12.英会語のスキルを育てる授業:山田浩之さん
(以下の文は Yamada Hiroyuki さんのハンドアウトからです)
      インフォメーションギャップを使って問い掛けと答えを練習する

1 ねらい  単数形と複数形が混ざった名詞を使い分けて、次の問い掛けと答えが言えるようになる
             Do you want 〜?
             Yes, I do. / No, I don't.

2 活動  インフォメーションギャップを使ったワークシートで、上記の問い掛けと答えの言い方をペアで練習する。

3 展開 【15分】
  @ 名詞の単数形と複数形とをカードを使って繰り返し練習させる(模擬授業では一部省略)。【5分】
      ・順にめくって、教師の後に続いて言わせる。
      ・順にめくって、言わせる。
      ・順序を変えて、すこしずつ見せながら、予想させる。

  A 会話の基本形を、人形を使って提示して、練習させる(模擬授業では一部省略)。【5分】
      ・提示の1回目は、"Yes" の回答例。
      ・提示の2回目は、"No" の回答例。
      ・カードを使って、名詞を置き換えて練習させる。

  B ゲームの説明をする。【2分】
      ・ゲームの説明は、英語では難しいので、日本語を補う。

  C ゲームをさせる。【2分】
      ・ペアを作らせ、左右のページに違う絵がかかれている用紙を配る。
      ・それぞれ違うページで3つほしいものを決めさせ、〇印を付けさせる。
      ・練習した問い掛けと答えを使って、お互いの〇印を付けたものを当てさせる。
      ・制限時間がきたら終了。

  D 答え合わせをする。【1分】
      ・すべて〇印が一致したペアを立たせ、拍手を贈る。

4 インフォメーションギャップとは
    インフォメーションギャップとは、複数の者が、それぞれ違う情報をもっている状態を指している。
    インフォメーションギャップを使って、問答や説明によってその情報を交換することを活動の目的として、
    学習者に決まった言い方を応用的に練習させることができる。

5 予想される指示
  @ Let's start the English class.                          今回のペアワークで使ったシートの絵は
    Repeat after me.                                  onions
    Do you remember?                                 candies
    What's this?                                     tomatoes
    What are these?                                  a banana
    That's O.K.                                     a cake
    Try again.                                      hamburgers
    How many?                                     apples
  
  A This is Ernie.                                     notebooks
    Please listen to me and Ernie                          cyayons
    Here you are.                                    pencils
    Next.                                         a rabbit
                                                 cats
  B Let's start an English game.                           a ruler
    Please make pairs.                                 dust pans
    Please take one each.                               
    This line is side A and this line is side B.
    Circle three things you want.                         
    Don't look at your partner's paper.                        
    Ask questions and find the three things your partner wants.       
    First side A students ask and side B students answer.           
    Side A students ask "Do you want a banana?"
    If your partner says "Yes, I do.", please circle the banana.
    If your partner says "No, I don't.", please make an X on the banana.
    Do you understand?
    Try to find the three things your partner wants.

  C You have one minute.
    Go.
    Stop.
    Now change roles and play again.
    One minute.
    Go.
    Stop.
    
  D Check each other.
    Please stand up, if you got perfect!
    Please give them a big hand.
    That's all for today.
 
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ゲームになると負けたくない意識が出てくるのか、自分が欲しいものというより相手が尋ねなさそうなものを
選んでしまったわんこでした。 でも今回のゲームは制限時間内にすべて〇印が一致したペアが拍手を
もらえたのだから、純粋に欲しいものを選ぶべきでした。 反省わんこでした。
13.高学年も熱中する英会語授業:渋谷徹さん
この授業案は Shibuya Toru さんのHPで見ることができます。
Listen and Match
Listen and Match ゲームを体験しました。ポイントはチームワーク。一人で全部覚えるのは大変なので
聞いた番号のところを「わたしこの番号のところ覚えておく」みたいに各人に分担してもらう作戦が勝利への道?
このゲームで注意しなければいけないのは、メモしちゃダメってことでしょうか。頭の中に記憶する、という
わんこが苦手とする領域ですが・・。場面を思い描くといいのかなぁ。練習すると上手になるのかなぁ。 
14.子どもを巻き込む英語授業:外山節子さん
   
  〜英語絵本、歌、チャンツ、テキストの料理法
Toyama 先生のハンドアウトはかわいくてとっても素敵でした。ここにそれをそのまま再現
  できないものですから、文はそのままで画像はわんこが使っているソフトからのものです。
  ですから先生のハンドアウトとイメージが違ってしまうかもしれませんがご了承くださいませ。
Multiple Intelligences (マルチ能力)について考えてみましょう。

