■2009年5月号

今月の潮流
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バイオジャーナル

今月の潮流●モンサント社、旱魃耐性トウモロコシを米加で申請


 
 3月9日米モンサント社は、独BASF社と共同開発した旱魃耐性トウモロコシの栽培許可を米国とカナダ政府に申請した。2012年の販売を目指している。モンサント社は、この旱魃耐性トウモロコシを、除草剤耐性、殺虫性に次ぐ第3番手の戦略商品として位置づけている。
 すでに昨年12月に米国食品医薬品局に食品や飼料としての承認を求めて申請しており、今回は米国農務省とカナダ政府に栽培許可を求めた。まもなくメキシコ、日本、韓国など主要輸出国にも食品・飼料用の栽培申請を行う予定である。また、米国内での作付けを目指すとともにサハラ以南のアフリカに売り込む計画を立てており、そのプロジェクトにビル・ゲイツ財団から4700万ドルの資金援助を受ける予定である。プロジェクトはアフリカ5カ国で進められ、今年中にもスタートする。 〔ロイター 2009/3/9ほか〕
 ビル・ゲイツ財団は、3月23日から中国で開始したグリーン・スーパー米開発の国際協力プロジェクトに対しても1800万ドルを提供する。このプロジェクトもまた、旱魃などに抵抗力を持ったイネの品種開発が目的である。 〔Chinese Academy Science 2009/3/27〕