■2008年11月号

今月の潮流
News
News2
今月のできごと


今号の目次へ戻る
ジャーナル目次へ戻る












































バイオジャーナル

できごと(9月11日〜10月10日)報道媒体発表時



9月12日・京大の、iPS細胞を作る方法の特許が日本で成立。作製に使う細胞について京大は、「特許の範囲はヒト細胞にも及ぶ」との認識を示す。
・BSE(牛海綿状脳症)の病原体である異常プリオンが、遺伝子の変異によって体内で作られ、発症につながる例が、米農務省国立動物病センターなどの研究でわかった。
14日 ・米国科学アカデミー、ES細胞の研究指針を改訂し、あらたにiPS細胞、体性幹細胞を対象に加え、当面ヒト胚導入研究を禁止。
15日 ・国内75例目の脳死臓器移植手術終了。
16日 ・理化学研究所と東大大学院の共同研究チーム、関節リウマチの新たな原因遺伝子を発見。
19日 ・中国の粉ミルクにメラミンが混入し、死者4人、6000人以上の幼児が健康被害。27日には日本への輸入食品からも検出。
・米食品医薬品局(FDA)は、遺伝子組み換え家畜を食用にする検討を始め、18日、規制の指針案を公表。
24日 ・信州大学付属病院、先天性難聴の遺伝子診断を開始。
25日 ・動物衛生研究所の研究チーム、生きた牛に音を聞かせて生じた脳波でBSEに感染したかどうかを調べる新しい検査法を開発。
26日 ・C型肝炎の治療に使われるインターフェロン製剤の投与で、04年4月.今年5月に223件の間質性肺炎による副作用報告があり、うち22件が死亡例だったことが、厚労省の調査でわかった。
・米ハーバード大ら、iPS細胞作製の際、がんなど副作用の心配のあるレトロウイルスではなく、アデノウイルスを使って作ることにマウスで成功。
29日 ・日本人類遺伝学会は、遺伝的な体質を判定する遺伝子検査が医療機関を通さず広く行われており、厚労省などが検査の監督方法を早急に検討すべきだとの見解をまとめた。
10月1日 ・中国チベット自治区で2人が肺ペストにかかり死亡。
4日 ・厚生労働省、過去に世界的な薬害を起こした「サリドマイド」を、多発性骨髄腫の治療用に製造・販売することを了承。早ければ年内に発売。
6日 ・2008年ノーベル医学・生理学賞、エイズウイルスを発見したリュック・モンタニエらが受賞。
・国立環境研究所、ES細胞を使って、サリドマイドやビスフェノールAなどの有害な化学物質が胎児にどのような影響を与えるかを解明する研究を、来年にも始める。
7日 ・タカラバイオは、再発した白血病に対する遺伝子治療の臨床試験を国立がんセンター中央病院で始めると発表。国内初の体外遺伝子治療の臨床試験。
・2008年のノーベル物理学賞、日本人研究者3人が受賞。
8日 ・2008年のノーベル化学賞に米ボストン大名誉教授下村脩ら3博士。
9日 ・ドイツのテュービンゲン大などの研究チーム、成人男性の精子幹細胞から多能性幹細胞作製。
10日 ・京大教授山中伸弥らは、がん化する危険のあるレトロウイルスの代わりに遺伝子「プラスミド」を使ってiPS細胞を作ることに成功。