Chick Tack 英語5文型  >  メール・マガジン『中学英単語』  >  201号〜250号目次  >  227 good

good


■■■  English Words for Junior High School Students    20090302
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 ●          中 学 英 単 語
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■■■ ● ●227 good      毎週月曜日発行     Chick Tack
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227.good



<発音>――――――――――――――――――――――――――――――――
★[gUd グッド]

  [U]の発音と oo のつづり字については、第156回 cook の発音欄をご
  覧ください。
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/words100/151-200/156cook.html

  [g]にも[d]にも言えることなのですが、日本語で「グ」「ド」と書い
  てしまうと「gu」「do」と母音を入れた発音をしてしまいます。今回、
  gは後に母音が続きますが、dの後ろに「o」の母音は含まれていません。
  子音だけの音です。

  英語話者の発音を聞くと[d]の音が聞きとれないことがあります。言って
  いる方はちゃんと発音しているつもりなのですが、聞いている方には聞こえ
  ません。不思議なことですが、日本語式に「ド」と母音入りではっきり発音
  するより、聞こえない方が英語らしいのです。エドはるみもそうですね。伸
  ばし過ぎの時もありますが……


<品詞と意味>―――――――――――――――――――――――――――――
★[形容詞]             {比較級:better[be't∂r]}
                   {最上級:best[best]}


      ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛

☆(1)良い、上手な             {反意語:bad; poor}

 Is he a good student?  -- Yes, he is.《中1》
 「彼は良い生徒ですか」「はい、良い生徒です」

 Last week I read a good book?《中2》
  (“The AMERICAN HERITAGE Children's Dictionary”Houghton Mifflin)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/dicchild.html#heri
  「先週、私は良い本を読みました」

  good は それぞれ後ろの名詞の student, book を修飾しています。

  read[ri:d リード]の過去形は read[red レッド]です。つづり
  は同じでも発音が異なります。気をつけてください。

  last week は、文末に置くこともできます。


 These dishes are too good to use every day.《中3》
  (“Macmillan English Dictionary: For Advanced Learners of American 
    English”Palgrave Macmillan, good-1)
   「これらのお皿は、上等過ぎて毎日は使えない」

  “too〜to...”の形で、「あまりに〜なので……できない」という意味を表
  します。第81回 to の<toを使った表現>のコーナーにも例文があります。
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/words100/081to.html


 My French is better than my Spanish.《中2〜3》
  (“LONGMAN Dictionary of Contemporary English 4th edition”)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html#ldoce
   「私のフランス語は、私のスペイン語より良い」
   「私は、スペイン語よりもフランス語の方が上手です」

  good の比較級は better です。gooder という形はありません。

  〔比較〕については、下記のページをご覧ください。
  http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/compa.html

 Meg is the best singer in her class.《中2〜3》
  「メグは彼女のクラスで一番上手な歌い手です」
  「メグはクラスで一番上手に歌を歌います」

  英語感覚養成英文のコーナーでも紹介しますが、
  Meg can sing the best in her class. などと同じような内容を表します。

  〔最上級〕についても、上記の比較リンクから学習できます。


<goodを使った表現>─────────────―――――──―――――─

● have a good time「楽しい時間を過ごす」

 We had a very good time at the party.《中2》
  「私たちは、そのパーティで、とても楽しい時間を過ごしました」

  good には、「たのしい」や「喜ばしい」「望ましい」という意味もありま
  す。


● be good at...「……が上手で」「……が得意で」

 Sam is good at English.「サムは英語が得意です」《中1〜2》
 Sam is good at speaking English.《中2〜3》
  「サムは英語を話すのが得意です」

  be の部分は、必ずしもbe動詞が来るとは限りませんが、中学生の方が学習
  するには、これでいいと思います。

  at は〔前置詞〕ですので、その後ろには〔名詞〕〔代名詞〕〔動名詞〕が
  来ます。

● had better...「……した方が良い」

 You'd better go home now.「すぐに家に帰った方がいいよ」《中3》

  ……の部分の最初には〔動詞の原形〕が来ます。助動詞のように had   
  better を扱います。いつも had を使いますが、過去の意味はありません。

  例文のように短縮されている場合があるので、気をつけてください。


<英語感覚養成英文>─────────────―――――──―――――─

 She speaks very good French.《中1》
 (“Cambridge Advanced Learner's Dictionary 2nd edition”)
  「彼女は、とても上手なフランス語を話す」

