That is not the true way of pursuing the enquiry, Socrates, he said; for wisdom is not like the other sciences, any more than they are like one another: but you proceed as if they were alike. For tell me, he said, what result is there of computation or geometry, in the same sense as a house is the result of building, or a garment of weaving, or any other work of any other art? Can you show me any such result of them? You cannot.
That is true, I said; but still each of these sciences has a subject which is different from the science. I can show you that the art of computation has to do with odd and even numbers in their numerical relations to themselves and to each other. Is not that true?
Yes, he said.
for wisdom is not like the other sciences, any more than they are like one another:
for は〔接続詞〕。they は、the other sciences だろう。
“not〜any more than...”は、「……以上に〜では決してない」「……程度に〜でしかない」「……でないのと同様〜ではない」という意味を表す。直訳をしてみよう。
「というのは、知恵以外のもろもろの科学がお互いに似ていないことより以上に、知恵は知恵以外の科学とは似ていない」
→「というのは、知恵以外の科学がお互いに似ていないように、知恵と他の科学とは似ていないからです」
クリティアス:
ソクラテス、それはその問題に対する正しい探求法ではありません。というのは、他の科学同士があまり似通っていないように、知恵と他の科学とも似ていないのです。しかし、あなたは、それらがまるで似通っているようにおっしゃいます。では、私に教えてください。建築の成果と計算や幾何学の効果に、どのような共通点がありますか。織物の服とではどうですか。他の仕事や芸術とではどうですか。あなたは共通の成果を示すことができますか。できないでしょう。
ソクラテス:
その通りだ。しかしそれでも、これらの科学には、その科学とは異質のテーマがあるんだよ。計算の分野ではこんな例を示すことができる。奇数と偶数があるが、それらは奇数は奇数同士、偶数は偶数同士関係があるが、奇数と偶数にも関係がある。そうではないかい。
クリティアス:
そうですね。
奇数と偶数は別のもの。別のものだが、両者には関係が存在する。ソクラテスはそう言っている。
日本語訳のほうは、かなり怪しいが、とにかく終わりまでやれるように続ける。和訳内容に関して、ご意見があれば、お聞かせ願いたい。