■2008年11月号

今月の潮流
News
News2
今月のできごと


今号の目次へ戻る
ジャーナル目次へ戻る

























バイオジャーナル

今月の潮流●米国が遺伝子組み換え動物食品承認へ


 
 9月18日、米国FDA(食品医薬品局)は、GM動物食品を認可するための指針案を発表した。FDAによると、60日間のパブリックコメントを経て、手続きに入る。今年1月にクローン動物食品が承認されたのにつづいて、GM動物食品も承認されることになる。
 この動きは、昨年、コーデックス委員会バイオテクノロジー応用食品特別部会でまとまったGM動物食品の安全性評価指針が、今年の6月30日〜7月4日にジュネーブで開かれたコーデックス総会で採択されたのを受けたものと思われる。しかし、FDA指針案で示された承認プロセスでは、安全性等の評価データは認可まで公開されないため、消費者団体から批判が出ている。
 バイテク業界によると、すでに巨大鮭、オメガ3脂肪酸を増やしたヘルシー豚など、24を超えるGM動物が認可を待っているという。
 FDAは、先に認可したクローン家畜同様、GM動物食品も表示不要としている。9月2日に、米国でクローン家畜の子孫が出回っている可能性が高い、とFDAが発表したばかりである。表示がなされないため、これらの動物食品が来年にも日本市場に出回る可能性が出てきた。〔The Wall Street Journal 2008/9/19 ほか〕