The Oxford Kids' Club Tour 2008 
        
Teaching Children Confidently and Effectively

3月17日(日) 新潟は前日風雪注意報。山沿いは大雪だったようですが、当日市内は薄日が差してきて
          雪も無く、ほっとして出かけられました。

最初は外山節子さん
"Making English Time a Priority in Elementary school"

紙袋の中からコアラちゃんが顔を出しました。
恥ずかしがりやさんみたいです。
会場の人たちからコアラちゃんに質問タイム。
節子さんの耳元で話すコアラちゃんの答えを節子さんが
教えてくれました。袋の中にはコアラちゃんの持ち物も入って
いたようです。

先生がパペットを直接見せるより、ずっとずっと子どもたちを
惹きつけます!
紙袋の後ろ側に手を差し込める穴を開けてパペットを使うのは
「English for Primary Teachers」の著者 Mary Slatteryさんの
アイディアだそうです。

英語指導者の養成・自習のために書かれた
「English for Primary Teachers」は節子さんが日本語版監修
された「子ども英語指導ハンドブック」としても出版されています。

節子さんの韓国語での自己紹介があり、何が分かったかをペアになって話し合いました。
韓国を知らなくても多くの情報が得られました。何故でしょう?
*地名など知っている言葉があった。
*日本地図で何処を指しているか分かった。
*ジェスチャーで分かった。
*実物(花)を見て分かった。
子どもに英語で伝えたい時も、こういったことを意識すると良いですね。


English Time2 Unit5 Song "What Time Is It?"(Meloday: Mary Had a Little Lamb)
What time is it?
   It's three o'clock.
   Three o'clock.
   Three o'clock.
What time is it?
   It's three o'clock.
   It's three o'clock right now.     2番は4:45。 3番は5:15。
【body clock activity】
時刻の所で、お互いペアの相手に時刻を見せます。
自分のを見て、相手がその時刻を分かる、って難しいです、、、。
3時は何とか。4時45分・5時15分・????でした。
家に帰ってから、自分が時計になったイメージ(その時刻)を思い描いてからやったら出来ました!


Wall Cartの使い方
これから何をするのか言ってから始めると、子どもたちは安心するそうです。
"Today, we're going to ---."のように。
「何が見えたかな?」 one, two と数えながら10秒見てもらってから下の方を持ち上げ、折って隠して尋ねる。
"How many ---?" "What color ---?"などの質問も交えて行う。
また、復習として、Post-itなどで何ヶ所かを隠しておいて、何だったかを思い出してみる。


「English for Primary Teachers」の中からいくつか。
Total Physical Responce(TPR)
「指差しライム」
Point to the ceiling.
Point to the floor.
Point to the window.
Point to the door.
Clap your hands together. One, two, three.
Now sit down and look at me.

Physical Break Chant については、こちらに書いてありますので参照してください。

"Right or wrong"Game
先生が言ったことが正しかったらclap1回、間違っていたらclap2回。
名前やお天気や曜日など、子どもたちが知っていることを言います。
また、Wall Chartを使った復習時にも応用できます。

節子先生がPENの会の先生方のクラス訪問した時の写真も多数紹介されていました。
Magic Time1の"I See a Star"Songも、指差したりジェスチャーしたりと楽しく歌いました。
PENのメンバー、宮島さん考案のトイレットペーパー芯で作った望遠鏡は子どもたちに人気でした。
それから、ほめる時のジェスチャー、Good. Very good. Perfect. Wonderful. Excellent. Awesome.
もちろん、Quiet signalも大活躍。
いつも、大切なことは何かを気付かせてもらえる節子さんのプリゼンでした。

以下は節子さんのハンドアウトからです。


              初等英語教育理論と実践のキーワード
       Key Words in Teaching Children English: theories and practice

1) 自分が習った方法を踏襲するだけでなく、様々な方法を取り入れる。
  Do not stick to one method of teaching, especially the one by which you were taught as a child.
  Trying different methods often open new ways for both teachers and students.

