■2009年12月号

今月の潮流
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今月のできごと


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バイオジャーナル

できごと(10月11日〜11月10日)報道媒体発表時



12日 ・生物多様性を専門とする科学者の国際組織「生物多様性科学国際協同プログラム」、2002年生物多様性条約締約国会議で採択された「10年までに生物多様性の損失速度を顕著に減少させる」という目標について、「達成は困難」とする声明を発表。来年名古屋で開かれる第10回会議で、数値目標設定などが議論される。
18日 ・米国ハーバード大学チームら、マウスのES細胞(胚性幹細胞)から、心臓を拍動させている心筋細胞をシート状に作製。
19日 ・米国スクリプス研究所のチーム、iPS細胞(人工多能性幹細胞)作製過程で化学物質を加えることにより、培養期間を従来の2分の1に短縮し、効率も約200倍高めた。
22日 ・大阪の養豚場で、H1N1亜型の新型インフルエンザに感染した豚を国内で初めて確認。人に大流行しているものと同一。
25日 ・独立行政法人家畜改良センター、牛や豚の体細胞クローン技術の畜産現場での利用について、クローン家畜の生存率が2.8%にとどまることや、遺伝的多様性の消失などを理由に「当分の間、畜産現場での活用は考えがたい」「慎重な取り扱いが必要」など、報告書で否定的な見解を示す。
・「食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク」が名古屋市で集会を開き、2009年度の全国調査の結果、遺伝子組み換えナタネの野外流出が194株見つかったことを明らかに。
26日 ・ヒトES細胞作成に関する論文捏造事件のソウル大元教授黄禹錫への判決、懲役2年、執行猶予3年。
11月1日 ・飲料メーカー大手清涼飲料水の甘味料に、遺伝子組み換えトウモロコシが混ざった「不分別」が原料の「異性化糖」の使用が判明。
4日 ・中国農業科学院などの国際研究チーム、キュウリの全遺伝情報(ゲノム)を解読。
・米イリノイ大や英サンガー研究所、日本の農業生物資源研究所などの国際研究チーム、ブタの全遺伝情報の概要を解読。
5日 ・かずさDNA研究所、トマトの全遺伝情報の重要部分6割を解読。遺伝子数では8割が明らかに。
・米獣医学協会、米アイオワ州の飼いネコからH1N1型の新型インフルエンザウイルスを検出。
7日 ・世界保健機関(WHO)、世界の新型インフルエンザによる死者数が1日時点で6071人に達したと発表。
8日 ・新型インフルエンザによる国内の死者、疑いも含めて 52人に。