■2009年5月号

今月の潮流
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今月のできごと


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バイオジャーナル

できごと(3月11日〜4月10日)報道媒体発表時



11日・モンサント社は独BASF社と共同開発した、旱魃耐性トウモロコシの商業生産に向け、米国農務省とカナダの担当局に認可申請した。2012年の販売開始を目指す。
12日 ・農相は、遺伝子組み換えカイコから人工血管をつくる技術、スギ花粉症緩和米の開発などを含む「緑と水の環境技術革命プロジェクト」を経済財政諮問会議に提案した。
13日 ・食品安全委員会、体細胞クローン技術で生まれた牛や豚とその子孫について、「従来の繁殖技術による牛や豚と同様、食品として安全」とする専門調査会の評価書案を了承。国民の意見を踏まえて、評価書を作成、厚労省に答申する。
17日 ・神戸大久野高義教授研究室の、遺伝子組み換え大腸菌培養液などの違法廃棄問題で、神戸大は、久野教授に停職6カ月の懲戒処分。
19日 ・総合科学技術会議生命倫理専門調査会、ヒトクローン胚からのES細胞(胚性幹細胞)の作製と利用を認める指針改正案を了承。作製に使用するのは、病気の治療で摘出した卵巣から採取したり不妊治療で余った卵子などに限定。
24日 ・理化学研究所は京大から委託を受けて、京大が作製したヒトのiPS細胞(人工多能性幹細胞)とES細胞を培養し、研究機関へ提供する事業を始める。
26日 ・クローン動物食品にかんするアンケート、安全が証明されたら食べようと思う人は約4割。ただ、賛成派の中にも「食べてみたいが、正直気持ち悪い」も。倫理や宗教上の問題に関しては「問題あり」と「なし」がほぼ拮抗。
27日 ・米ウィスコンシン大のチーム、ウイルスを使わずiPS細胞を作製し、人工的に入れた遺伝子も完全除去。
・日本生殖医学会の倫理委員会、妻の姉妹や知人を含む第三者から提供された卵子を使った体外受精の実施を条件付きで認めるべきだとの「提言」を同学会常任理事会に提出。
4月3日 ・経済産業省が55億円を投じ、京大や東京医科歯科大、田辺三菱製薬、川崎重工業、味の素など23の研究機関や企業が参加して、iPS細胞の実用化研究に乗りだす。
5日 ・国内の野生のアライグマが高病原性鳥インフルエンザウイルスH5N1型に感染していたことが、東大医科学研究所と山口大の調査でわかった。哺乳類の感染は初めて。
7日 ・農水省家きん疾病小委員会調査で、愛知県豊橋市の鳥インフルエンザに感染した3農家のウズラは、すべて別々の遺伝子を持つウイルスに感染していたことがわかった。
・東大のチーム、遺伝子組み換えによる鉄分強化米を開発。
8日 ・東大と農水省などは、東京都青梅市内の7農園の梅の木から、世界的に感染が拡大している「プラム・ポックス・ウイルス(PPV)」を国内で初めて検出した。
・京大が設立したiPS細胞の特許管理会社、iPSアカデミアジャパン、バイオ関連企業2社と特許契約を結ぶ。