2) 子どもは一人一人異なっている。子どもの興味、子どもの発達度に合った内容から授業を組み立てる。
   子どもが知りたいこと、言いたいことを授業に取り入れる。
  Every child is different. Plan lesson that integrate children's interests, that are appropriate to children's
  cognitive developmental stages, and that encourage children to find what they want to learn and to
  express what they want to say.
              マルチ能力: MI: Multiple Intelligence
             学習スタイル: LC: Learning Channels(Learning styles)
                  visual(視覚)  auditory(聴覚)  kinesthetic(運動感覚)  ***臭覚、味覚

3) 先生1人で30〜40人を教えるのではなく、子どもが「学ぶ・学び合う」態度を育てる。
  Instead of one teacher teaching a large number of children one at a time, encourage children to
  learn from one another.
   協同学習: CL: Cooperative Learning
        PIES   (defined by Dr. Spencer Kagan   http://www.kaganonline.com/)
           ● P: Positive Interdependence (互恵的相互依存)
           ● I: Individual Accountability (個人の責任)
           ● E: Equal Participation (平等な参加)
           ● S: Simultaneous Interaction (活動の同時性)

4) 説明(板書)より経験を。 explanation vs. experience
       3 R's: Review, Recycle, Repeat
       ABC: Activity-Based-Classroom
       PPP: (旧) Present, Practice, Produce
           (外山提唱) Prepare(Plan), Practice, Present
準備して臨めば良い授業ができる。他教科と同じ。英語は実技。語学ではなく語楽と考える。
Thorough preparation makes lessons successful.
教材「を」教えない。教材「で」教える。
Try not to teach the textbooks but use the textbooks to teach.

5) 準備を楽しむ。 Preparation can be enjoyable.
         3 E's to make a good activity
           ● Easy to prepare (作るのが簡単)
           ● Easy to explain (説明が簡単)
           ● Easy to put away (片づけが簡単)

6) 英語力アップ vs. 指導力アップ 
   Whether you are a native speaker or not, you need to work on your English (teacher talk:
   comprehensible input) and classroom management.
                                                  ©Setsuko Toyama

 "Encourage Students to Grow into Confident Learners with Oxford Reading Tree"

次は Kevin チャーチリーさん。

ケヴィンさんは大人数クラスでレッスンを
行っているとのお話にびっくり。
60人の幼稚園児って、、、すごいですね。

紹介して下さったORTの絵本は
「Getting Up」 「Hide and Seek」
「The Toys' Party」 「The New House」
「The Treasure Chest」 だったでしょうか、、。

絵本に入る前に歌やゲームなど様々なアクティビティで子どもたちの興味をひきながら英語モードに
もっていくことが大切だと再認識いたしました。
また、lesson planは復習と新しく導入するものをバランス良く入れて考えると良いようです。
日本人がよく言い間違える he/she。馴染みの無いa/an。などは意識して普段から聞かせると良いようです。

絵本の読みは、子どもたちと一緒に読み進めるように、いろいろな質問を混ぜながら行います。
子どもたちも参加しながらだと、読んだという満足感が味わえるように思えました。
子どもたちが"Show me!" や"I don't know."などを実感を持って言えるようにされていました。
両腕を使って、big-little-tiny-cyutohanpa(中途半端)と、日本語が入ってるのには大笑い。

拍手を求める時には大きな手の描かれたカードを見せます。(大うけ)
透明な「ふきだし」シートを画面に当てて、何て言ってるのかな?と推測させるのも楽しいアイディアでした。

ビンゴのアクティビティの時は、チップを使うと散らばって大変なので、代わりにPost-itを使うそうです。
クリアファイルにビンゴシートを入れてPost-itを貼っていく。小さな子や大勢のクラスでは役立ちそうです。

最後の本「The Treasure Chest」の海中場面では、海パンとゴーグルをつけて、まるで水の中で喋っている
ような(聞き取り不可能?)演技を披露してくださいました。
プリゼンの最後、前に置かれていた大きな宝箱をマジックキーで開けると、中から・・・・?
会場へ来ていた子どもたちへ美味しいプレゼントかな。

ORTを使ってみたい!と思わせるようなケヴィンさんのプリゼンでした。

"More Fun and Games with the Potato Pals"

午後は「Potato Pals」の歌・作曲担当の
Brian・カレンさんのプリゼンで始まりました。
音楽家でもあり、名古屋工業大学助教授でも
あるブライアンさんの生ギターで午後の眠気も
退散した楽しいプリゼンでした。

著者 Patrick・ジャクソンさんのブログ・
THE POTATO DIARIES
http://potatopals.blogspot.com/

まずは「Potato Pals」登場ポテト達の名前をジェスチャーと共に覚えます。
Buddy・・・帽子をかぶって
Daisy・・・お花を持って
Chip・・・バイオリンを弾いて
Dean・・・眼鏡をかけて
Nina・・・バッグを持って
Joy・・・縄跳びをして
ジェスチャーをしながらお馴染みの♪ One potato Two potatoes Three potatoes Four potatoes
Five potatoes Six potato Pals! を元気良く歌いました。

名刺を使ったアクティビティをしました。
全員に名刺が配られました。Potato Palsの誰かです。本人が大きく、他のメンバーは小さく載っています。
全員立ち上がり、会った人に質問します。 例:Do you like shopping? Do you like flowers?
Do you play the violin? Do you like reading? Do you play soccer? Do you like jump rope?
相手がPotato Palsの誰か分かったら、本当の名前を聞いて名刺に書き込みます。
時間まで、できるだけ多くのPotato Palsに会えるかな?

