Subject: 英語の文法と語法 002 Date: Fri, 7 Apr 2006 06:50:00 +0900 (JST) From: Chick Tack =━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ English Grammar and Usage ━━━ ┛┛ ┛┛ 英 語 の 文 法 と 語 法 No.002 20060407 ┛┛ …………………………………………… …………… ……………… ┛┛ Chick Tack http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/index.html ┛┛┛ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● 第 2 号 ● ……………… Contents (1)現在形と現在進行形−2 ・・・変化している現在の状況を表わすには (2)lay と lie ・・・lay-laid-laid;lie-lay-lain (3)catch up with ・・・「…に追いつく」 ……………………………………………………………………………………………… (1)現在形と現在進行形−2 ……………………………………… 前回の復習から入る。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 一般的な事柄、今だけでなくいつも起こる事柄、繰り返し起 こる事柄、一般に事実とされている事柄は【現在形】で表す。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 話している時点やその近辺で起きている事や行われているこ とは【現在進行形】を使って表す。起きている事や動作は、 話している時点では終わっていない。話しているときには中 断していることでもよい。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (a) It rains a lot in June here.「ここは6月にはたくさん雨が降る」 (b) Look. It's raining.「ほら。雨が降ってるわ」 ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ 簡単、簡単。感覚は狂ってないね。それでは、本日の内容に入る。 (c) I want to go to see the World Cup in Germany, so I'm learning German now. 「僕はドイツのワールドカップを見に行きたいんだ。だから、今ドイツ語 を学んでるんだよ」 私は、話しているときにドイツ語は勉強していない。このように、話してい る時点でその動作をしていなくても大丈夫。ドイツ語を学び始めていればよい。 ただし、もう充分学んだとして、ドイツ語学習が完了してしまっていてはいけ ない。終了していなければ〔現在進行形〕が使える。 (d) I learn German every day.「僕は毎日ドイツ語を学んでいる」 every day や every Sunday, twice a month(月に2回)など、定期的にや っているようすを表すときは、〔現在形〕を使う。中学1年の定期テストでも、 このあたりは出題される。 頻度(ひんど:どれくらいの割合でその動作が行われるか)を表す言葉が使 われているときは、現在形を使うことが多い(例外もある。これはもう少し後 でやる)。often; sometimes; always; usually; ...times; every... などが 頻度を表す語句。(完了形にもよく使うが……) (e) She doesn't take[drink] coffee very often. 「彼女はそんなにコーヒーは飲まない」 「飲んでいない」と訳しても、英語自体は変わらない。でも、 (f) She isn't taking coffee today. She says she has a stomach ache. 「彼女は今日コーヒーを飲んでいない。おなかが痛いそうだ」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 today, this week, this year などを使った文で、現在を中 心とする一時的な現象については〔現在進行形〕が使える。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 「いつもは飲んでいるんだけど、今日は……」「いつもは〜しないんだけど、 今週は……」「うまく行っていることが多いけど、今年に限っては……」とい う場合、〔現在進行形〕は効果的。 (f)の1文目は、〔現在完了形〕を使って、 She hasn't taken coffee today. でも同じような内容が伝わる。 ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 現在変化したり成長発達しているできごとを〔現在進行形〕 で表すことができる。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 become; begin; change; decrease; fall; get; grow; improve; increase; rise; start; などの〔動詞〕がこれに当てはまる。 (g) The population of Africa is increasing very fast. 「アフリカの人口は急激に増加している」 (h) It's getting dark. Hurry up!「暗くなってきたぞ。急げ」 「だんだん増えてきた」り「じょじょに暗くなってきている」という現在の 状況を説明するときは〔現在進行形〕がふさわしい。たとえそれが、長い期間 にわたっていても。 (i) At first I didn't like Will, but I'm starting to love him now. これは訳しておかない。自分で考えよう。(#´ο`#) (Will は William の愛称の一つ。