TVドラマ「動物のお医者さん」等を見る

 最近に限った事ではないが、まんが原作のTVドラマ化が盛んだ。この春の新番でも、「ブラック ジャックによろしく」(4/11〜)、「パパ トールド★ミー 大切な君へ」(4/12〜)に続いて 「動物のお医者さん」が始まった。
 「パパ トールド★ミー 大切な君へ」の処にも書いたが、まんが作品を原作にしたアニメやTVドラマを 見る時は、原作に入れ込んでいる作品程ギャップ(と失望が)が大きい。で、「ブラックジャックに よろしく」は、原作の噂は以前から聞いていたがまだ読んでいなかったので、純粋に楽しんでいる。 そして、この「動物のお医者さん」は、「Papa told me」程入れ込んではいないので、結構 楽しんで見れた。
 それに、「パパ トールド★ミー 大切な君へ」に比べると、TVドラマ「動物のお医者さん」は、 佐々木倫子の原作を忠実に映像化しようとしているように思える。以前当コラムの 「「あしたのジョー」実写版はスゴい!」の中で、まんが作品の実写版には<役者が本気で演技すれば する程、喜劇に見える――そういうスゴさ>がある、と書いたが、TVドラマ「動物のお医者さん」は、 妙にシックリ来ているのだ。
 これは何故なのだろう。
 役者のビジュアルイメージも、実に原作ナイズされている。“二階堂”の髪型も、“菱沼さん”の雰囲気 も、“漆原教授”も、勿論“チョビ”に“ミケ”に“ヒヨ”も、驚く程ピッタリだ。“菅原教授”と“おば あさん”だけは、ご愛嬌か。(岸田今日子さんは、役のイメージにはピッタリなのだが、ビジュアル的には 少し外したというだけだが。)
 “漆原教授”役の江守徹が大マジで演技していて、それが、少しも可変しくないのだ。これは、 凄い! 以前「あしたのジョー」実写版で感じた違和感は、もしかしたら、役者の本気さの 問題だったのかも知れない。「あしたのジョー」実写版も、「ルパン三世」実写版も、「アタックNO.1」 実写版の岡田可愛も、何処かで、江守徹程には大マジに成りきれなかった、のではあるまいか。
 そうであれば、これから11回続く間に、江守徹や岸田今日子に引っ張られて、このドラマは、とても 楽しみな世界をぼくたちに与えてくれるように思う。

 ストーリー的にもかなり原作を忠実に再現している。TVの第1回は原作の第1回〜第6回までの オイシイ処を上手くアレンジしていた。となると、次回は“菱沼さん”の「血液検査のあとの器具の掃除」 (原作の第7回)が見られる筈なのだが。あと、第11回の運動会や、第12回の「パリダちゃん事件」 (和久井映見が大マジで演じたら喝采を捧げよう!)も楽しみなのだが、カットされない事を 祈っている。

 それでは、第1回の感想としてはこんな処で。第2回後に、また書くかも……(^^ゞ。
(2003.04.22)

テキスト:「動物のお医者さん 第1回 私はチョビ」(テレビ朝日系列−2003.04.17)

 第2回の感想は、掲示板に書いておいたので 見てね……(^^ゞ。
(2003.04.24)


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