ハワード・ガードナー (ハーバード大学)が、人間の能力の可能性について
研究し、1983年に『Frames of Minds (能力のフレームワーク)』を発表。
学習障害の専門家として特殊教育に携わっていたトーマス・アームストロングが、
この理論を教室で実践するために『Multiple Intelligences in the Classroom 』を
1994年に発表。この日本語版『マルチ能力が育む子どもの生きる力』 (吉田新一郎・訳
小学館2002年) は、子どもの教育に携わる人すべてに詠んでもらいたい一冊である。
【 マルチ能力のピザ(Multiple Intelligences Wheel) 】
自然との
共生能力
言語能力
倫理的一数学的能力
空間能力
身体一運動能力
自己観察・管理能力
人間関係形成能力
音感能力
Nature smart
自然が好き : 畑正憲
Word smart
ことばが好き : J.K.ローリング
Self smart
自分と向き合うのが好き :
フロイト、 ユング
Logic/Math smart
数学が好き : アインシュタイン
People smart
人と接するのが好き :
黒柳徹子
Picture/Art smart
絵が好き : ピカソ
Music snart
音楽が好き : 山崎まさよし
Body smart
体を使うのが好き : ベッカム、 森下洋子
自分にあると思うものに〇をつけてみて、と言われ、わんこが〇つけたのは
Nature smart と Art smart でした。いやー、少なくて恥ずかしいですが。
一人一人みんな違う能力を持っているんですよね。
【本日の食材】
       Christmas Colors, Christmas sounds
       (Holiday Jazz Chants. C. Graham. OUP)

The alphabet           The Very Hungry Catterpillar
                    (Eric Carle. Picture Puffins)
    Swimmy (Leo Lionni. Random House)
The Very Hungry Caterpillar : 何度聞いても楽しい。問いに答えてもらいながらの読み聞かせでした。
The alphabet : ペアになって文字の形を作るアクティビティをしました。
            薄いコルク状のシートで作った小文字をカードに貼ったものを目をつぶって指で
            さわって何の文字かを当てるアクティビティをしました。
Swimmy : Toyama先生の「Swimmy Chants」を小学校で実際にされた先生が送ってくださった発表会のビデオを
        見せていただきました。元気いっぱいの子どもたちに拍手!!
Christmas Colors, Christmas Sounds

Bright red, dark green.
These are the colors of christmas.
Red stockings, green trees.
These are the colors of Christmas.

Gold ribbon, silver bells,
colored lights on the Christmas tree.
Silver, gold, red, and green.
Theses are the colors of Christmas.

Bells ringing, children singing.
These are the sounds of Christmas.
Children playing, Santa laughing.
These are the sounds of Christmas.

Bells ringing, children singing.
Santa laughing, children playing.
Ringing, singing, laughing, playing.
These are the sounds of Christmas.
絵カードを会場内の人たちに一枚ずつ持ってもらい
歌詞に合わせて揚げてもらい、私たちはそれを見ながら
チャンツの練習をしました。
最後は全員が何かを持ちながら(わんこは gold ribbon)
歌詞に合わせて揚げてチャンツを楽しみました。

このアクティビティのレポートを Hiroko さんが書いてくだ
さったのがありますのでご紹介します。
(以上 Setsuko 先生のハンドアウトからでした)
( PIES につきましては、こちらをご覧になってくださいませ 協同学習(ケーガン博士) )
今まで折に触れて、せつこさんが言われていた learning styles と Multiple Intelligences 、そして
Cooperative Learning -PIES- を、非常に分かりやすく実感し、また理解できました。

実際のアクティビティを通して、どうしてこうなったか?ということを考えたのです。

まずはカードで単語を導入し、音楽に合わせて、まずサイレントリピートをし、カードを持っている人はその言葉が出る
直前にカードをあげ、持っていない人はカードを指差しだけでチャントを歌い(声を出さないで)、その後は声を出して歌い、
あっという間にみんなが覚え、最後には参加者全員がクリスマスの何かを持ちながらみんなでチャントを歌いました。

この活動を振り返り、何が良かったかを考えたとき・・・

まず、単語導入をカードを使うことにより視覚を使い、サイレントリピートをすることで聴覚を使います。しっかり聞きながら
意味を捉えていくのです。また、一人一人が何かを持つことで、DOING の要素が入ってくることで Learning Styles のすべてを
使ってこのチャントを覚えていたのです。

MI を考えたとき、word smart だけでなく、カードを左右に振り分けていくことで math smart の logic を生かすパターンを読む
ことができます。
心地よい音楽にのせていることは music smart 生かされています。 word と word との間には動きが出るので body smart が
生かされています。 音を聞いてサイレントリピートをしていたのは self smart を生かしていたのです。

カードを持つ生徒には、PIES の I individual accountability(個人の責任)を、そのカードをみんなが指差すことで
Positive interdependence(互恵的相互依存)が生かされ、みんなが何か物を持つことは、E の equal participation
(平等な参加)が、そして、みんな一緒に歌うことによる simultaneous interaction(活動の同時性)が生まれます。

すごい!こうして裏づけを知ったとき改めて、ほ〜〜っ!と感心してしまいました。
改めて考えると、ほんとすばらし〜〜〜〜〜い!!です。                             Hiroko Tsunoda
以上をもちまして、PENフォーラム2003レポートを終わらせていただきます。
たくさんの方にお世話になりました。ありがとうございました。
PENフォーラム2004は 2004年11月28日(日)朱鷺メッセにて開催予定です