Bill という愛称もよく使われる) ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ 本日のまとめ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 現在、変化したり成長・発達しているできごとは〔現在進行 形〕で表すことができる。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ……………………………………………………………………………………………… (2)lay と lie ……………………… 高校の定期試験・大学受験・英語の資格試験などで、本当によく狙われるの がこの区別。あやふやなままにしておくと後悔する。一度しっかりと記憶して おきたい。 (1) lay-laid-laid laying lays〔他動詞〕「〜を置く」「〜を横たえる」 [lei−leid−leid][le'iiη][leiz] (a) He laid the book on the table.「彼はその本をテーブルの上に置いた」 他動詞だから、目的語を必要とする。上の文では the book が目的語。「置 かれるもの」が必要なのだ。 (b) I'm laying myself on the sofa now. 「今ソファーで横になっているんだ」 ←「私は今、ソファーの上に、私自身を横たえている」 myself が目的語。 lay は「ていねいに置く」「平らに敷きつめる」 (2) lie-lay-lain lying lies〔自動詞〕「横たわる」「水平に置かれている」 [lai−lei−lein][la'iinη][laiz] (c) The book is lying on the desk.「その本は机の上に置かれている」 (d) I lay in bed all day.「私は一日中寝ていた」 自動詞なので、目的語はない。 (3) lie-lied-lied lying lies〔自動詞〕〔他動詞〕「うそを言う」 [lai−laid−laid] 「…をあざむく」 (e) She lied to me when she said she did it. 「彼女は彼女がそれをしたと言ったとき、彼女は私にウソをついた」 →「彼女は自分がやったとウソをついた」 日本語から考えると、この表現の英文はまどろっこしく感じる。でも、 (f)(×)She lied that she did it. のような構文は使えないので、仕方のないことだろう。 以上、lay と lie。しっかり区別して記憶しておこう。 ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ lie には、「うそ」という〔名詞〕の使い方もある。その場合、tell a lie で「ウソをつく」という意味になる。「うそつき」という名詞は a liar。 面と向かって、これらの言葉を相手に投げかけるのは、やめておいた方がよ さそうだ。相手の人格を否定することにつながる。That's a lie.「それはウ ソだ」、I don't believe what you've said.「あなたの言った事は信じない」 にしておけばよい。 テレビや映画では、You're a liar.「あなたはうそつきだ」というのは時々 耳にする。かなり特殊な状況だと認識しておいたほうがいいと思う。 (g) You're telling a lie. You're a liar. You don't love me. It's only yourself who you are loving. 「あなたはウソをついているわ。あなたはうそつきよ。あなたは私を愛して なんかいないわ。あなたが愛しているのは自分だけなのよ」 こんな痴話げんか(?)ならば、あるかも知れないが……。 この欄で書いたことは、私が実際に体験したことでもなんでもない。「いや、 日常生活で You're a liar. よく使うよ」という方は、メールでお知らせいた だけるとありがたい。 love は、通常進行形にはしない。このように「感情」が入ったりするとき などには、出てくるかも。この辺りのことは来週、(1)のところで触れよう。 ……………………………………………………………………………………………… (3)catch up with... ……………………………… 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ・catch up with...「…に追いつく」 アメリカ英語では、catch up to も使われる。 catch up だけでも使われることがあり、 catch up on は「遅れを取り戻す」。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (a) I studied hard to catch up with the rest of my class. 「私はクラスのみんなに追いつけるように一生懸命勉強した」 catch up with... は「…に追いつく」=come up with F1を観ている人は知っていると思うが、overtake は「追い越す」までも 含むことがあるので、厳密には同じではない。 前置詞の目的語を with「対象にして」up「上にあがって行って」catch「つ かまえる」→「…に追いつく」。 (b) Catch up with the times!「時代に追いつけ!」 (c) Jim walked so slowly that I was able to catch up him. 「ジムはとても遅く歩いていたので、私は彼に追いつくことができた」 ……………………………………………………………………………………………… 参考文献 http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html ……………… ──────────────────────────────────── □このメールマガジンは、以下のメルマガ・スタンドから配信されています。 ・まぐまぐ! :http://www.mag2.com/ |