13: 地図で遊ぼう! 社会科と英語活動がドッキング
大阪府 FUN 原田雅子
以下は原田さんのハンドアウトからです。
* 社会科で学習した内容を英語活動に取り入れ
高学年の生徒に興味を持たせる。
* ALTや外国人のゲストとともに日本のことを学ぶ。
(1)前回の授業で紹介した果物の名前を復習する。
(2)社会科で勉強でした県の位置を確認する。
(3)果物と県名を結びつける。
言語材料
melons / apples / peaches / cherries / grapes / oranges / loquats
/ pineapples / pears
What prefecture is this?
What do they grow in (Hokkaido)?
時間(分) | アクティビティ | 留意点 |
1.5 | 1)果物のピクチャーカードを見ながら 全10個の果物を子供たちにどんどん言わせる。 カードを見ないで10個のフルーツを言わせる。 |
果物の名前を簡単に復習する。 |
1.5 | 2)"What's missing?" 5個のうち1つだけ隠しておいて 何の果物が足りないか言わせる。 |
予め選んでおいた5つの果物の カードを子供たちに見せ、目を つぶっている間に1枚隠す。 |
3 | 3)黒板に貼ってある日本地図を使って 覚えて欲しい県の名前を言わせる。 |
"prefecture"(県)は、難しいが 何度か説明して分からせる。 |
4 | 4)それぞれの県で作られている果物を当てさせる。 教師は色々なヒントを言って当てやすくさせる。 |
これはもちろん英語のレッスンだが 果物の絵を見て単純に答えるのでは なく少し考えてさせるものにする。 |
3 | 5)果物クイズ 教師が頭の上にピクチャーカードを揚げ、 子供たちにヒントを出させ、教師が果物を当てる。 |
アクティビティ(4)の逆で 子供たちからヒントを出させる。 |
2)"What's missing?"ゲームで、生徒役の1人だったキャシーさんは記憶力が良くて、1回目すぐ当てました。生徒が目をつぶって
いる間に雅子さんはカードの並びを手早く変えて、1枚抜きました。2回目、キャシーさんは順番が変わっているとは思わず、他の
カードは確認せずに答えを言って間違ってしまいました。 生徒のことをすぐに分かりすぐ対応できる雅子先生でした。
3)模造紙に白地図を描き、前もって使う県は色を塗っておきます。もし覚えていない県名があったら、ヒントを出してあげるそうです。
例えば、漢字で表すと blue forest 。のように。
5)先生の最初のセリフ : I can't see this card. Now you have to give me the hints in English, so I can guess what fruit is on
this card.
りんごは青森、さくらんぼは山形、パイナップルは沖縄、梨は鳥取、枇杷は静岡、ブドウは山梨、メロンは北海道だったかな?桃は?
最後は外山節子さんのプリゼンテーションです。
14: 子どものマルチ能力を引き出す英語絵本の教え方
〜小学校教師に求められる英語力とは〜
以下は節子さんのハンドアウトからです。
子ども(生徒)も大人(先生)も Multiple Intelligences(マルチ能力)を持っています。
絵本を英語授業に活用すると、様々な能力を使う、目覚めさせることができます。
『Frames of Minds (能力のフレームワーク)』 ハワード・ガードナー(ハーバード大学) 1983年
『Multiple Intelligences in the Classroom』 トーマス・アームストロング 1994年
『マルチ能力が育む子どもの生きる力』 吉田新一郎・訳 小学館 2002年
【マルチ能力のピザ (Multiple Intelligences Wheel)】
Nature smart : 自然が好き
畑正憲 (私の生徒: )
Self smart : 自分と向き合うのが好き
フロイト、ユング
(私の生徒: )
People smart : 人と接するのが好き
黒柳徹子(私の生徒: )
Music smart : 音楽が好き
山崎まさよし
(私の生徒: )
Word smart : 言葉が好き
J.K. ローリング(私の生徒: )
Logic/Math smart : 数学が好き
アインシュタイン
(私の生徒: )
Picture/Art smart : 絵が好き
ピカソ(私の生徒: )
Body smart : 身体を使うのが好き
ベッカム、森下洋子
(私の生徒: )
お隣の人とペアになって、お互い自分の生徒のことについて、どんな能力を持っているか話してくださいと言われました。
1人の生徒のことについてでいいですよ、と言われても、、、。普段から考えていないといけませんね。
【先生が教室で使う英語 (teacher talk / caretaker talk) 】
- body language
- visual support
- what children know
- recast what children say
節子さんご自身の自己紹介がフランス語でありました。フランス語は分からなくても多くの情報が得られました。何故でしょう?