  日本語の発想では「彼女は、とても上手にフランス語を話す」と考えること
  が多いのではないでしょうか。この日本語を素直に英文にすると、

 She speaks French very well.《中1》

  となります。もちろんこちらも立派な英文なのですが、形容詞 good を使っ
  た上の方の英文もよく使われます。


<語源>───────────────────―――――──―――――─
               _
  good は古英語の時代には god という形で存在していました。「似合う」 
  「適する」という意味のゲルマン語からできたと考えられています。

  同じゲルマン語の子孫のオランダ語では goed、ドイツ語では gut の形で残
  っています。
                        _
  中期英語のチョーサー『カンタベリ物語』でも god の形で使われています。
  近代英語の『欽定版聖書(1611年)』では good で書かれています。


      ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛

  good の発音は、初め[go:d ゴード]でした。その後英語の母音の多く
  が変化してしまう大母音推移の時代が来ます。14世紀後半から18世紀前
  までの時期です。このときに[o:オー]の発音は[u:ウー]に移ってい
  きます。noon や cool も変化する前は「ノーン」「コール」だったのです
  が、この推移により[ヌーン][クール]になりました。

  good も「gu:d グード」になりましたが、[u:]の後ろに t, d, k
  がある時は、[u:]の音の長さが短くなるという現象が起こりました。
  foot や look などと共に oo の部分は[U]と現在の発音になりました。

  [U]は日本語の「ウ」とは異なり、口を丸めて突き出して発音します。 
  stood, took, cook も仲間です。しかし、food や mood などは変化しませ
  んでした。


      ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛

  good の比較級は better、最上級は best。good と2つの級の間には、1文
  字も共通文字がありませんね。

  better, best の原級は、ゲルマン語には存在していなかったため、別語源
  の good が補充されたようなのです。

  副詞と形容詞では、比較級の形を変えたりして使った時期もありましたが、
  現在では同じ形になっています。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――
次回は good-by(e) です。
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◆あとがき◆

 goods[gUdz グッズ]というのは〔名詞〕で、「商品」「品物」という意味です。


      ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛

 先日、一羽のウズラが、我が家の2階の窓ガラスを突き破って侵入してきまし
 た。

 2階に上がって行き、ウズラが逃げ出せるように窓を開けておきました。近づ
 くと飛びまわったので、しばらく避難しました。

 見当たらないので、開けた窓から出て行ったものと思っていました。しかし、
 物音がするのでもう一度見てみると、隣の部屋の段ボールの上にうずくまって
 いました。

 手が届くくらいまで近づくと、再び飛び立ち、ようやく窓から出て行きました。
 上手には飛んで行きませんでしたが、何とか視界から出て行ったので、大丈夫
 でしょう。もともと、ウズラは飛行が得意ではないようですから。


 何年か前にも2階の窓にぶち当たって、地面でしばらく気絶していた鳥がいま
 した。その時は、ガラスにひびが入っただけでした。でも、今回は完全に破ら
 れてしまいました。

 ガラス代相当の卵を産みに戻って来い(`m´#)


 愛知県でウズラから検出された鳥インフルエンザウイルスは、毒性の弱いもの
 だったそうなので、卵は食べても大丈夫だということです。

 それでも、25万羽は処分されてしまうそうです。( _ _ )/' チリーン


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        (c) Matsumiya Institute of Thinking 2009
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