「On the Farm」もジェスチャーをつけながら楽しく歌いました。
milk cow / ride horses / feed pigs / play with puppies / collect eggs / pick berries / make pies /
We have a great time!


「Potato Pals」の本は、書かれているStory Sentencesの他に、絵の中にFocus WordsとTopic Wordsも
描かれているんですよね。なるほど〜、と感心しました。

Drawing
お話を聞いて絵を描きます。
そのお話というのが、ゾウさんがボールさんに会って恋をして赤ちゃんが産まれました。というようなお話。
その赤ちゃんを描いてみましょう。
いいねー、と言われるような赤ちゃんが描けると、ご褒美にスティッカーがもらえました。


ジェスチャーで答えるゲーム
0〜10までの数字にそれぞれ動物がいます。最初に動物のジェスチャーを練習します。
次にペアになって、答えるのに数字を使う質問をお互いにします。
答えをジェスチャーで表します。 例:How many sisters do you have?


もちろんジェスチャーつきの♪Good Friends♪も有りの、
身体を動かしながらのエクササイズ・プリゼン?を楽しみました。

最後のプリゼンターはIIEECの酒井美紀さん。

The MAT Methodに基づいたワークショップでした。
M=MODEL
A=ACTION
T=TALK

HAVING FUN TEACHING WITH THE NEW 3rd Edition LET'S GO"

子どもたちに目指してもらいたいのは
1. To do OUTPUT
2. THINK in English
3. Talk to Each Other
4. Be Active

3段階で教える
1. Vocabulary
2. Sentence
3. Question

お天気のトピック
1. ジェスチャーをつけてお天気の言い方を練習
   sunny / cloudy / rainy / snowy / windy
2. ササッとめくられるカードを見ながら、"It's ---."を練習。
3. "How's(おでこに手をかざすジェスチャー) the weather?"を練習。
   2グループに分かれ、片方が尋ね、もう片方がカードを見ながら答える。

It's:Itのカードとisのカードを左右から近づけていって、iがtの下に隠れ、It'sとなることを見せる。

ペアになって、順番に"How's the weather?" "It's ---." と尋ねたり答えたりしながら全ての
天気を言ったら"Finished!"

お天気ポスターを使ったアクティビティ:
ポスターの前に3人ずつのグループが2組。
先頭の人がPost-itを数枚持っている。 Ready, GO! で開始。
他の2人が "How's the weather?" と尋ね、先頭の人はポスターのお天気の所にPost-itを1枚貼りながら
"It's ---."と言って、次に人にPost-itを渡す。
3人とも終わったらFinished!

使っているテキストでまだ先に習う内容でも、関連があれば先に教えても良い。
お天気は、過去形も覚えると言える範囲が広がりそうです。
過去形のジェスチャーは、両手の親指を方から後ろにやって表します。
"How was the weather yesterday?" "It was ---."

先ほどのポスターの続き。
やり方は同じで、今度は"How was the weather yesterday?" "It was ---." で、さっき貼った
Post-itを剥がしていくアクティビティです。


場所のカードを使って "Where is she?" "What is she doing?" を練習。
その後にwasを導入してから、ペアでアクティビティをしました。
ボードに場所のカードが貼られています。"Was, was, one, two, three."と言いながらジャンケン。
負けた方が "Where was she?"と尋ね、勝った方がそれに答え、続けて
"What was she doing?"の受け答えをしました。


最後は美紀さん、白衣姿。 お医者さん?科学者かな?
実験が始まりました。
First, put water in a glass.
Second, put a small mirror inside the glass and tilt it up slightly.
Third, turn off the lights. Shine a flashlight onto the mirror.
You're going to see a rainbow on the wall!
窓から光が入るので虹は見えませんでしたが、実験してみたいですね。

First. Second. Third. と順序立てて説明する力もつけたいですね。
ペアになって、How to make your friends. を考えてみました。

教室の生徒さんたちが作ったという料理のレシピも紹介されました。
左側に絵を描いて、右側に簡単な説明を書くようです。


以上で OUP Kids' Club Tour2008 in Niigata レポートを終わります。
記憶が曖昧で不確かな部分もありますことをご了承くださいませ。

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