自己紹介の最初の部分で考えてみます。
ボードにさっさーと描かれた日本地図、GIFU、赤ちゃんの泣きまね・・・フランス語で話されても岐阜出身が理解できました。
視覚で日本のどこかということが分かりました。 GIFUという固有名詞は知っていました。 赤ちゃんの泣きまねで、そこで
生まれたんだということが分かりました。 自己紹介の後で、節子さん自身に関する何が分かりましたかと質問され、会場から
上がった声をフランス語の文にして聞かせてくれました。
これらは、先生が教室で使う英語に当てはまるとのことです。なるほどー。
【絵本を教材として使うために (picture books as teaching materials) 】
‐子どもの興味と一致する絵本を見つける -power of art
‐絵本を読む -power of music
‐絵本を膨らませる -power of rhythm
‐フォローアップをする -pleasure of reading
【本日の絵本 (caretaker talk / teacher talk) 】
-Hello, Red Fox. Eric Carle [Puffins]
-My Cat Likes to Hide in Boxes. Sutton [Puffins]
-Potato Pals. Jackson & Kimura [Oxford U. P.]
-The Hare and the Tortoise. [Addison-Wesley]
"Hello, Red fox"の内容などにつきましたは、こちらをご覧下さいませ。
ジャズ♪Georgia On My Mind
の曲に乗せて読まれる
"THe Hare and the Tortoise"
カメさんのところはゆっくりと
ウサギさんのところはピューっと
もう楽しくて楽しくて何度でも
聞きたーいです。
ボードには世界地図が貼られています。ジェスチャーたっぷりと読み聞かせが始まります。
What's this? や What's he doing? や What color is it? などなど、時々質問をしながら読まれます。
ですから聞く方も一生懸命聞こうとします。
1回目が終わって、また最初のページに戻って、今度はどこの国か、前に出てもらってその場所を地図に
印をつけてもらいます。また、France-dance /. Spain-airplane / Norway-doorway などのようにライミング・ワードを
確認しながら進めます。
ペアワーク : The cat from France likes sing and dance. のように韻を踏んだ文をペアで考えます。
The cat from likes .
OXFORD U. P. から出た新しいシリーズ「Potato Pals」。
文章は短いのですが、イラストの中にいろいろな単語が入っています。
Story Sentences / Focus Words / Topic Words と、それぞれ1冊の中に盛り込められています。
CDの音声は、とても可愛かったです。
午後3時過ぎ、「お楽しみ抽選会」で最後となりました。Kathyさんの手作り楽器と節子さんの「Hello, Red Fox」カードがセットで
10名の方に当たりました。 新潟中越地震の影響で、新幹線はまだ全通していなかったので、東京方面へ戻る方たちは
飛行機の時間の都合で最後まではいらっしゃれませんでした。地震の影響の残る中、参加して下さった皆様、ありがとうござい
ました。 節子さんの「頑張れ 新潟! 頑張れ 大人!」のエールに全員一緒に声を出しました。
2005年もPENフォーラムは開催されます。新潟でお待ちしています。
韻を踏むのって難しい!地名と名詞をいくつか考えてみたのですが・・・
さて、わんこはどこでしょう? 前列の向かって左端でーす。
ひろこさん、フォーラムの写真ありがとうございました!!