Subject: 英語の文法と語法 013
    Date: Fri, 23 Jun 2006 06:50:00 +0900 (JST)
    From: Chick Tack
      To: Readers
=━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ English Grammar and Usage ━━━
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┛┛   英 語 の 文 法 と 語 法    No.013    20060623
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             ● 第 13 号 ●
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 Contents  (1)現在完了進行形と現在完了形-2 ~ 継続 ~
       (2)ability
          ~ ability+to不定詞、能力いろいろ ~
       (3)go through with...
          「…を成し遂げる」「…を完了する」
       (4)I guess./I guess not.
          ~ 米口語(2)「そう思う」「違うと思う」~
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(1)現在完了進行形と現在完了形-2
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  前回で述べたが、「どれくらいの期間……している」というのを述べるとき
 には、普通〔現在完了進行形〕が使われる。“have/has been ***ing”。
  (a) How long have you been waiting for her?
    「どれくらい彼女のこと待ってるの?」 ┐('~`;)┌ 
  これは、今も待っている。
  (b) I have been talking with her for the last two hours.
    「僕はこの2時間ずっと彼女と話し通しだった」
  直前に終わったような状況のときでも、〔現在完了進行形〕を使ってもよい。
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  だが、know, like, believe などのように〔進行形〕にならず、〔現在完了
 形〕を使うのが自然な動詞もある。〔状態〕を表す動詞に多い。
  (c) (×)How long have you been knowing Sam?
    (○)How long have you known Sam?
      「あなたはサムと知り合ってからどれくらいになるの?」
  (d) (×)I've been liking classical music since I saw La Traviata.
    (○)I've liked classical music since I saw La Traviata.
      「私は『椿姫』を観てから、ずっとクラシック音楽が好きです」
      「私は『椿姫』を観てからクラシック音楽が好きになりました」
  (e) (×)How long have you been having the trench coat?
    (○)How long have you had the trench coat?
     「あなたは、どれくらいそのトレンチコートを着てらっしゃるの?」
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  live, work は〔現在完了進行形〕でも〔現在完了形〕でも使われる。
  (f) (○)Tomoko has been living in Osaka for years.
    (○)Tomoko has lived in Osaka for years.
      「智子は、もう何年も大阪に住んでいる」
  (g) (○)How long have you been working there?
    (○)How long have you worked there?
    「あなたは、どれくらいそこで仕事をしているのですか」
  ただし、always とともに使うときは、〔現在完了形〕にする。
  (h) (×)Tomoko has always been living in Osaka.
    (○)Tomoko has always lived in Osaka.
       「智子はずっと大阪で暮らしている」
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  「ずっと~し続けている」という肯定は〔現在完了進行形〕を使うが、「ず
 っと~していない」という否定は〔現在完了形〕を使う。
  (i) Kenji has been watching TV for five hours.
    「健二は(もう)5時間もテレビを観続けている」
  (j) Kenji hasn't watched TV for three days.
    「健二は、3日間ずっとテレビを観ていない」
  (k) I haven't drunk liquor for ages.
    「私はもうずいぶん前から酒は飲んでいない」
  これは、〔継続〕というより〔経験〕に近い意味を持つからか? 動作が進
 行中でないためか?
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(2)ability
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    ・ability〔名詞〕「能力」「才能」「力量」
     ・反対語 inability「無力」「無能」
     ・関連形容詞 able
     ・ability to do「~する能力」
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  (a) (○)He has the ability to turn a car in a narrow place.
    (×)He has the ability of turning a car in a narrow place.
       「彼は狭い場所でも車の方向転換ができる能力がある」
  ability to do で「~する能力」。“ability of 動名詞”とは使わない。
  (b) He is the player with the ability to play under such pressure.
   「彼は、そんなプレッシャーの下でもプレイできる能力を持った選手だ」
  (c) (○)We must improve our teaching ability.
    (×)We must improve our ability of teaching.
       「我々は教える能力を向上させなければならない」
  「読み・書きの能力」と言う場合、reading ability, writing ability と
 表現する。「演技の才能」も acting ability と言う。
  (d) (○)Do you have enough ability in math?
    (×)Do you have enough ability of math?
       「あなたは数学の力が充分あると思っていますか」
  「教科や言語の能力」という場合、“in 教科・言語”を使う。
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    ・ability 最も一般的な語で、生まれつきの才能でも、努力
         して獲得した能力でも当てはまる。人間があるこ
         とを成し遂げる身体的能力・知的能力。
    ・faculty 特定分野の特殊な知的能力。先天的に備わってい
         る場合でも、後天的に手に入れたものでもよい。
    ・talent 努力で開花する先天的に備わっている才能。特定
         分野、特に芸術の分野で使われる。
         テレビ・タレントというのは、この語を使用して
         いる。
    ・genius 科学・芸術分野での独創的で非凡な才能。天才。
    ・capacity人・物が、あることを受け入れたり、成し遂げた
         りすることができる潜在能力
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(3)go through with...
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    ・go through with...「…を成し遂げる」「…を完了する」
     =get through with, complete, accomplish, finish
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  (a) In spite of endless interruptions, he has gone through with it.
   「きりがないほどの妨害にもめげず、彼はそれをやり遂げた」
                         ""ハ(^▽^*)パチパチ
  (b) Do we still have to go through with this plan?
   「私たちはまだ、この計画をやり遂げなければいけないのですか」
         (´ヘ`;) 
  withの目的語と一緒に、または、対象にして、ずっと(through)行く(go)。
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   go through... は「…を経験する」など、たくさんの意味がある。
  (c) We have gone through a series of hardships.
    「我々は数々の苦労を経験してきた」ドンマイ( -_-)ノ☆(*_ _)パシ
   throughの目的語を通って(through)行く(go)。
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(4)I guess. / I guess not.
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    ・I guess.  I guess so.  So I guess.「そう思います」
    ・I guess not.「そうは思いません」「そうじゃないと思う」
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  何か言った後や言われた後に、明らかな根拠なしに、軽くそう思ったり、思
 わないと言うときに使う。アメリカ英語の口語表現。
  I think (so).  I think not.  I suppose (so).  I suppose not. などと
 同じ。I don't guess so. とは言わない。
  (a) You'd better go now. -- I guess not.
    「もう行った方がいいわよ」「いや、そうは思わない」
  guess は〔that節〕や〔間接疑問の節〕を〔目的語〕にできる。これらは 
 so に置き換えることができる。さらに、この so も省略してでき上がった文
 なのだろう。
  (a)の2文目は、I guess (that I'd better) not (go now).
  (b) Are you going to the party tonight? -- I guess.
    「今夜のパーティーに行くつもり?」「そのつもりだけど」
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 参考文献  http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html
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