン、ブラジルでのGMトウモロコシの種子販売が好調なのが要因だという。〔ウォールストリート・ジャーナル2007/10/10ほか〕

●米企業が中国にGMイネ販売を計画

 米国カリフォルニア州にあるアルカディア・バイオサイエンス社は、地球温暖化対策の排出権売買を目的に、中国にGMイネ種子を販売する計画があることを明らかにした。同社のレイ経営最高責任者は、窒素肥料の使用量を大幅にカットできるように改造したGMイネは、地球温暖化対策になると指摘、中国北部の農業地帯に売り込む予定だと述べている。しかし、この種子は開発途上であり、詳細は示されていない。〔ウォールストリート・ジャーナル2007/10/9〕
●アフリカ事情
●南アフリカで旱魃耐性トウモロコシ実験へ

 モンサント社南アフリカ・バイオテクノロジー担当管理者のコブス・スティーンカンプは、米国で開発された旱魃耐性トウモロコシの試験栽培を、南アフリカ各地で11月から始めることを明らかにした。〔IOL,South Africa 2007/10/22〕

●欧州事情
●英国でGM作物栽培解禁か?

 英国が2009年からGM作物栽培に踏み切る可能性が出てきた。政府はそのため、密かに条件緩和を図ろうとしていることも明らかになった。政府機関の調査で、同国では95%の人がGM作物の栽培に反対しており、今後は世論とのにらみ合いがつづくものと思われる。 〔The Daily Telegraph 2007/11/7 ほか〕

●フランスで殺虫性トウモロコシ栽培一時中止

 フランスのニコラス・サルコジ大統領は、10月25日、現在行われている殺虫性トウモロコシの栽培を中止させる、と述べた。国による新しい環境政策が公開され、それに基づいた評価結果が出るまで、すべてのGM作物栽培が中止される。「予防原則に立てば、私は殺虫性トウモロコシの栽培はこのまま中止されることを望む」と同大統領は述べている。 〔ロイター 2007/10/25〕

●EUでGM作物栽培面積拡大

 ヨーロッパのバイテク産業界・ヨーロッパバイオは、ヨーロッパのGM作物栽培面積が、前年よりも77%増え、11万77ヘクタールに達したと発表した。フランスで4倍増、ドイツとチェコで2倍以上増加し、7カ国で栽培が行われた。しかし、来年にはフランスが一時的に栽培中止に踏み切ることから、増加傾向に歯止めがかかる可能性が出てきた。 〔EuropaBio 2007/10/29〕

●EU農相理事会が4つのGM作物を承認せず

 EUでは1999年以降、すでに承認されたものを除きGM作物の栽培は承認されていない。この度、栽培申請が出されたBASF社のGMジャガイモ「amflora」、モンサント社のトウモロコシ3 種類も、EU農相理事会は承認しなかった。amfloraは、製紙や布地、接着剤などの工業用澱粉と、澱粉を取り除いた残りは畜産飼料用として申請が出されていた。今後の判断は欧州委員会に委ねられる。 〔ロイター 2007/10/11〕