Subject: 中学英単語 125book Date: Mon, 26 Feb 2007 16:14:27 +0900 (JST) From: mag2 ID 0000139181 ■■■ English Words for Junior High School Students 20070226 ■■■ ● 中 学 英 単 語 ■■■● ■■■ ● ●125 book 毎週月曜日発行 Chick Tack ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 125.book <発音>―――――――――――――――――――――――――――――――― ★[buk ブック] くちびるや舌先を使って空気の通り道をせき止め、空気をためてから、急に せき止めを解除すると、空気が勢いよく外に飛び出します。このようにして出 す音を〔破裂音(はれつおん)〕と言います。 英語には[p][b][t][d][k][g]の6つの破裂音があります。 book には、母音[u]をはさんで、[b][k]の2つの破裂音が使われ ています。本当にそうなっているか、発音して確かめてみましょう。 〔複数形〕books の発音は[(×)bukz ブックズ]ではなく、[bu ks ブックス]となります。 複数形の s の発音が[s ス]となるのは、直前の発音が[p][t][k] [f][θ]の場合です。これらの音は〔無声音〕と呼ばれています。のどを 触ったときに震えが感じられない音です。 <品詞と意味>――――――――――――――――――――――――――――― ★[名詞]{複数形:books[buks ブックス]} ☆(1)本、書籍 This is a book about dogs.「これは犬についての本です」《中1》 book のように、一冊二冊と数えることができる〔名詞〕を〔可算(かさん) 名詞〕と呼んでいます。 可算名詞が1つまたは1人ならば、文中では a, an, the の〔冠詞〕か、my your, their, Ken's, our teacher's などの〔所有格〕、this「この」,that 「あの」などの〔指示形容詞〕のいずれかを前方に置かなければいけません。 これらの語は〔限定詞〕という専門用語で呼ばれています。 難しい用語は覚えなくてもかまいませんが、内容は理解して、それにしたが って英文をつくってください。 (×)This is book.(数えられるのに〔限定詞〕が置かれていない) (○)This is the book.「これがその本です」《中1》 (○)This is my book.「これは私の本です」《中1》 (○)This book was written by Charles Dickens.《中2》 「この本はチャールズ・ディケンズによって書かれました」 最後の文は〔受動態〕〔受身〕という文法に従って作られています。 受動態の学習ページ:http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/voice.html ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ There are three books on the desk.《中2》 「机の上に3冊の本があります」 〔可算名詞〕が〔複数(2以上)〕あるときは、a, an は置けませんね。 the や my などの所有格、these「これらの」,those「あれらの」など、限定 詞は、必要に応じて置いてください。もちろん、〔名詞〕には複数形の語尾 s や es が付きます。 My uncle gave me these books.《中2》 「私のおじは、私にこれらの本をくれました」 ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ I'm reading a book about a little girl who was a slave in 19th century Atlanta.《中3》 「私は19世紀のアトランタで、奴隷だった小さな女の子についての本を読ん でいます」 (“LONGMAN Dictionary of Contemporary English”book Examples bank) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#ldce who は〔関係代名詞〕ですね。who 以降が、直前の a little girl を修飾 しています。 I'm reading a book about a little girl. 「私はある小さな少女についての本を読んでいます」 The girl was a slave in 19th century Atlanta. 「その少女は19世紀アトランタの奴隷でした」 このように2文に分解できて、後ろの文全体が、a little girl を説明して います。 <言葉の由来(語源)>――――――――――――――――――――――――― book の語源は、「ブナの木」の beech[bi:t∫ ビーチ]と共通です。 大陸で暮らしていたイギリス人の祖先のゲルマン人は、ブナの木の皮や棒に、 〔ルーン文字〕を刻み付けていました。 ルーン文字は、紀元前2〜3世紀に、北イタリアでできたと考えられていま す。ゲルマン人の一部は、5世紀にこの文字と共にブリテン島に渡ってきま した。この辺りの経緯については、下記のページでご覧になれます。 http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/021-030/hoeng02.html ルーン文字は、主に魔よけや飾り付けのために書かれたようですが、ローマ 字のアルファベットが入ってからも、ローマ字で表せない文字は、一部ですが 長く使われていました。 今でも発音記号に使われている[ae](本当はもっとくっついていて1文字 になっているもの)も、その一つです。もっとも、刻まれている文字は[ae] には似ていませんが……。 文字が書き込まれる「ブナの木」が「本」の語源になったのも不思議ではあ りません。paper「紙」が、パピルスという草の茎から作られたことからでき たように。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 次回は box です。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― このメールマガジンは、“まぐまぐ!”を利用して配信されています。 http://www.mag2.com/ 当メールマガジンは、無料でお読みいただけます。 このメールマガジンの登録・解除は、下記のページからお願いします。 http://www.mag2.com/m/0000139181.html バックナンバーは、下記のページのリンクからご覧ください。 http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/words100/index.html もっと難しいものをお読みになりたい方は、『英語の文法と語法』の配信を申 し込んでください。 http://www.mag2.com/m/0000190027.html ∈≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡∋ <(` ) Chick Tack ( ) E-Mail Address : mit_desde1994@ hotmail.com / | 魔笛を観に行こう: http://tatsuku.web.fc2.com/ ∋ ∈ Chick Tack 英語5文型: http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/ 発行者の学習塾:http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/mit/index.html ∈≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡∋ メール・アドレスは、コピーして、あて先欄に貼り付けてから、@ と hotmail の間の半角スペースを削除してください。面倒かけます。 ┛ おすすめ英会話・英語教材や無料サービスなどの紹介ページ ┛ http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/recommend.html ┛ ┛ ◆あとがき◆ book には〔動詞〕の使い方もあります。「予約する」という意味です。 アメリカ英語では、「予約する」というのは reserve[リザーヴ]を使うのが 普通ですが、旅行業界では book を使います。 数少ない海外旅行の経験の中で、この book に関係して災難にあったことがあ ります。 ロス・アンジェルスの空港から成田に帰り、そこから乗り換えて伊丹空港まで 戻る予定の飛行機が overbooking「予約の取りすぎ」「予約の重複」で、乗れ なかったのです。関西国際空港ができる前の話です。 ロス・アンジェルスの空港で、受付の職員たちが overbooking の話をしてい ました。まさか乗れないことはないだろう、と思っていましたが、運よく日本 までは帰り着きました。 成田で一度降りて、初めて overbooking の話がありました。こういうときは、 子供と女性を優先させるのですね。そのとき初めて知りました。まがりなりに も成年男子の私は、飛行機に一度乗るところまでは行きましたが、扉付近で待 たされ、結局降りる破目(はめ)になりました。 飛行機会社がホテルを手配してくれ、そこに一泊し翌朝別の便で伊丹に向かう ことになりました。 (つづく) ・・・‥‥……──────────────────────……‥‥・・・ (c) Matsumiya Institute of Thinking 2007 ・・・‥‥……──────────────────────……‥‥・・・ |