まず、せつこ先生の日本語の講演があり、続いて著者の Jane Willis さんによる記念講演、そしてワインと
サンドウィッチでのパーティでした。

せつこ先生のお話で印象的だったのは、この本は少しずつ読むのではなく、一気に読んでほしい。
玄関の鍵を閉めて、携帯をオフにして集中して読むこと。
そうすると、私たちの意図したことが分かると思う、ということでした。

Jane Willis さんには初めてお目にかかったのですがとっても素敵な方。EPTのアクティビティーなどを
いろいろ見せてくださいました。

英語版はもちろん優れた本ですが、日本語版の利点について気が付いたことを書いてみます。
買ったばかりなので最初の印象に残ったことをあげてみたいと思います。
1.B5版になって手に収まりやすい。
2.紙のトーンがやや黄色味のある白色なので光らないで見やすい。英語版は真っ白です。人によるかも
  しれませんが、私は日本語版の色の方が読みやすい。
3.Classroom ExtractにCDトラックナンバーがついた。これによって使い勝手がグーンとよくなった。
  しかも、緑色でぬいてあるので見やすい。
4.文字が英語版より大きく、茶色のプリントなので読みやすい感じがする。 3でも書いたように、2色使い
  になってかなり見やすい。さすが、学参の王者「旺文社」だけある、と勝手に納得。

せつこ先生は母国語で読む良さとして、大事なところが落ちる心配がない、とおっしゃっていたと思います。
「子ども英語指導ハンドブック」講演会(ブリカン)    みなびっちさん
にゃんこ先生はよく言われているように「子どもに教える時に自分達が習ったようには教えない事、
慣れ親しんだやり方なのでついそうなりがちだけど」ということをまず言われました。
あと学習者が英語を経験する場としての英語の時間を設定する事、必要を感じて使う、また使うと
楽しいと思える状態を設定する大切さを強調されていました。

Jane Willis先生は皆さんも言われている様に、とても親しみやすい楽しい温かみのある方でした。
初めに充分に英語に触れさせること (sufficient exposure in English) があって初めて言語(英語)が
習得できる。だから先生は自分の英語の間違いを恐れずにどんどん英語を使いましょう、ということを
言われました。その点を繰り返し色々な形で講演を通して終始、強調されていました。
日本語っぽいアクセントでもいいんです。世界共通語としての英語だから、必ずしもアメリカ英語、
イギリス英語らしく話すのがゴールではない、と言われてもいました。

Willis先生の activity で印象的だったのは 'Mistery Bag' 。色々な小物をバッグの中に入れておいて、
一つずつ取り出し、それにまつわる言語活動をします。先生なりのエピソードをクラスで「先生の話」として
英語で話すだけでも生徒はリスニングの練習になるのです、と言われました。
(例えばミニカーを取り出して『私の息子はこれが好きで・・』などと言う、ごくパーソナルと思える話でも
『先生の話』だと生徒は興味を持って聞ける。但しこれも行き当たりばったりではなくて、事前に2,3
パターン用意していくこと、と言われていました。)
この小物はレッスンごとに全てではなく少しずつ一部を変えていくと言われていたのが印象的でした。
また、OHPのプロジェクターの上に動物のミニチュアを置かれて何かを guess するという activity も、
ちょっとした影絵が簡単にできて楽しいアイディアだと感心しました。

「指導ハンドブック」日本語版はとても使い勝手の良い編集になっていました。
また、本文の中に紹介されているゲームのインデックスがあり便利だと思いました。
TOP PAGEへもどる
2003年12月 東北ツアー(仙台・盛岡) レポート
「子ども英語指導ハンドブック」    Prancerさん
ブリティッシュカウンシルセミナー 11月30日(日)2003年
2004年3月 東京チャンツワークショップ レポート