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ある英語学習者の英文解釈日記

はじめに

英字新聞や英語の書籍をスイスイ読んでいく英語上級者をみると、うらやましいですね。でも、彼ら、彼女たちにも英語初心者の時代があったのです。スイスイと読めるようになるには、たくさんの英文を読んできているはずです。そして、多くの読み間違い、ここでは解釈の間違いということですが、そういったことを数多く経験して来ています。「失敗のないところに成長もなし」です。
ここでは、ある英語学習者が実際の英文を日本語訳していく過程が示されます。皆さんは、これを読むだけではなく、自分でも何かの英文を読んでみてください。学生の方ならば、教科書や参考書・問題集、学校から与えられている副読本や宿題の英文が一番です。一石二鳥ですから。難しい英文に当たっても、簡単にあきらめない辛抱強さを身に付けてくれれば、それに勝る喜びはありません。
               Hang in there!

翻訳対象

実際に翻訳や英文解釈をしてみると、単語力だけでは太刀打ちできないことが分かると思います。文法力も単語の意味を選ぶときに必要となってきます。もちろん、単語間の関係が分からなければ、意味も分かりません。また、一般常識も必要になってきます。
ここでは、プラトン著の『カルミデス』を Benjamin Jowett が英文訳したものを、さらに日本語にしようとしています。原文は古代ギリシャ語で、哲学の学習には、こちらを直接日本語訳するのが筋です。でも、それでは、多くいる英語学習者の助けとはなりません。この英訳文は、Project Gutenberg で配布されています。『カルミデス』の直接リンクはこちらです。
英訳文自体が、百年以上前のものなので、古いと思われるかもしれません。日本の明治時代に当たりますが、森鴎外(本当は鴎の字は少し違う)や夏目漱石の本は、今でも読めますし、英語の場合、日本語ほど、違いが大きいとは思いません。たまに「古い表現なのかな」と思うこともありますが、現在の辞書で充分間に合います。
英訳文には、「前書き」などが、かなりあるのですが、本文から始めたいと思います。

『カルミデス』翻訳日記の目次
001 題名と翻訳者、登場人物、場面など
002 関係代名詞の継続用法
003 no sooner A than B
004 同格のthat節
005 supposeを使った仮定法
006 名詞の同格
007 接続詞whetherを使った間接疑問
008 分詞構文と従属節の……受動態文
009 話し手の確信を表すrather
010 scarcely...when...
011 such...as...
012 英文の主語になるthat節
013 仮定法過去
014 現在完了の経験を表す過去形
015 not only...but...の変形
016 even if の仮定法過去
017 使役動詞make
018 in order to不定詞
019 接続詞ifを使った間接疑問
020 the same...that...
021 目的語がto不定詞と……remember
022 意志・意図のbe+to不定詞
023 so...that...
024 as far as...
025 whether...or...
026 allow+目的語+to不定詞
027 compel+目的語+to不定詞
028 inferior to...
029 may as well...
030 on the other hand...
031 whether...or...not
032 enable+目的語+to不定詞
033 in order that...may...
034 the+形容詞
035 ...rather than...
036 as...as possible
037 does so が示すもの
038 seeing that...
039 make an effort to不定詞
040 Can the rumor be true?
041 appear to O to be C
042 that節が主格補語になる
043 not...but...
044 S regard O as C
045 A as well as B
046 come under the head of...
047 動名詞の意味上の主語は……
048 such A as to不定詞
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049 以後の目次はこちら

おねがい

やさしい文章(私には少々難しい)だとはいえ、哲学書ですので、哲学の知識が必要です。この日記を読んで、哲学の観点から間違っていると思われることがあれば、お教えください。
古代ギリシャの知識不足も早速露呈されます。その方でもご教授いただければと思います。
また、英文法や英語構文の解釈に、誤りや認識不足など出てくると思うので、そちらのご指摘もお願いします。もちろん、単語や連語の意味の取り違えもあると思います。
お手数をおかけしますが、メールでこちらまでお知らせください。よろしくお願いいたします。
翻訳作業の部分の記述が、思いの外(ほか)時間がかかります。新しいファイルは、気長にお待ちください。
なお、この翻訳文は英語学習用なので哲学の研究には、適しません。その目的のためには、岩波のプラトン全集の第7巻に山野耕治氏の訳があるので、どこかでそれをお読みください。ちなみに私は、山野氏の訳文は読んでいません。それをやってしまうと意味がないので。
解釈の補助となるため、ギリシャ哲学の基礎知識を身に付けておかれることも無駄とはなりません。「さっぱり」と言われる方は、こちらのサイト(ギリシア哲学への招待状)からお始めください。

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