わ、判らんっ!
今回の「クロス・ゲーム 第二部 第3話」の正直な感想である。
勿論、おっ茶目ッ!“青葉ちゃん”の奇っ怪な行動(笑)に就いてだが……(笑)。
まあ、同い年の“コウ”・“若葉”のひとつ下の“青葉”は、幼い頃から(多分に“若葉”に引きずり込まれての感はあるだろうが)、三人セットで行動する事が多かっただろう事は予測できる。第8話の扉絵にも「嫌々ながら」一緒に行動しているかのような(笑)おっ茶目ッ!“青葉ちゃん”の姿(鳥モチの先に注目(笑))がある。また、第3話でも、朝の登校時、“若葉”と一緒に“コウ”を迎えに来て、起きたばかりの“コウ”の姿に「先行こうよ。あいつのおかげで今月2回も遅刻させられたんだぜ。」「いいわよ先行っても青葉」――で、結局“若葉”と待っていた“青葉ちゃん”である。
歳の近い異性の《幼馴染》を持たないぼくには、「異性の《幼馴染》に、いつ頃から異性を感じるのか」が、具体的に判らない。が、ごく日常の場面であれ、中学二年生で《異性》を意識しない、という事はあるのだろうか?
言うまでも無くおっ茶目ッ!“青葉ちゃん”の奇っ怪な行動(笑)に就いてだが……(笑)。
一方の“コウ”はと言えば、一瞬目が点になり、以後、微妙に視線を逸らせている辺り、充分に《異性》を意識していたのだった(笑)。それは、如何にも中学三年生の(誠実な)男の子の姿で微笑ましい。
前々回、おっ茶目ッ!“青葉ちゃん”のバレバレな行動(笑)に就いて<この年代(中二の秋)って、好きな相手にこういう態度を取るんだよネ!>と、ぼくは書いた。が、正直、自信が無くなりかけている(笑)。
いくら慌てていたにしても、好きな相手の前でああいう奇っ怪な行動(笑)を取るだろうか?
少なくとも、着替えの為に差し出された“コウ”のティーシャツ(トレーナー?)を「でかくない?」と訊いただけで身につけるのは、《同性の友達感覚》以外の何物でも無い。(中二のこういうタイプの女の子は、《異性》を意識していたら、身につけたりしないだろう……と、思うのだが。)
その時は無意識だったとしても、気がついたら…………………………
ああ、そうかっ!
次回(第4話)、自分の家に帰ってから、自分が“コウ”の前で何をしたのかに気付く……というオチ?
それなら、如何にもおっ茶目ッ!“青葉ちゃん”だ!(笑)
先にも述べたように、幼少期より“若葉&コウ”と一緒に(あるいは、オマケで)行動し、当然のように“コウ”の家にも上がり込んでいただろう“青葉”にとって、“コウ”の家の居間(あるいは食堂?)は、極々日常的な空間として“青葉”の中に在った。つまり、久し振りに訪ねた“コウ”の家だが、“コウの母”の手作りコロッケに舌鼓をうつ内に心は幼少期に戻っていた――と。
だから、そこに流しがあるのも考える前に体が知っていたし、シミにならない内に洗うのは、極々自然な、当たり前な行動だった訳である。
で、心は幼少期に戻っていたから、“コウ”のティーシャツ(トレーナー?)も平気で身につける事が出来た――と。
と、なれば――。次回(第4話)、自分の失態に気付いたおっ茶目ッ!“青葉ちゃん”が、恥ずかしがるのか?、悔しがるのか?、怒るのか?、それとも……(笑)。
出来れば恥ずかしがる姿を希望(笑)――でも、実際は、恥ずかしいのを必死に隠して怒るのでは……(笑)。
それでは、もしかしたら、いや、多分、必ず、来週(第4話で)、また。
* * * * *
余談だが、今回(第3話)のP.16下段、“コウ”は自分の部屋の押入れに何を仕舞っているのだろう? “青葉”が届けたキノコ、の訳は無いしぃ……(笑)。日課のトレーニング用のダンベル――かな?
(2005.09.14)
テキスト:「週刊少年サンデー」'05年42号;2005.09.14発行;本体219円