■2009年10月号

今月の潮流
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今月のできごと


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バイオジャーナル

できごと(8月11日〜9月10日)報道媒体発表時



11日・東大病院、再発した悪性脳腫瘍の膠芽腫に対し、がん細胞だけに感染して増殖し破壊するよう遺伝子を組み換えたヘルペスウイルスを注入する国内初の臨床試験を開始。
15日 ・京大ウイルス研究所グループ、ES細胞(胚性幹細胞)が細胞内のタンパク質の増減によって筋肉や骨、もしくは神経などへの分化を解明した。
16日 ・新型インフルエンザに感染した慢性腎不全の沖縄県の男性、敗血症性ショックにより死亡。新型インフルエンザ患者の死亡は国内初。9月10日までに疑いも含めて12人が死亡。
18日 ・森林総合研究所ら、シイタケの全遺伝情報(ゲノム)を解読。
21日 ・文科省、ES細胞の作成、使用などに関する手続きをまとめた指針を8年ぶりに改正、21日施行。
22日 ・チリで、人間から七面鳥への新型インフルエンザ感染を確認。人間から鳥類への感染が確認されたのは初めて。種を超えた感染により、ウイルスが強毒化する可能性も指摘されている。
26日 ・米イリノイ大研究チーム、ミツバチが突然いなくなる「蜂群崩壊症候群(CCD)」のミツバチは、生存に不可欠な細胞内のタンパク質リボゾームの遺伝子の働きに異常が起きていることを突き止めた。
27日 ・米オレゴン健康科学大などの研究チーム、遺伝性の難病「ミトコンドリア病」の原因となる異常ミトコンドリアDNAを、卵子の段階で遺伝しないよう置き換える技術を開発、その技術を使ってアカゲザルの子どもを誕生させた。
28日 ・iPS細胞(人工多能性幹細胞)作製の際、酸素濃度を通常の4分の1程度まで減らして培養すると、効率が最大で20倍高くなることを、京大教授山中伸弥らが突き止めた。
29日 ・独マックスプランク分子医薬研究所などのチーム、iPS細胞を1個の遺伝子を導入するだけで作製。
・世界保健機関(WHO)、新型インフルエンザによる死者数が2185人に達したと発表。地域別の死者数は米州地域が1876
人、東南アジアが139人、欧州が少なくとも85人、日本などを含む西太平洋地域が64人。
9月5日 ・米ハーバード大や松本歯科大など日米合同研究チーム、1型糖尿病の患者由来のiPS細胞から膵臓の細胞を作製。
8日 ・米スタンフォード大研究チーム、脂肪吸引手術の際に採取した脂肪組織を利用しiPS細胞作製。