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今月の潮流●告発相次ぐ、除草剤ラウンドアップによる健康被害
アルゼンチンでは、除草剤耐性作物に使用する農薬ラウンドアップが原因で健康被害が拡大していることが、地域で活動している Rural Reflection
Groupe（地域を反映させるグループ）の報告でわかった。報告書は医師・専門家・住民の証言から構成されている。それによると、特に際立っているのが、若年層のがん、出産時の奇形、狼瘡と呼ばれる皮膚障害、腎障害、呼吸器系の疾患などである。〔Inter
Press Service News Agency 2009/3/4〕
また同じアルゼンチンで、ラウンドアップが胎児に奇形をもたらす可能性があるとする見解を、発生学を専門とする科学者アンドレス・カラスコが発表した。博士によると、両生類の胚を用いた実験で、胎児に脳や腸、心臓に欠損を生じるケースがみられたという。この結果は、人間の胎児でも起こりうると指摘している。〔Latin American Herald Tribune 2009/4/14〕
カラスコ博士に対する攻撃も始まっているようだ。すでに 4人の男性が訪れ、脅していったことが明らかになっている。これまでもモンサント社のGM作物や除草剤ラウンドアップを批判すると同様の脅しが行われてきている。〔Organic Consumer Association 2009/4/27〕
これらの動きを受けて、国防大臣のニルダ・ガレは、4月20日、軍所有地へのGM大豆作付けを拒否した。その理由として「GM作物がもたらす環境や健康への影響を見直す必要がある」と指摘した。〔Momento 24 Argentina 2009/4/20〕
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