■2009年11月号

今月の潮流
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バイオジャーナル

今月の潮流●遺伝子組み換え調味料まもなく登場


 
 9月14日、食品安全委員会遺伝子組み換え食品等専門調査会は、味の素が申請した2種類の遺伝子組み換え(GM)アミノ酸を安全と評価した。これまで食品安全委員会が安全と評価し、厚労省が認可したGM食品添加物は数種類あるが、大半がαアミラーゼのような酵素で、生産性向上などを目的に加工の際に補助的に用いている。アミノ酸のように、調味料として直接使うものは今までなかった。今回安全と評価された添加物は、「遺伝子組み換えL-グルタミン酸ナトリウム」と「遺伝子組み換えL-フェニルアラニン」で、L-グルタミン酸ナトリウムはアミノ酸あるいはアミノ酸等と表示され、さまざまな加工食品に使われる。またL-フェニルアラニンは、人工甘味料のアスパルテーム・L-フェニルアラニンという形で、これもまたさまざまな加工食品に使われる。
 今回安全と評価されたGMアミノ酸の製造方法は、米国で大規模な食品公害事件を引き起こしたL-トリプトファンと類似するものである。